きりうゆかりの難民部屋

ボツ原稿、発表のあてのない原稿、出だししか書いてない小説などをアップしています。

ちゅんちゅかちゅん♪

2009-06-11 19:37:28 | Weblog
(この文章は5月のmixiに書いたものです)

 うちの近辺は新宿のど真ん中だが緑が多い。緑が多いと鳥が多い。近所の梅の花にはメジロ、大通りのブルーベリー(なじぇこんなところに)にはヒヨドリが鈴なりになっていたが、うちのべベランダに来てくれるのはスズメとカラスだけである。それは仕方がない、なんせおコメとパンの残りしかまいておらんのだから。「果物、種、脂身」などでもっといろいろ呼びましょうと鳥さん(トンデモさんとゆう意味でわない)関係の本には書いてあるが、そんなもんやるくらいならこっちが先にくってしまうのである。衣食足りてメジロヒヨドリを知る。
 トリを飼っている人は、ばんめしのとき肩に乗ってくるインコや文鳥に決して人のくうコメなどやってはならぬとおっさるが、このへんのトリなんぞ生ゴミくってるから今さら添加物を心配してやったところで無駄であろう。それでもコメよりもパンのほうが食いつきが悪いな。よっぽど防腐剤くさくてまづいのか。試しに近所の無添加が売りのパン屋のを買ってきてやろうか。しかしそんなものを買ったら人間がくってしまうに決まっておるのである。
 なぜかカラスは常連が一人だけである。なぜ同じ個体とわかるかとゆうと、顔がそうだからである。うちにめしを貰いに来るくらいだからよほど食いつめたはぐれカラスなのであろう。そのわりにはまるまると肥えてみみ太よりでかい。
 スズメは常連が三人いて、ごはんを忘れると一列になって「ちゅんちゅんちゅん(めしめしめし)」と合唱する。みみ太がガラス越しに牙をかちかち鳴らしても平気である。こいつらはパンの食いかたに個性があって、クチバシで砕いて小さくしてから食べるやつ、中くらいのをどこかへ運んで行くやつ、あと、でかいのを運ぼうとして途中で落としてるやつ。
 鳥頭にもいろいろあるらしい。