
【点線県道】兵庫県道xトxジテンシャ
地形図上の県道破線区間を、自転車と共に通過した記録。ダイジェスト版@西播磨地域②
r411, 429, 430, 433, 444
【注意】地図上の赤・紫の破線は、地形図の県道破線、県道を結ぶと予想される破線の区間をマニュアルでなぞったものです。正確なルートや、実際に通行したルートを示している訳では有りません。通行される際には、事前にご自分でよく調べて、適した装備で自己責任で楽しんでください。また、峠や地名等に間違いが有りましたら御指摘ください。
【r411】
兵庫県道411号 山之内莇野姫路線
姫路市夢前町山之内小畑~馬頭の破線区間。

県道の破線区間を示す

峠の向こうは伐採斜面
菅生川(すごう)沿いのr411を北上し、莇野(あぞの)の四辻、菅生ダムを過ぎると小畑の集落に入ります。右手に山中へ入って行く舗装路があり、google mapでは県道と表示されていますが、この道は県道では有りません。更に進むと、舗装路は川沿いをまだ先へと伸びていますが、県道は欄干の無いコンクリ橋を渡り杉の植林に入ります。薄暗い植林の中の踏み跡を辿って行けば、峠に出ました。峠の周囲を見渡しましたが何も有りませんでした。峠の向こう側は伐採されており、荒涼とした急斜面が広がって居ました。斜面を降って枯れススキの原っぱを抜けると、舗装が復活し馬頭(うまのかしら)の集落に至りました。
破線区間のすぐ南側に、山中へ入って行く舗装路が有り、狭いトンネル(小畑隧道)で山向こうへ抜ける事が出来ます。
真冬になると、この隧道は氷漬けに成ります。
●元レポ: 兵庫県道411号xトxジテンシャ
【r429】
兵庫県道429号 岩野辺山崎線
宍粟市千種町岩野辺字内海~山崎町上ノの破線区間。

県道の破線区間を示す

峠に残る樅の木
鳥ヶ乢トンネルの西側を出てすぐ、R429とr429の交点から入りました(起点)。内海(うつのみ)集落から山へと入り、植林中のコンクリート舗装の道を登って行きました。未舗装になってから少し進めば、谷を登る古道に出会いました。古道を登り稜線に出れば、岩上峠(栗小屋乢)です。峠には四方から作業道が伸びて来ており、峠自体も切り崩されていました。峠に有るという首のない大師像は見つけられませんでしたが、樅の木は健在でした。峠を越え、緩やかな斜面を降る古道をのんびり歩きました。古道には、タタラ製鉄時に排出される鉄滓がいたる所に落ちていました(見出し画像)。伊沢川沿いの林道に近づくと、斜面を九十九折れながら下り車道へと出ました。途中、岩上神社で道中の安全を祈り、上ノ上まで一気に下り、新しくできた砂防ダムを抜けて白口峠への旧道を登り、r520へと移動しました。
現在の地形図では、r429通行不能区間に道の表記は有りませんが、実際は明瞭な古道が残っています。また、岩上神社は狼神 "オオカミカミ" を信仰しており、狛犬が狼でした。自然と歴史を十分感じられる道です。
●元レポ: 兵庫県道429号xトxジテンシャ
【r430】
兵庫県道430号 東河内安富線
宍粟市一宮町東市場~姫路市安富町関の破線区間。

県道の破線区間を示す

稜線上の鉄塔
r430を北上しグリーンステーション鹿ヶ壷を過ぎると、千寿の水という水場が有ります。その手前の"カニワ口渓谷"と表示された分岐から狭い道へ入れば、通行不能の標識が有り、この道が県道である事が判ります。
少し進むと、苔むした石垣の道になりますが、この辺から山ビルが出没し、休憩もおちおち出来ませんでした。更に進むと倒木地帯に突入し、自転車を担いで倒木の上を渡り歩きました。道は林田川を離れ、稜線を目指して登っていますが、登り口が倒木だらけなので、少し川上に移動して取り付き、植林の急斜面を登って行きました。稜線に出たら、峠の東側にある眺めの良い鉄塔で小休止しました。破線区間に突入した時すでに午後4時半だったので、稜線上に着いた頃には夕暮れでした。
峠から地形図の破線に従い北へ下りました。道らしい道は無く、沢の様な所を下ると作業道と合流しました。しかし、地形図の破線道はまだ降るので、真っ暗な中更に沢を降り、害獣避けのネットの隙間を探して沢の中をじゃぶじゃぶしながら彷徨っていると、林道へ出られました。林道を西へ走り、道の駅で足元をチェックすると、靴の中に山ビルが一匹潜んでいましたが、血は吸われていませんでした。そしてR29を南下して、姫路へ帰りました。
と言う訳で、この道にはあまり良い思い出は有りません。行くなら、せめてヒルのいない季節に早出しましょう。
●元レポ: 兵庫県道430号xトxジテンシャ
【r433】
兵庫県道433号 塩田三日月線
地形図によると、佐用町上本郷大内谷~宍粟市山崎町青木折橋に破線区間あり。

