きりうゆかりの難民部屋

ボツ原稿、発表のあてのない原稿、出だししか書いてない小説などをアップしています。

へあだいはあど

2010-05-03 21:37:54 | Weblog
(この文章は2月のmixiに書いたものです)

 心身症とゆうのはココロのやまいが体に出ることだが(あにをあたりまえなことを解説しておるか)、わたくしのばやい、何があろうとはらはへるしクソは出るし(汚くてすまん)、イボ痔は小康状態だし爪はまあでこぼこだがとりあえずまっすぐ生えてるしダルくて節々が痛くて寝起きが悪くて邪悪なことばかり考えるのは生まれつきだし、何があろうとこれといった身体症状はないのだが、唯一顕著なのが白髪である。
 私の髪は細くて薄い。こういうのはおおむね白髪化するのは遅いと思っておったのだが、はっと気がつけば晩年の花森安治である、て、わかる人にすらわからんたとえを出してどーする。
 つーわけで(どーゆーわけだ)、本日ついに! 初めて! 「美容院でヘアダイ」(何がヘアダイだ白髪染めとゆえ白髪染めと)を体験してきちゃったのである。
 私は、およそ美容に関心のない人間だが、それでも、引っ越した直後に近所の美容院をチェックするくらいのことはする。私にとって大いにさいわいなことに、この辺りにはガラス張りの「へあさろん」などとゆーくそこじゃれたもんはなく、下手すると七輪とやきごてが出てくんじゃないかっつーよーな、看板のモデルさんがどう最近に見積もっても「ザ・ガードマン」なころの美意識の、貼ってある写真が「よく出てたなあこんな感じの人『怪奇大作戦』に」な雰囲気の、要するに洒落てないにも程があるな美容院ばかりなのである。
 横着なのでいちばん近い、歩いて3分の「S美容室」に行く。ここのママさん(でいいのか??)は三代前からの美容師で50年選手だそうであるが、クラシックが趣味で、マリア・カラスなどをかけてくれるのである。
 でもって、頭を得体の知れない薬品でぐっちょぐちょにされ、しかもそれが染みるまでの時間にダンナのグータラぶりを白状させられ(面白がって喋ったとゆー面もあるが)、「んまあ最低の男ねえ」などとゆわれ、んでもって洗って乾かしたら日羅語源問題に取り組む与謝野一家の女王晶子先生の「櫛に流るる黒髪のおごりの春のうつくしきかな」とまあ言ってみても、誰も見られんのだから文句はゆえんであろうははははははは。
 なお、先生(いつから美容師を先生とゆうようになったのだろーか)に言わせっと、薬屋で売ってるしろもんで髪を染めると、ぺーはーとかゆうものの関係で、髪の毛がガミラス化するそうである(「と学会誌」を読んだ人しか面白くないなこれは)。