きりうゆかりの難民部屋

ボツ原稿、発表のあてのない原稿、出だししか書いてない小説などをアップしています。

アニーよワタをとれ

2009-06-15 19:20:17 | Weblog
(この文章は5月のmixiに書いたものです)

 いや、アニーちゃんはこんなぶっとくないからおそらくワタの一部なのである。ワタは綿でわなく腸とかく。あるいはイカ特有の生殖脚とか。
 アニーちゃんとは何かとゆうと、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%82%B5%E3%82%AD%E3%82%B9
 あ、不用意に開いちった人ごみんなさい。

 近所の某コンビニで売ってる「いかキムチ」がたいへん好きなのである。塩辛でなく、煮た物をキムチとたくあんであえたもんであるが、実によく日本酒に合う。少ない量でたくさん飲めるのも酒飲みにはたいへんうれしい。
 んで、今日も今日とてそれで冷酒の2合がとこをちみちみやっておったら、赤黒いキムチの沼の底からおハシの先に、5センチほどのゆですぎのソーメンのようなものがついてきたのである。これで「おうちに帰してえ」ともがき苦しんでいたらさすがにそれをイカの一部とは思わんかったろうが、ぐったりしてひとつも動かず、さらに目も鼻もちちもケツもなくてただの白いヒモで、しかしアニーちゃんを連想してしもうたので紙にくるんで捨てた。残りをかきまわしてみたが他にヒモはないので、まだくっている。だっておいしいんですもの。アニーちゃんだったとゆう証拠もないしな。たとえアニーちゃんだったとしても彼らには弱点が多いのである。

 切られると死ぬ
 よくかむと死ぬ
 ショーユなどの塩分で死ぬ
 死んだアニーちゃんをくっても何の害もない

 とゆーわけで、ただでさえキムチまみれでこまぎれのイカをんもう原型をとどめなくなるまで噛んで噛んで噛みつぶしつつ、でも食べておるわけである。ふと思う。ブタをくうてはいかんとゆう宗教は元来寄生虫への警戒から生じたとゆう説があるが、そおゆうとこはたいていウロコがないだのなんだのいちゃもんつけてきてイカもだめである。将来寄生虫が進化してこの差別待遇に文句をゆう知性を獲得したら深刻な民族闘争が生じるであろう。しかし彼らはひとつも明かりのないような場所で集団でうごうごしてるんだよなあ。うごうごめためたしとるあたり、神経組織とゆうのは実は寄生虫が変化したものではなかろうか(と気持ち悪い話を無理矢理まとめてみる)。