県道の破線区間を示す

峠を越えて、ふと振り返ると地蔵尊
角亀川沿いをR179で西進し、本郷川が交わる所で右折北上しました(起点)。添谷と大内谷の分岐には道標、"右 やまさき"。大谷内の集落を過ぎ、通行止め手前を左へ入る一車線の砂利道が、r433です。
県道は本郷川沿いに伸びています。此処まで特に通行に問題は有りませんでしたが、緩いカーブを過ぎると、目の前の谷は倒木で埋め尽くされて居ました。手前にツールド大山のボトルが落ちていましたが、勇敢なる挑戦者の墓標でしょうか。地形図を確認すると、破線道は短い角の様に谷奥で鋭く折れ曲がり、高度を上げながら峠へと向かっています。倒木地帯をできるだけ避ける為、奥まで行かず手前で折れ曲がり、峠へと直登する事に決めて、後は無心で乗り越えました。左手には折り返して来たと思われる古道の石垣が有りました。
本郷峠には何本か倒木が寄りかかっており、その下を通過しました。ふと振り返れば、3体の石仏と崩壊した祠の屋根が有りました。峠道は左へと下っていますが、地形図の県道は右手に伸びていました(以前の地形図では左手が県道表示)。右手には最近作られた作業道が有り、それを下ると左分岐した道と再び合流し、折橋へと出ました。
峠手前の倒木地帯は、見た目ほどでは有りません。
「此の道を行けば どうなるのかと 危ぶむなかれ わからなくても 歩いて行け 行けばわかるよ 自己責任で」
●元レポ: 兵庫県道433号xトxジテンシャ
【r444】
兵庫県道444号 中三河佐用線
地形図によると、佐用郡佐用町奥長谷~中三河に破線区間あり。

県道の破線区間を示す

祠と石仏
平福からR373を少し南下すると、r444に合流します(終点)。奥長谷に入れば、道は狭い谷間を縫う様に伸びています。漕ぎ進むと、小さな集落が小出しで現れます。"佐用ミツマタの郷"前の川には、和紙の原料となるミツマタの皮が水に晒されていました。最奥の集落である田坪を過ぎると、未舗装と成り、右手の植林に入って行く道が県道です。
県道は破線表示ですが、沢沿いの道は幅も広く平坦で、のんびり進めました。途中、道が完全に崩れ一旦沢に降りますが、すぐに復活しました。実は、左側に少し上へ登る踏み跡が有り、本当の県道は此方になります。沢沿いの道はまだ先へと伸びており、疑問を感じる事も無く進みました。左手に植林された小さい谷が現れ、登り切る手前に左から来る道が正しい県道です。峠周辺は広々として植林された杉で覆われ、左端に有った石の祠には頭の無い石仏がおわしました。峠を挟む右側の尾根に登り、のんびり昼食を取りました。
中三河側の県道は、急斜面を大きく九十九折れながら下っています。下り始めは良い道でしたが、二つ目のカーブを勘違いして折れ曲がってしまい、踏み跡が消えてしまいました。仕方ないので、植林の急斜面をずり降りて正しい道へ復帰しました。空身で正しい曲がり角を探しに行くと、それは地形図の表示よりも奥側に有りました。更に外側にも大きいカーブが有り、時代によって道形が幾分変化している様です。3つ目のカーブからは直進して害獣柵を過ぎると、破線区間は終了です。柵の出口にお堂が有り、石仏が安置されていました。中三河に出て、橋を渡ると右手に馬螺が淵(うまらがふち)という淵が有り、小さな河童の銅像が、"考える人"ポーズを取って居ました。ついでに、r443旧道の寺坂峠を通って帰りました。
のんびり歩く事が出来き、また探索し甲斐も有る、破線道入門コースです。ただし、こけると50m下の千種川へボッシュートされる箇所も有ります。
●元レポ: 兵庫県道444号/443号xトxジテンシャ
地形図上の県道破線区間を、自転車と共に通過した記録。ダイジェスト版@西播磨地域②
r411, 429, 430, 433, 444
【注意】地図上の赤・紫の破線は、地形図の県道破線、県道を結ぶと予想される破線の区間をマニュアルでなぞったものです。正確なルートや、実際に通行したルートを示している訳では有りません。通行される際には、事前にご自分でよく調べて、適した装備で自己責任で楽しんでください。また、峠や地名等に間違いが有りましたら御指摘ください。
【r411】
兵庫県道411号 山之内莇野姫路線
姫路市夢前町山之内小畑~馬頭の破線区間。

