毎日が馬三昧。
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今年はあまり超大目玉といえる馬がいなかったと思われるセレクトセールですが、今年は平均価格帯の売れが好調だったおかげで、過去最高の売り上げを更新しました。しかし、やはりというか最高価格はそれほど高くなりませんでした。本日2日目が終わって最高価格をつけたのはラインクラフトの半弟にあたる上場番号68番・マストビーラヴドの2005(牡、父シンボリクリスエス)で価格は2億1000万円。これで安いといったらそりゃとんでもない話ですが、昨年のエアグルーヴの2004(牡、父ダンスインザダーク)のインパクトにくらべれば、一番価格としてはややインパクトに欠けるといった感じ。今年は金を湯水のごとく使うことで有名な某大物馬主さんは会場に姿を現さなかったようで、その辺も影響したんでしょうかw。まぁセール的には大成功ですけど。
個人的にはいくらラインクラフトが成功し、一族のアドマイヤマックスがGIをタイミング良く勝ったとはいえ、この母、しかも新種牡馬にこの価格は高すぎる評価だと思いますね。

ただ、シンボリクリスエス産駒に関して言えば、予想通りすばらしい出来だったと思います。骨格がしっかりしており、バランス良くパーツもしっかりしている。現役時代はあまり好きな馬じゃなかったのですが、引退のとき「間違いなく種牡馬として成功する馬」と予感しました。種牡馬になるために生まれてきた馬だとさえなぜか思いました。そんな彼の仔達はどの馬たちも凛々しい顔つきで将来の活躍を予感させました、7、8年先までの見通しならシンボリクリスエスキングカメハメハがポストサンデーの両横綱でしょう。それから先はおそらくミスプロとヘイローの血が蔓延するので分かりませんが、そうなれば案外クロフネの天下かもしれませんね。

2日目は用事があったので1日目しか映像を見ることが出来なかったのですが、その1日目で気になった馬はとりあえず大好きなジャングルポケットの2年目産駒、上場番号81番・クラフテイワイフの2005(牡)です。POGの話でもとりあげたバルバロの弟にあたりますが、兄は新馬で惜しくも2着でした。この馬にしてもそうですが、ジャングルポケットは実に多様なタイプの仔を出すタイプのようです。母の特徴が良く出ているタイプ、自身の父トニービンに似たタイプ、あんまりジャングル自体に似ている馬はいまのところあまりいないですね・・・。この馬は母タイプであまりジャングルの面影はないのですが、それが逆にいい方に出るかも知れません、お世辞にもあまりバランスの良いタイプではなかったので。母の形と父のパワー・スピードが巧く伝わればなかなかの仔になるでしょう、問題は母がかなり高齢ということですが。それでも7500万円もついたのでよくがんばった、という感じです。

あとは一番よく見えたのは、上場番号94番・グッドゲームの2005(牡、父Fasliyev)で9000万円で落札されました。ノーザンファームの持ち込み馬で父はヌレイエフ産駒。英仏で5~6F戦で5戦無敗のまま骨折で引退してしまったという馬。恥ずかしながら、この馬について全く知らなかったのですがどうやら兄弟に多数GI馬がいる相当な良血の模様。で、この仔は父がスプリンターにもかかわらずかなり距離に融通の利きそうな馬体でした。骨格も肉も素晴らしく、気品にあふれて、いちばん興味を惹かれる馬でしたね。2年後が楽しみです。

しかしまぁ、こんな単位で金が動くものを一日中みていると、頭の感覚おかしくなっちゃいますねw
1000万円を安いとか言えないですよ・・・。

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