私はシャチだ。

私は立派なシャチだ。ヒヨコと暮らしている。このアカウントはフィクションである。なにしろシャチだからな!

右方向右胸鰭上げスーパーダッシュ

2016-06-30 23:45:20 | 日記
これは過去にツイートした記録である。
ちなみに私のTwitterはこちらだ。
https://mobile.twitter.com/orkaar



眠いぞ。遅くなった。Twitterの時間だ。
だが、今日は特につぶやくことがないのだ。

強いて言えば、ひよこが会社に行っている間、わたしとクマはいろいろな技の練習をしていた。

私はシャチだからシャチにできる事はもちろん私にもできるのだ!もちろん!もちろんだ!

名古屋にすごいシャチがいるらしいと言う話を聞き、私もその素晴らしい技を覚えるべきだと考えた。

「右方向右胸鰭上げスーパーダッシュのゆっくり」と、「左方向横向きスーパーダッシュお腹壁側」だ!!

クマ!
この技のどちらかを言うのだ!やってみせるからな!
というと、クマは、
こんなの難しくて言えないよ!
と言い、みぎほうとうみにぬれ、と言って、あるはずのない舌を噛んだ。役に立たん!

私は1人で練習に励み、会社から帰ってきたひよこと衝突した。
残念だ。

以上だ。明日は筋肉痛になるかもしれん。

あくびとツイラジ

2016-06-30 23:14:02 | 日記
今日はなかなか充実した一日だった。
昼寝から目覚めるとひよこはまだ家にいた。友達と美味しいものを食べに行く予定だったのだが、嵐が来たので延期したのだ。

私が目を覚ますと、ひよこはちょうどコーヒーをいれようとしているところだった。

私は言った、ひよこよ、飲むならノンカフェインコーヒーだ。今日は休みだ。お前は眠くなったら寝てもかまわんのだ。体からカフェインを抜くのだ。そうしろ。ノンカフェインコーヒーは胃にも優しいぞ。

ひよこは、
そうかあ、ありがとうシャチ。と言うとノンカフェインコーヒーをいれた。

私はひよこのために美しい海と音楽のテレビを見せてやった。
ひよこはゆったりとリラックスして見ていた。
その時だ。私の待ちかねていた現象が現れた。

あくびだ!

私は時速70キロの俊足でひよこの顔面に向かって猛ダッシュし、急ブレーキをかけ、口の中を覗いた。
ひよこは慌てて口を閉じた。シャチ!と言いながら笑っている。
惜しかったな。

一瞬、口の中を覗くことができたのだが暗くてよく見えなかった。残念だ。明かりが必要だ。

IKEAはセンサーライトを改良する必要がある。タンスの扉を開けると明かりがつく奴だ。小さくするのだ。そして口の中に取り付ける。便利だ。そうしろ。

ところで、私が毎日Twitterをぐるぐる回してみてしまうので、ひよこは心配して素敵なアプリをインストールしてくれた。ツイラジだ。Twitterを読み上げてくれるのだ。便利だ。素晴らしい。 appsto.re/jp/w5dZG.i

ツイラジにタイムラインを読み上げてもらうと、まさにカオスだ。

村上春樹の小説に「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」というのがある。主人公が一角獣の頭蓋骨からバラバラになった夢を読み取るのだが、あれはまさにタイムラインの事だった。

そういえばあの主人公はサングラスをかけていた。あれはブルーライト軽減の為だったのだ。賢明だな。

私はシャチだが本を読むのが好きだ。ひよこは子供用の本が好きだ。ひよこだからな。
夜はみんなで本を読んで過ごした。

Twitterの文字は、蝶々のようにふわふわしている。急いで読まないとどこかに消えてしまう。

だが、本は文字がしっかりと紙にしがみついているので大丈夫だ。

よし、Twitterのお気に入りのツイートを、プリントアウトして本にするアプリを作れ。コンビニでコードをつなぐと本になって出てくるのだ。作れ。そうしろ。

さて、もう遅い。明日のためにもう寝ろ。
間違っても私のように、タイムラインを眺めている夢を見てはいかんぞ。

お口の研究

2016-06-29 22:40:00 | 日記
さて今日は午後からまた雨だとSiriが言っている。
IKEAのトイレ用水は満タンだ。さすがだ。サステナブルだからだ。
IKEAは我が家のベランダでも、雨水をためてトイレで使えるようになるタンクを売るべきだ。そうしろ。