県道の破線区間を示す

峠の向こうは伐採斜面
菅生川(すごう)沿いのr411を北上し、莇野(あぞの)の四辻、菅生ダムを過ぎると小畑の集落に入ります。右手に山中へ入って行く舗装路があり、google mapでは県道と表示されていますが、この道は県道では有りません。更に進むと、舗装路は川沿いをまだ先へと伸びていますが、県道は欄干の無いコンクリ橋を渡り杉の植林に入ります。薄暗い植林の中の踏み跡を辿って行けば、峠に出ました。峠の周囲を見渡しましたが何も有りませんでした。峠の向こう側は伐採されており、荒涼とした急斜面が広がって居ました。斜面を降って枯れススキの原っぱを抜けると、舗装が復活し馬頭(うまのかしら)の集落に至りました。
破線区間のすぐ南側に、山中へ入って行く舗装路が有り、狭いトンネル(小畑隧道)で山向こうへ抜ける事が出来ます。
真冬になると、この隧道は氷漬けに成ります。
●元レポ: 兵庫県道411号xトxジテンシャ
【r429】
兵庫県道429号 岩野辺山崎線
宍粟市千種町岩野辺字内海~山崎町上ノの破線区間。

県道の破線区間を示す

峠に残る樅の木
鳥ヶ乢トンネルの西側を出てすぐ、R429とr429の交点から入りました(起点)。内海(うつのみ)集落から山へと入り、植林中のコンクリート舗装の道を登って行きました。未舗装になってから少し進めば、谷を登る古道に出会いました。古道を登り稜線に出れば、岩上峠(栗小屋乢)です。峠には四方から作業道が伸びて来ており、峠自体も切り崩されていました。峠に有るという首のない大師像は見つけられませんでしたが、樅の木は健在でした。峠を越え、緩やかな斜面を降る古道をのんびり歩きました。古道には、タタラ製鉄時に排出される鉄滓がいたる所に落ちていました(見出し画像)。伊沢川沿いの林道に近づくと、斜面を九十九折れながら下り車道へと出ました。途中、岩上神社で道中の安全を祈り、上ノ上まで一気に下り、新しくできた砂防ダムを抜けて白口峠への旧道を登り、r520へと移動しました。
現在の地形図では、r429通行不能区間に道の表記は有りませんが、実際は明瞭な古道が残っています。また、岩上神社は狼神 "オオカミカミ" を信仰しており、狛犬が狼でした。自然と歴史を十分感じられる道です。
●元レポ: 兵庫県道429号xトxジテンシャ
【r430】
兵庫県道430号 東河内安富線
宍粟市一宮町東市場~姫路市安富町関の破線区間。

県道の破線区間を示す

稜線上の鉄塔
r430を北上しグリーンステーション鹿ヶ壷を過ぎると、千寿の水という水場が有ります。その手前の"カニワ口渓谷"と表示された分岐から狭い道へ入れば、通行不能の標識が有り、この道が県道である事が判ります。
少し進むと、苔むした石垣の道になりますが、この辺から山ビルが出没し、休憩もおちおち出来ませんでした。更に進むと倒木地帯に突入し、自転車を担いで倒木の上を渡り歩きました。道は林田川を離れ、稜線を目指して登っていますが、登り口が倒木だらけなので、少し川上に移動して取り付き、植林の急斜面を登って行きました。稜線に出たら、峠の東側にある眺めの良い鉄塔で小休止しました。破線区間に突入した時すでに午後4時半だったので、稜線上に着いた頃には夕暮れでした。
峠から地形図の破線に従い北へ下りました。道らしい道は無く、沢の様な所を下ると作業道と合流しました。しかし、地形図の破線道はまだ降るので、真っ暗な中更に沢を降り、害獣避けのネットの隙間を探して沢の中をじゃぶじゃぶしながら彷徨っていると、林道へ出られました。林道を西へ走り、道の駅で足元をチェックすると、靴の中に山ビルが一匹潜んでいましたが、血は吸われていませんでした。そしてR29を南下して、姫路へ帰りました。
と言う訳で、この道にはあまり良い思い出は有りません。行くなら、せめてヒルのいない季節に早出しましょう。
●元レポ: 兵庫県道430号xトxジテンシャ
【r433】
兵庫県道433号 塩田三日月線
地形図によると、佐用町上本郷大内谷~宍粟市山崎町青木折橋に破線区間あり。

