【正しき心の探究】 確認しておかなければならない部分

正しき心の探求において、
どうしても確認しておかなければならない部分を言っておきましょう。



第一は、
マイナスの考えは持ってはならない。
マイナスの考えとは、たとえば他人を害する思いです。
また、自分自身を害する思いでもあります。

愚痴とか不平不満とか、嫉妬、猜疑心、いろいろあるでしょう。
このマイナスの思いを持たないようにコントロールせよ、
これが正しき心の第一点です。



第二は、
もしそのマイナスの思いが力を得て出てしまったならば、
口から、手から、足から、言動として出てしまったときには、すぐにこれを反省せよ
そして、同じ行為は、同じ言動は二度ととならいように心せよ。



第三は、
心の垢を落とすという作業は一回きり、
一瞬だけで決して終わらない、ということです。
自分がどのような立場になっても、どのように偉くなったとしても、どのように悟ったと思ったとしても、
その段階からでも曇りは生じるのです。

心は常に磨かねばならないということを忘れてはなりません。
立場によって、地位によって、あるいは役職によって、
あるいは他の人からの賞賛によって合理化されることはない。

人の上に立てば立つほど、この反省は厳しくなる。
これは、人間である限り終わることはないということ、そしてまた、
この永遠の作業を続けていく過程において、人間は完成への道を歩んでいる。


●人生の王道を語る●　より