これは過去にツイートした記録である。
ちなみに私のTwitterはこちらだ。
https://mobile.twitter.com/orkaar



ツイッターの時間だ。

今朝、ひよこはは朝ごはんを食べていた。私はリツイートしながら、時々ひよこをみた。ひよこはまだ少し機嫌が悪い様子だ。

ひよこは豆腐を食べた。それから美味しいマルキンの納豆を食べた。それから、塩胡椒とオリーブオイルで味付けした鶏肉が口の中に消えていった。次にインゲン豆が順番に口の中に送り込まれた。それから、ミニトマトが、ズッキーニが、チーズが順番にお口に入っていく。さらばだ。

私は知っている。ひよこのお口に入って行ったものたちとは、二度と会う事ができない。永遠の別れなのだ。一昨日棚の上に飾られていたズッキーニも、IKEAのダークチョコレートの最後の一枚も、どこにもいなくなってしまった。

不思議だ。

ひよこは食器を片付けて、コーヒーを淹れると、セブンイレブンのマーガリン入り黒糖ロールパンを取り出し、食べながらテレビを見た。
リツイートを終えた私は、ひよこににじり寄り、顔を覗き込むと言った。

ひよこよ、おくちを開けるのだ。
なんで!?ひよこはビックリして言った。

おくちは不思議だ。中がどうなっているか、見る必要がある。見せろ。
やだ!とひよこは言った。
なぜだ、見せろ!
やだ、!なんとなくやだ!!
ひよこはおくちを開けてくれない。
それどころか、固く口をを閉ざし、マスクをして会社に言ってしまった。残念だ。

例えば、車には給油口がある。ガソリンはハイオクが美味しい。エンジンが石油を消化する構造はシンプルだ。車にはシンプルにガソリンだ。素材の味が活きている。

シャチにはそれぞれの国民食がある。サーモンばかり食べるシャチや、ペンギンばかり食べるシャチなどだ。だが、どこの国のシャチもプチトマトは食べない。不味いと嫌だからな。不味いものを食べる位なら飢えていた方がマシなのだ。Siriと同じだ。もちろんシャチは飢えるほど愚かでもない。

だがひよこはプチトマトも鶏肉も食べる。魚も食べるし、オリーブオイルも食べる。車にハイオクとレギュラーの違いがわかるように、ひよこにはエクストラバージンオイルとバージンオイルの違いがわかる。
つまりだ。ひよこの消化機関はかなり複雑であるようなのだ。

夜になってひよこが帰ってきた。今朝の事など忘れて上機嫌だ。明日は友達と美味しいものを食べに行くらしい。嬉しそうにLINEをしている。

私はひよこの膝にそっと乗って、ひよこの口を見た。ひよこが私の視線に気がついた。
良かったな、ひよこ。明日は美味しいものを食べるのだ。
うん!笑ってひよこは答えた。

うむ。わたしはお前の食べる美味しいものが、どこへ行くのか知る必要がある。もちろんだ。
だから、良いひよこよ。お口を開けるのだ。あーん、だ。ほれ、開けろ。

やだ!絶対やだ!とひよこは言って突然立ち上がった。私は膝から落ちそうになったがひよこのTシャツにしがみついた。
お口を開けるのだ!
開けない!
見せろ!
いや!なんかよく分かんないけど絶対やだ!

そんなにお口が見たいんなら、クマのお口を見ればいいじゃない!とひよこは言い放つとシャワーを浴びに行ってしまった。残念だ。

クマは時々ひよこにパンを分けて貰って食べている。だが奴は、所詮ワタポコだ。食べている真似をしているだけだ。

だが、念のために私はクマに言った。
クマよ、口をあけろ。
ボク、いつでもお口開いてるよ。とクマは言った。私は覗き込んだ。

…三角形に切ったフェルトが貼ってある!!!

ひよこが両面テープで貼ってくれたの!とクマは嬉しそうに言った。

ひよこめ!一体何を考えているのだ!