県道の破線区間を示す

峠を越えて、ふと振り返ると地蔵尊
角亀川沿いをR179で西進し、本郷川が交わる所で右折北上しました(起点)。添谷と大内谷の分岐には道標、"右 やまさき"。大谷内の集落を過ぎ、通行止め手前を左へ入る一車線の砂利道が、r433です。
県道は本郷川沿いに伸びています。此処まで特に通行に問題は有りませんでしたが、緩いカーブを過ぎると、目の前の谷は倒木で埋め尽くされて居ました。手前にツールド大山のボトルが落ちていましたが、勇敢なる挑戦者の墓標でしょうか。地形図を確認すると、破線道は短い角の様に谷奥で鋭く折れ曲がり、高度を上げながら峠へと向かっています。倒木地帯をできるだけ避ける為、奥まで行かず手前で折れ曲がり、峠へと直登する事に決めて、後は無心で乗り越えました。左手には折り返して来たと思われる古道の石垣が有りました。
本郷峠には何本か倒木が寄りかかっており、その下を通過しました。ふと振り返れば、3体の石仏と崩壊した祠の屋根が有りました。峠道は左へと下っていますが、地形図の県道は右手に伸びていました(以前の地形図では左手が県道表示)。右手には最近作られた作業道が有り、それを下ると左分岐した道と再び合流し、折橋へと出ました。
峠手前の倒木地帯は、見た目ほどでは有りません。
「此の道を行けば どうなるのかと 危ぶむなかれ わからなくても 歩いて行け 行けばわかるよ 自己責任で」
●元レポ: 兵庫県道433号xトxジテンシャ
【r444】
兵庫県道444号 中三河佐用線
地形図によると、佐用郡佐用町奥長谷~中三河に破線区間あり。

県道の破線区間を示す

祠と石仏
平福からR373を少し南下すると、r444に合流します(終点)。奥長谷に入れば、道は狭い谷間を縫う様に伸びています。漕ぎ進むと、小さな集落が小出しで現れます。"佐用ミツマタの郷"前の川には、和紙の原料となるミツマタの皮が水に晒されていました。最奥の集落である田坪を過ぎると、未舗装と成り、右手の植林に入って行く道が県道です。
県道は破線表示ですが、沢沿いの道は幅も広く平坦で、のんびり進めました。途中、道が完全に崩れ一旦沢に降りますが、すぐに復活しました。実は、左側に少し上へ登る踏み跡が有り、本当の県道は此方になります。沢沿いの道はまだ先へと伸びており、疑問を感じる事も無く進みました。左手に植林された小さい谷が現れ、登り切る手前に左から来る道が正しい県道です。峠周辺は広々として植林された杉で覆われ、左端に有った石の祠には頭の無い石仏がおわしました。峠を挟む右側の尾根に登り、のんびり昼食を取りました。
中三河側の県道は、急斜面を大きく九十九折れながら下っています。下り始めは良い道でしたが、二つ目のカーブを勘違いして折れ曲がってしまい、踏み跡が消えてしまいました。仕方ないので、植林の急斜面をずり降りて正しい道へ復帰しました。空身で正しい曲がり角を探しに行くと、それは地形図の表示よりも奥側に有りました。更に外側にも大きいカーブが有り、時代によって道形が幾分変化している様です。3つ目のカーブからは直進して害獣柵を過ぎると、破線区間は終了です。柵の出口にお堂が有り、石仏が安置されていました。中三河に出て、橋を渡ると右手に馬螺が淵(うまらがふち)という淵が有り、小さな河童の銅像が、"考える人"ポーズを取って居ました。ついでに、r443旧道の寺坂峠を通って帰りました。
のんびり歩く事が出来き、また探索し甲斐も有る、破線道入門コースです。ただし、こけると50m下の千種川へボッシュートされる箇所も有ります。
●元レポ: 兵庫県道444号/443号xトxジテンシャ
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