【反省：四諦(苦・集・滅・道)】 「四諦」とは、「苦」「集」「滅」「道」

「四諦」とは、「苦」「集」「滅」「道」のことです。

「苦」では、
「この世の人生において、この世にとらわれた生き方をすることは苦しみです。
　しかし、それを楽しみだと誤解している人がたくさんいます」
と説きます。

この世には本当は苦しみが満ちています。
なぜなら、魂の目から見れば、本当は苦しみと見るべきものを、
楽しみと見て、それに執着している人が大勢いるからです。

「集」では、「苦しみには原因があるのです」と説きます。

「滅」では、
「『その原因を滅しよう。それをなくそう』と欲し、
その努力をすることが大事なのです」と説きます。

そして、「道」では、
「そのための方法が、『苦』『集』『滅』『道』の『道』、すなわち八正道です」
と言って、「正見」「正思」「正語」「正業」「正命」「正精進」「正念」「正定」を説くのです。

【反省：四諦(苦・集・滅・道)】 あなたがいま苦しんでいるのは、その原因があるからです

四諦とは何かというと、『苦・集・滅・道』の教えです」ということです。

「あなたがいま苦しんでいるのは、その原因があるからです。
その結果、苦しんでいるのです。
それを滅するためには、道を行ずることです。
道とは中道であり、中道とは八正道です」

という説明をして、「苦・集・滅・道」の教えを説くのです。

【反省：四諦(苦・集・滅・道)】 四諦とは「苦・集・滅・道」

四諦とは「苦・集・滅・道」です。


「苦」とは、「人生は苦しみである」という真理を見抜くことです。

なぜ人生は苦しみなのでしょうか。その根拠をたどれば、
「この世は仮の世界、仮の世なのだ」ということに行き着きます。
仮の世であるこの世を、完全な世界、永遠に続く世界のように思って生きているところに、
人間の苦しみが生まれる原因があるのです。

「この世は仮の世であり、実在の世界ではないのだ」という目で見れば、
みなさんが、この世で「幸福だ」「楽しい」「こうなったらよい」などと思っていることは、
ほとんど逆であり、実際には苦しみの種をつくっていることのほうが多いのです。

世界の真相を知らない人には、苦しみに見えないかもしれませんが、
世界の真相を知った人から見れば、苦しみの世界であることが多いわけです。

「そういう目で見なさい」ということです。


次に、「集」とは、苦しみの原因を探究することです。


そして、
「こういう苦しみは、なくさなければいけない。
　苦しみから解放された世界に還らなければいけない」
と決意することが「滅」の心です。


そのための道が「道」です。
これは、伝統的には「中道に入る」ということであり、
その中道の内容が実は八正道なのです。

八正道について、「正しさの基準が分からない」と言う人もいますが、
実は中道の「中」が正しさなのです。

「中」とは何かというと、
物事について両極端を考え、どちらも間違っているとして
、そのあいだを取っていくことです。
「両極端を否定しながら、その中なる道を探していくなかに、真実の生き方があるのだ」
という考えです。


●八正道の心● より