仕事より家族をとりました

2010-09-04 14:48:39 | 福岡&中野&メルボルン時代
■ 仕事 < 子供

先日は懇意にしている外資の人材紹介業の人が仕事を紹介してくれました。
どーも、可哀想にと情けをかけてくれたっぽいんですよね(笑)

仕事は東京。 まぁ甲府からでもなんとかならない距離ではありません。東京暮らしは私にピッタリなんだし。しかも、日本法人設立
直後のスターティングメンバーでリサーチの仕事、とバリバリ私系。

しかし、この仕事を請ければ、私は子供を持つ機会をさらに失うことは
確実でしょう。 

だから、断りました・・・。良かったのか悪かったのか?35歳以上は採用しない
が定説の日本で、もうアラフォーの私にまともな仕事が無いのは分かっていましたが、
どうせ仕事がないのなら、本番40まで行ってしまっても同じかなって(^^;)

”すべての道が正解へ続く道”と信じるしかありませんね。

■ 英語はOK

メルボルンでは、15年ちかく昔に得た”杵柄”も十分通用しました・・・って
いうか杵柄、前よりシャープ? 

日本にいることは不利じゃない、と確認しました。ひと安心。

実は、私の人生はまだ予習、なのです。来るべき本番に向けて爪を研いでいるのです。

サンフランシスコにいた当時、大学教授の家に住んでいました。
あるとき、彼女の同僚が日本から最近やってきたという男性同僚と連れ立ってやってきて・・・
そして、私に耳打ちしたのです・・・「あなた、大学でやっていけるわよ、それだけ話せたら」

これが私が海外留学の夢を持つに至った理由です・・・。あのときの日本人男性
大学職員はよほどしゃべれなかったのでしょう・・・ しかし、罪作りな(笑)

このとき、耳打ちしてくれた彼女は知らなかったのです。私が英語を話せる理由は
「生活しているから」なのだとは・・・。話せるためには留学体験ではなく、生活体験。

日本にいる日本語ペラペラの外人さんも机にかじりついて勉強なんてしていない
でしょう・・・ そーゆーことです。言われてみればそうなのですがみんな分からない
んですよね。

■ 留学未遂事件

しかし、今回の”留学未遂事件”でキレイさっぱり、留学への夢を断ち切れました。

海外の留学は 
  ・日本より質の落ちる教育
  ・日本よりコスト高
の可能性もあります。 

例えば、私が行っていた会計学だと、日本ではCPAの資格が半年程度で終了する
通信講座で、試験合格すれば取れます。しかし海外大学院は同程度の内容が2年です。
授業時間は短く(週4回、1時間半)一年のうち3ヶ月はお休みです。
授業料は4倍。

■ 日本と海外の教育の違い

海外では授業時間が少ない。これはドリルなど自分でできることは勝手に自分で
やってね、ってことです。一方日本では授業に出さえしていればなんとかなるのが
勉強ですよね。

海外の方式だと、授業時間が短いので、勉強せずに遊んでしまえます。
一方遊ばないで自習することもできます。”自分で自習”できる人とバイトしてしまう人では
大変大きな差ができてしまう。 これが人によって成果が異なる理由です。

しかし、逆に常に”自分で自習できる”人にとっては”授業が邪魔!”になります。

正直言って先生が教科書棒読みのクラスに出るのは時間の無駄でしょう。

しかし、移民が主体のクラスではこのようなクラスが多いのです・・・(汗)

誰も発言しないクラスに出るのにどんな意味があるというのでしょう、ホント・・・


■ 若者にはオススメ

しかし、何より”自立”が最重要課題の若者には海外留学はオススメです。

”自立”が日本よりカンタンなのが西洋社会♪ 

留学の成果としては
 ・知らない人とも積極的に話せるようになった
 ・トラブルを自分で解決できるようになった
 ・海外で電話に出ることが怖くなくなった
 ・行動力がついた
 ・我慢強くなった
 ・見違えるほど明るくなった

などです。どうです?ほとんど、これができないのは
”日本では自我を周囲から押さえ込まれているから”というような理由ではないでしょうか?

これは日本で育つ若者が抱え込む、永久に変わらない日本社会の欠点でしょうから、
その弊害を小さくするのに数ヶ月や数年海外で暮らすのが役立つなら、
どんどん行ったらいいんじゃない?というのが私の意見です。

しかーし!すでにそうしたスキルを持っている大人の留学では
そうしたことはもう既に解決済みの問題です。 

■ 大人の海外留学に 失敗は無い

・記者の鳥越さんが留学後記に書いているのは「結局アメリカ人もおなじ人間だった」でした。

・英語教員を長くしていた女性は「ネイティブはどう英語をマスターするのか見れた」でした。

・日本語教授法で留学したプロ野球選手は「プロへの敬意」を海外で実感した、でした。

・難聴の女性がろうあ学校へ行って「互いに成長しあう関係」を実感した、でした。

・・・とココから見えてくることは、大人の留学成果はすべて、個人的だということです。
つまり、大人の海外留学に失敗は無いのです・・・

ちなみに、私の留学成果は
 「海外の男女、職業事情は良いように言われるが日本と大差なし」
 「海外の子育て事情も評判ばかりで、日本と大差なし」
 「海外は表現が上手なだけで結局社会の進化度合いとしては日本と大差ない」

でした。結局、日本人の「プレゼン下手」が確認できた、のです。
逆に言うと日本は自己評価より「悪くない」。 

日本人、ひいては日本の自己肯定感が著しく低いのは既知のことでしたが、
それを実感として感じることができました。対策も見えてきました。

■ 海外という鏡に映すと見える日本の姿

これらの「個人的な成果」から見えてくるもの・・・・それは何でしょうか?

すべて 海外にあって日本社会に無いもの、なのです。
だから海外まで行かなくてはならない・・・。

例えば「アメリカ人も結局同じ人間だ」という実感は、青い目で金髪であれば
それだけでもてはやされる日本では実感できないでしょうし、
プロであっても日本では現役引退後は引け目を感じるでしょうし、難聴というだけで
凄いハンデを背負っているように感じさせられるはずですよね。

海外生活という鏡で映し出される日本の本当の姿は、
”自由”も”平等”も本質的なところでは実現されていない社会です。

だからこそ、海外へ出て、しっかり自分の中に”これが正常だ”という世界を
取り戻してみんな帰ってくる。

これは海外へ出ないと、どう転んでも分かりません。
日本が自由でも平等でもないということはピンと来ないのです。そりゃそうです。
長年のやり方として、不平等も不自由も大幅に看過されているからです。

社会人になるということは、こうした社会に順応するのと同義なのですから。

しかし順応していても、不自由や不平等の”苦しみ”は襲います。
順応してしまっているゆえ、”理解しがたい苦しみ”として認知されます。 

そういう時は海外へ行くのが一番です。理解しがたかった苦しみの理由が
分かります。 

理由が分かる苦しみは、理由が分からない苦しみよりもうんと対処がしやすいものですから・・・。

これが「大人の留学」の最大のメリットです☆







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