虫の名前

これは過去にツイートした記録である。
ちなみに私のTwitterはこちらだ。
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朝がきた。今日も雨が降っている。残念だ。
siriのお天気予報は雲ばかりだ。
本当かな？

まだ、ツイッターの時間ではない。
だが、先ほどから、ひよこが、虫が死んでしまったと騒いでいる。
虫がいないと言っている。
毎日ポツポツと落ちていた排泄物も落ちていない。
ヒヨコめ、お前が穴の開いていない、農薬だらけの小松菜をやったから、あまりの不味さに虫は死んでしまったのだ！
そう言ったらひよこは悲しそうな顔をしている。
そして、何度も何度も小松菜を見ている。
おかしいな？お前は虫が嫌だったはずだがな？

だが私は知っている。虫はコマツナを使って家を作ったのだ。連日連夜、私とひよこにプライバシーを侵害されうんざりしたのだ。虫なりに対策を練ったのだ。

これが虫の作った家だ。
しおれているのではない。虫が丸めたのだ。
虫はこの中で眠っている。私にはわかる。シャチだからな！

でも、眠っているならそろそろ起きてきて葉っぱを食べてもいいんじゃない？とヒヨコは言っている。そして新鮮な小松菜をやった。

出てこんな…

だが、虫は寝ているようだ。
私が超音波ソナーを使って解析したのだから間違いない。私はチートなシャチなのだ。

ひよこがおろおろしている。
私たちが「虫」と呼んでいて、名前をつけてあげなかったから生命力が落ちているんじゃないかな！
よし、シャチ、名前をつけよう！
などと、見当違いなことを言っている。
命名権があるのはもちろん私だ。
私の虫だからな。
私は命名する。お前の名前は「虫」だ！
すると、ひよこは、「私たちのことをムシするからでしょ？」と言って笑った。浅はかなヤツめ。
そうではない、この虫は現在の我々にとって唯一の虫なのだ。私が唯一のシャチであり、ヒヨコが唯一のヒヨコであるように。
我々にとって、唯一のかけがえのない虫であることを虫に知らしめるために、私はお前を虫と呼んでいるのだ。分かるか虫め、死んではいかん。

ヒヨコは私の話を聞いていない。

よし、私が名前を付けるね！と言い出した。
この虫の名前は「Windows 7！」
なぜだ！！
だって会社のパソコン、システムを変更してからフリーズばっかりするんだもん！

なるほどな。

さて、外は晴れている。siriの天気予報はまた外れた。ばかめ。これではAIのイメージが悪くなってしまうではないか。
我々はフリーズしたwindows7を置いて自転車で出かけることにする。

windows7よ、我々がいない間に安心して家をでて、おいしいコマツナを食べるのだ。
そして、史上最高の虫となって、ヒヨコを震え上がらせてやるがいい。