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R371 x ト x 廃村 Day1

2022年05月11日 | 酷道ドライブ
10年ほど前に自転車で点線区間を含む全線を走破した国道371号線を、今回は車でドライブです。
それだけでは芸がないので、紀伊半島を縦断しつつ、沿線の廃村などを寄り道しました。


Day1
大阪府河内長野市 七つ辻交差点 (起点)---紀見峠---細川柱本隧道---高野山---高野龍神スカイライン---龍神温泉
訪れた廃村: 西垣内(にしがいと) / 五百原(いもはら)

旧道で紀見峠を越え、さっそく寄り道です。
芋谷の棚田沿いの細道を進むと、それは有りました。


細川柱本トンネル(芋谷の手堀りトンネル)

「生糸や葉タバコの産地であった隅田地域から、消費地や工場のあった大阪へ物資を運ぶ隅田街道の道路改良事業として整備され、明治中頃に開通した」との事です。


2010年頃のトンネル
内部が少し崩れており、網が掛けられていました。


紀の川を越え、R371は山の中へ。
くねくねした山道をひたすら走って、摩尼隧道を抜けると高野山です。


摩尼隧道
正直R371を改修したとて、と思ってしまいます。


高野山の入口、金剛峯寺 大門
高野山へは、R370, R480で来るのが吉です。



花園を通る旧道は通行止めでした。
おとなしく高野龍神スカイラインへ廻りました。



西垣内の集落
赤錆びた屋根が並んでおり、ふしぎな統一感があります。
白い猫が一匹いましたが、飼われていたもの?


河原まで下ると、吊り橋を発見しました。


吊り橋を渡り、斜面に作られた道を登って行きます。


尾根を越え、再び谷まで下ると沢の対岸に五百原の集落跡が有りました。


大木の根元には小さな五輪塔、植林の斜面中には石垣、小屋跡がありました。
五百原殿屋敷跡?(龍神村文化財一覧)


集落跡の眺め
沢の上流から見て、右手に集落跡。
左手の急斜面には、西垣内と五百原を繋ぐ峠道が有ります。



再びスカイラインを南下し、龍神温泉で今日の汗を流しました。

Day2に続く。


☆廃村の情報については、以下のサイトを参照しました。
村影弥太郎の集落紀行


☆追加情報☆
紀伊国郷帳(天保)によると、龍神村の項には、古者 龍神村/五百原村 二ヶ村と注意書きが有る。
昔は別々の村の扱いだった様。

~山谷幽僻の地なれは村領の大なる事東西二里南北五里に余る故に村居も九ッに分れ各小名あり
湯本は其南端なり湯本より北三十町にしての野ノ垣内あり野ノ垣内の北一里湯ノ野あり湯ノ野の北二十七町大熊あり~
大熊の西北八町を殿垣内といふ~殿垣内の西北一里小森あり~大熊より東北枝峡に入る事二十五町にして五百原あり
五百原より又二十五町にして高水あり以上の小名を合せて龍神村と云う~
紀伊続風土記より位置関係を抜粋

小名に殿垣内・湯本・野ノ垣内・大熊・小森・湯ノ野・高水・五百原がある。このうち古川上流の五百原は「元禄郷帳」に龍神村枝郷とある。
角川地名大辞典より一部抜粋

どうやら五百原の更に奥、古川上流には高水(カウスイ)という集落が有ったようだ。




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