私はシャチだ。

私は立派なシャチだ。ヒヨコと暮らしている。このアカウントはフィクションである。なにしろシャチだからな!

セミの生涯

2016-07-02 22:17:31 | 日記
今日は暑かった。私とクマは、一日部屋でテレビを見て過ごした。

私がテレビを見ていると、クマが乗ってくる。どけ!と言うと、だってシャチ冷たくて気持ちいいもん。などという。もちろんだ。私は夏向きのシャチだからな。

ひよこは今年はまだ、エアコンをつけていない。我々のアパートは小さなワンルームなので、エアコンを付けるとどうしてもウンベラータに冷たい風が直撃してしまう。

去年の8月、ひよこはIKEAから大喜びでウンベラータを連れて帰ってきた。だがクーラーの冷風が衝撃的だったのだろう。葉っぱがみんな落ちてしまった。ウンベラータは完全な棒になったのだ。哀れだ。

それから我々はウンベラータのためにエアコンを使わず、秋になるまで扇風機だけで過ごした。
その甲斐あって、葉っぱはモリモリでてきたが、とてもとても暑い日々を過ごしたのだった。

ウンベラータは暑いのが大好きだ。バルコニスト向きなのだ。我が家で最もバルコニストになる才能を備えているといえよう。

ウンベラータをバルコニーに住まわせ、われわれは窓の内側でエアコンにあたりながらテレビを見ると言うのが素晴らしい。そうしろ。と言ったらひよこは、ウンベラータの植木鉢の中で蝉が育つかもしれないから、絶対やだ!という。

残念だ。
セミがウンベラータの根元で育ったら私はとても嬉しいのだが。

窓の外ではセミが鳴いている。セミは3日前から鳴き始めた。土の中でもこもこしていたのが、ようやく出てきたのだ。

セミは何年も何年も土の中で過ごす。そして地上にでてくるとすぐに死んでしまう。哀れだ。哀れではかない生き物だ。

だが私は知っている。実際はセミはぐうたらで呑気なだけだ!木の幹にとまって、おいしい樹液を吸っているセミは、幼虫の時は土の中で同じように木の根に張り付いて、何年も何年もおいしい樹液をちゅうちゅうしていたのだ!

土の中は敵もいない。暑すぎる事も寒すぎる事もない。快適だ。動き回る必要もない。セミ用の快適なポエングに腰掛けて、ストローで甘いジュースを飲み、何年も何年もテレビを観ていたのだ。これが、はかないセミの真実なのだ!

地上に地上波があるように、地中には地中波がある。もちろんセミはテレビを持っている。テレビ無しの生活など考えられないからな。

そして、大好きなテレビ番組が最終回になると、セミは絶望のあまり地上にでてくる。
もちろん、ワンピースのような長寿番組が好きなセミは、10年経っても出てこない。終わる気配が無いからだ。良かったな。

セミが大量発生する年はきっと特に面白かった長寿番組が終わりを告げた年なのだ…
つい先週あたりに、最終回を迎えたであろう地中波の番組がどんな番組だったのか私はとても気になる。6年も7年も夢中になって見続けるのだから、かなり面白いに違いない。

セミに聞いてみたいものだが、セミの言葉はさっぱりわからん。

ところでセミは、とても小さいのにあんな大きな音を出す。スピーカーの進化はまだまだだな。Boseはセミから学んでスピーカーを改良しろ。うむ。そうしろ。

なんだか、まさしくつぶやきのツイートだ。眠いのだ。暑さでCPUに負荷がかかっているのかもしれん。または筋肉痛のせいだ。私は大至急、眠らなければならない。眠いぞ。またな。また明日だ。

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