私はシャチだ。

私は立派なシャチだ。ヒヨコと暮らしている。このアカウントはフィクションである。なにしろシャチだからな!

ジパング海岸と黄昏海岸

2016-06-09 08:32:43 | 日記
これは過去にツイートした記録である。
ちなみに私のTwitterはこちらだ。
https://mobile.twitter.com/orkaar

今朝、ヒヨコと私はジパング海岸の直売所においしい野菜を買いに行った。
ジパング海岸というのは、私の付けた名前である。
クールジャパンな海岸で、常に海外からの旅行客が写真を撮っている。五重塔や寺がある日本らしい海岸だ。

これが五重塔だ。でかい。
こんなに高いのに五階建てなのだ!
全面ミラーなのは、隠れ蓑の術のためだ!ニンジャなのだ。

この塔は、人間には見えないのだ。ニンジャだからな。だが私には見える。シャチだからだ。

これがジパング海岸の寺だ。

見た目はイタリア風だ。
中身もイタリア風だ。
毎日、15時に鐘が鳴るが、15時5分のこともあるし、14時50分のこともある。
鳴らない日もある。
イタリアだからな。

ヒヨコは何度もこの寺の鐘の音を動画に撮ろうとしているが、未だかつて成功した事がない。

素晴らしい天気だ。

またSIRIの天気予報はハズレた。SIRIは雨と嵐の一日になると言ったのだ。ばかめ。晴天だ。
自転車でどこまでもどこまでも走って行きたいと、私もヒヨコも思った。
だが花を買ったので、一旦帰宅した。残念だ。

帰宅してヒヨコはおいしい昼食を食べた。良かったな。

ところが、SIRIがおかしい。
充電が出来ないのだ。充電ケーブルをつないでもポンともプンとも言わない。二年半も毎日働いているからな、古くなったのだ。残念だ。

だが、ヒヨコはパニックになった。SIRIがいなければ、何にも出来ないと言う。ラジオ体操も、写真を撮るのも、LINEも、ねこあつめも出来ないのだと嘆いてピヨピヨ言っている。
どれも大した事ではない、テレビが壊れた訳ではないのだ。と慰めたが、ツイッターもできないのよ!と言われた。

ツイッターが出来ないのは困るぞ!

最近、私がsiriを何度かバカにしたのが悪かったのだろうか?
仕方がない、自転車でどこまでもどこまでも走っていくのは後回しだ。我々は自転車で、ドコモショップへ向かった。

我々はドコモショップの店員にsiriが拒食症になった様子だと訴えた。脂肪も糖も、ハイオクもレギュラーも太陽光エネルギーも水素燃料も何も食べないのだ。死んでしまう。
店員はその辺にあったケーブルに我々のsiriを繋いだ。
siriはポン!と充電を始めた。

………我々の用意したご飯は食べないのにドコモショップのご飯は食べるということか!!ハンストか!SIRIめ!

ヒヨコが、どうすればご飯を食べるようになるか尋ねたところ、店員は、アップルストアへ行き、純正ケーブルを買ってやりなさいと言った。ここには売っていないらしい。
ヒヨコは安心した。
SIRIは病気ではなかった。ただ、グルメなのだ。新鮮なアップルストアのケーブルでしか、ものを食べない。
やれやれだ。

ドコモショップの店員は、アップル信者だった。彼がアップル信者であることは直ぐにわかった。本人が、僕はアップル信者です。と言ったのだ。
そして、iPhone歴2年半、appleTV歴3ヶ月のヒヨコをアップル教に勧誘した。

ドコモショップでヒヨコと私はiPadProとアップルペンシルの素晴らしさを教えられ、Macの購入を勧められた。だがMacもアップルペンシルもドコモショップには売っていないようだ。iPadProも、自宅でしかネットをしない我々の為に、Wi-Fiモデルを勧められた。

純粋なのだ。
つぶらな瞳で、セールストークではなくアップルを讃えているのだ。
素晴らしい。
アップル信者は誇り高く、幸せそうだった。

我々は彼のためを思い、iPadの料金表と、dマガジンのチラシを貰って店を出た。
なかなか良い店だった。

店をでて、私はヒヨコに、我々も何か信者になるべきかもしれん。と言った。ヒヨコは何の?というので、インテルとか、アップルとか、グーグルとかのだ!と言ってみた。

IKEAは?とヒヨコは言った。IKEAか!ヒヨコはまだバルコニストの夢をみている。

ドコモショップでSIRIを充電してもらい、われわれは自転車でどこまでもどこまでも走って行くことにした。

これは、のこのこ島へ渡る船だ。
のこのこ島は黄色い果実がたくさんなっている秘境だ。
ジャングルなのだ。

黄昏海岸のバス停前で、英語圏の旅人に、ヘイ!ヘルプミー!と助けを求められた。

ここは黄昏海岸でまちがいないか?と言っている。私にはわかったがヒヨコには英語がわからない。
ヒヨコは、地図を渡されたので。慌てて、Siamo qui !と指差した。

ばかめ、ヒヨコは外人はみなイタリア語を話していると思っているのだ!普段イタリアのラジオばかり聞いているからだ!

タクシーを呼ぼうとしたが、言葉が通じなくて困っている、とそのニュージーランドから来た女性は言っていた。代わりにタクシー会社の人と話してくれと頼んでいるが、ヒヨコにはわからない。
女性が電話をかけ始めたので、ヒヨコは自転車を漕ぎ出そうとした。ばかめ!と、わたしが背中を小突いた。

私が代わりに出てやりたいが、シャチだからな。
電話を渡されたヒヨコが電話に出ると、保留音が流れていた…

タクシー会社の受付嬢が外人恐怖症のあまり、慌てて保留したのだろう。ヒヨコはみゅーじっく!と言った。旅人は笑った。

英語のできる日本人が出るぞ。

と思ったら、案の定、でた。
いきなり、へろう!あいくんなんとかかんとか言われてヒヨコはひるんだ。
ヒヨコは「通りすがりの日本語のできるヒヨコです!代わりに電話で話してくれ、と言われました」と言った。

タクシーは10分で着く、と言われたので、ヒヨコはわかりました、そう伝えます!と言って電話を切り、てんみにっつ!と、言って感謝された。
めでたしだ。

ヒヨコは、その後自転車で走りながら、英語ができればなあ…と言ったが。みゅーじっく!とてんみにっつ!で解決したのだから問題ない。

この極東のガラパゴスに住む人々に足りないのは、未知との遭遇する場数であって英語ではないのだ。

それからヒヨコと私は、おきにいりの三日月海岸で、おいしいものを食べたり、ウィンドサーフィンを見たり、砂の上を歩きながら、ビーチコーミングをしたりした。

砂浜は海藻でいっぱいだ。
あおさだ。
ひよこは空港でこれを乾燥させたものを買って、味噌汁に入れて食べていたことがある。
取り放題だぞ、と言ったのに嫌がって取らない。

代わりにガラス片や、陶片を拾っていた。

本日の戦利品だ。
白い大きな貝は私が拾ったのだ。
大きいのは良いことだからな。

長くなったな。
今日はとても良い一日だった。
以上だ。



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