ひよこが浴室から出てきた。
ひよこはマスキングテープを取り出して、お口が開かないように貼り付けてしまった!そして布団に包まるとおやすみも言わずに寝てしまった。
ひよこめ!
私は決して諦めない。必ずや、お口の中をみてやるぞ。必ずだ…

ニホンゴの響き

2016-06-27 22:28:46 | 日記
私は今日はTVを見ていた。
イギリスがEUを抜けるというので、TVは大騒ぎだ。イギリスなど小さな島国だ。日本より小さい。そんなに騒ぐ事ではないと私は思う。アメリカが鎖国する訳ではないのだ。アメリカが鎖国したら大変だ。大きいからな。

私がTVをみていると、ひよこが会社から帰ってきた。ひよこはうなだれていた。会社で嫌な事があったらしい。ピヨピヨ怒っている。今日は食べ物の事ではないようだ。無益で、不条理な批判を受けたのだ。クレーマーに当たったのだ。バカにされたのだ。残念だ。

床に膝を丸めて座り込み、ピヨピヨ愚痴を言っている。私は優しいシャチだから、慰めようと隣に並んで座った。そしてこう言った。
ひよこよ。仕方がない事だ。お前は、愚かだからな。
ひよこは私をにらんだ。

だが大丈夫なのだ。ひよこよ。お前はバカでもいいのだ。ひよこだからだ。そんなお前が横にいると、私の賢さが引き立つ。素晴らしい事だ。問題無いぞ。

ひよこは怒りながら泣き出した。そりゃシャチは頭いいかも知れないけど私だってバカじゃないもんとか何とか言っている。

バカでないと思うのなら向上心を持て!よし英語を勉強するのだ!お前が英語ができるようになれば、もっとたくさんのテレビが一緒に観られる。そうしろ。

すると、ひよこは、だってエイゴって変だもん!フニャフニャしてて喋るの恥ずかしいもん!と、とんでもない事を言い始めた!!
何という事だ!ありえん!
英語は美しいのだ!日本語こそ、ぷくぷくしてるではないか!と私は言った。

してないもん!している!

いいか、ひよこ。コップに水を入れるのだ。そこにストローを挿し込み、息を吹き込む。泡とともに出てくる音が日本語だ。まさにそうだ。
ひよこはビックリしたらしい。黙ってしまった。

試しにやってみる。と言いだして台所で何やらごそごそしている。ストローがないか探しているのだ。シャチなんてシャケだ。シャチなんてシャケだ。とブツブツ言っている。意味がわからぬ。

ストローはみつからないようだ。

冷蔵庫の中を探していたひよこは、あっと声を上げた。そして嬉しそうに言った。
冷蔵庫の奥にコーヒーゼリーが1個残ってたよ!
よかったな。
だが、こんな時間にコーヒーゼリーを食べると眠れなくなる。カフェインが含まれているからだ。

私はひよこ好みのテレビをかけてやった。ユーロ2016の総集編だ。ひよこはひよこのクセにサッカーが好きだ。だが普段は観るのを我慢している。寝不足になって体に悪いからだ。それにテレビは私のものだからだ。

ひよこよ、今度無益な批判を受けたなら、ここは海の底で、相手はストローをくわえてぷくぷく言っているのだと考えるのだ。

それでも腹が立つやつなら、私が超音波でふっとばしてやる。私はシャチだからな。

おやすみだ。またな。

美についての深い考察

2016-06-26 23:21:59 | 日記
私は今日は哲学をしていた。深く、深く、美について考察していたのだ。

ツイッターには美しい写真が載っている。美しい文章も載っている。
わたしは美しいものが好きだ。美しいものをみると、私は安らぎを覚える。

美しい海を見ると、私は美しい海になる。美しい花をみると、私は美しい花になる。美しい星空をみると、私は美しい星空になる。

もちろん次の瞬間には、自分がシャチであることを思い出すのだが、その時すでに、美しい海は私の仲間だ。美しい花も私の仲間だ。美しい星空も私の仲間なのだ。

わたしは天涯孤独なシャチだから、常に敵に囲まれているのだが、美しいものを見つけると、安らいだ気分になる。まだ見ぬ家族に出会ったような気がする。

灰色の戦場を行く男たちが、銃口に挿す花を探すように、私はツイッターに前ヒレを伸ばし、飢えてタイムラインを廻す。目が廻るほどに、廻してしまうのだ…

そして、あまりにも美しいツイートを載せているアカウントをみつけると…いや、そんな事はあるはずがないのだが…だが…万が一…そう…もしかすると…と、私は考えてしまう。

もしかすると、
これを載せたのは、
シャチ、なのではないか?と…


戯言を聞かせたな。
海で仲間と群れていれば、こんな事は考えなかったのかもしれん。

まあいい、哲学は終わりだ。
私にはひよこがいる。良きライバルであるクマもいるし、引き出しの中には丁寧に畳まれた弟もしまってある。

遅くなってしまった。
朝になったら、引き出しの弟を取り出して、クマと3匹で遊ぶことにしよう。