毎日が馬三昧。
馬体の話を中心に出走馬チェック、POGネタ、重賞レース展望・回顧など
 



これまでクラブ募集馬や各POG本で取り上げられた馬などたくさんの馬たちを紹介してきましたが、最後に今年の管理人最終指名馬を紹介します。ちなみに2つ3つほど掛け持ちしているので、その中で厳選15頭ということにしておきます。
それぞれ、馬体・血統・厩舎(牧場)・そしてPOG適正という4つの評価を添えて羅列してみました。上から期待度が高い順です。あくまで主観なのであしあからず。。

馬体血統厩舎(牧場)POG適正
ビーオブザバン
マイネルヴェステン
ジャリスコライト
キャプテンベガ
テューダーローズ
サンヴィクトワール
アルゴ
アレキサンドリア
ヴィートヴァンクル×
チアズガディス
フレンチアイドル
ベルジュール
フサイチリシャール
セイリングシップ
エイシンウインザー


この他には、バルバロレッドスプレンダーコスモマリアージュツィンクルワンダーといった馬を取りました。この辺は次点級という評価です。

今回特に重視したのは、育成牧場と厩舎、そして血統です。当たり前のことですがそれらを押さえずしてPOGで勝つということはありえません。しかしながら自分はついつい馬体を見て選んでしまう人なので、自分で馬体を見て選んだ中で、特に条件にあった馬を選ぶという形をとりました。どうしてもという馬はその辺無視してでもとりましたけどねw

基本的にノーザンFを中心とした社台グループの育成馬が主です、厩舎はPOG期間にOP勝ちの多い橋口・松田国・山内厩舎を最上級ととらえ◎評価。社台グループとのつながりが深く2歳GIも勝っている松田博厩舎も高評価に。マイネルヴェステンなどは厩舎単独では評価いまいちですがマイネルの育成も加味すると○評価が妥当でしょう。

また血統面では「桜花賞路線で活躍した母の仔」というのをひとつのテーマとしてチョイスしています。牝馬にとって繁殖馬選定の意味あいが最も高いのは2400mという長距離で競われるオークスではなく、マイルのスピード能力を問う桜花賞であるというのが持論で、実際生産者の多くがオークス馬より桜花賞馬のほうが繁殖価値を見出しているように思います。また牝馬が生まれたらまず目指すのもやはり桜花賞だと思います。ということはその頂点を極めた馬、もしくはそこで上位の成績を残した馬というのは繁殖馬として優秀な能力を秘めている可能性が高いということ。ですので今回は桜花賞馬3頭を含む、桜花賞路線で活躍した馬を母に持つ馬をなるべくたくさん選びました。馬体が事前にあまり見れなかったチアズガディスを選んだ理由はそこにあります。あと新種牡馬は未知の部分が大きいので基本的に評価を1段階下げるという形にしました。

POG適正というのはあくまで主観ですが、厩舎やデビュー時期、血統面を考慮した上で、POG期間内に活躍が見込める度合いです。比較的使い出しの早い馬は当然高評価、逆にデビュー時期が定かでない馬は評価を低めで。ヴィートヴァンクルは左前脚が外向していて、いつ故障してもおかしくないという大きなハンデがありますので×です。それでもあえて指名する価値がある馬と判断したのでこういった形になりました。

ドラフトの指名順としてはともかく、今年の馬で最も期待をかけたいのはビーオブザバンですね。2年連続ダービー馬を出したオーナーなのでちょっと人気してしまっていやだったのですが、今年黒本を見たときからこの馬しかないと決めていた本命だけに、この馬には大きな期待をかけています。馬体は美しくかつ力強い。まだ独特の緩さもみせるけどマツクニ流のハードトレーニングで筋肉の鎧をまとった姿が容易に想像できるいい素材です。血統面でも未知な部分もおおいですが、父は現役時代底を見せずに引退してしまった名馬。ミスプロ系は世界中で多様な発展を遂げていますが、すでに日本競馬も席巻しつつあるので、この馬で今一度頂点に君臨してもらいましょう。

はてさて、このラインナップで今年のPOGを勝ち抜けるのかどうか?
いろんな意味で1年後が楽しみです。これらの馬の戦況は今後折に触れて当blogで取り上げたいと思います。

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もうPOGのドラフトが終わってしまったグループも多いのではないでしょうか。自分もすべてのドラフトが終了し、とりあえずお目当てはほぼ獲得することができました。その指名馬は後ほど総評でまとめたいですが、今回は最後の推奨馬紹介として、これまで紹介できなかったDVDやテレビ、雑誌の写真、調教その他から目をつけた馬たちをちょっとだけ紹介します。

まずは、Chancey Squawの03(ジャリスコライト)。以前指名したシェルゲーム、そしてアグネスデジタルの半弟にあたります。メディアの露出は少なく、現時点で馬主も厩舎もはっきりしない(一応吉田和子氏名義、藤沢和雄厩舎というのが有力)のですが、運よくGCのうまくらという番組で牧場での映像を見る機会を得ました。この兄弟は体の大小はあれど、みんな同じような形に出ていて、この馬も兄たち同様均整の取れた非常に素晴らしい馬体でした。シェルゲームを一回り大きくした印象でしょうか。距離はマイル~2000mぐらいまでが良いでしょうが個人的には今年見た馬の中でも1、2を争う好馬体でした。単純にこの兄弟の形が好きなだけかもしれませんがね(笑)。父はFantastic Lightに替わり、未知数な部分も多いですが、デビューしさえすれば確実に走る馬だと思います。血統もBlushing Groomの母Runaway Brideという名牝のクロスが4×3で入っており、Swainを父にもつシェルゲームと非常に良く似た血統(SwainもFantastic LightもBlushing Groomの孫)。大物一発狙いでぜひとも指名してください、という一頭です。期間内にデビューできなくても責任は持てませんw

つづいては、アレキサンドリア。こちらも「うまくら」で映像を見て惚れた一頭。この馬は結構いろんなPOG本にも馬体写真が載っていますが、正直写真を見た印象では母父Kris S.の影響が良く出た馬体だけど奥手かなぁ・・・という程度だったんですが、動いている映像を見て、さらに写真撮影時よりも成長した姿を見たときにぴんときました。これは走る、と。肌の薄さ、ラインの美しさ、そして全体の悠然とした雰囲気は大物感たっぷり。胴が長い割りにクビがやや短めなのが少しバランスを欠くが、それを差し引いても素晴らしい馬体。デビューも秋以降だろうし、音無厩舎なので重賞2着?という感じもしますが、現在リーディングトレーナーの意地に賭けて、今年こそクラシックをという意識は強いでしょう。近藤英子さんとの相性を考えてもデビューすればOP入りは確実。あくまで目標はオークスということで牝馬のホームラン狙いの一頭。

とっておきの隠し玉はエイシンウインザー、朝日杯を勝ったエイシンチャンプの半弟です。赤本に載っていた馬体写真をみて一目ぼれしてしまったので、エイシンチャンプと兄弟だとは後で知りました。非常に発達した前駆とトモの筋肉、スピード能力が違うといわんばかりの素晴らしい体で、バランスも非常に良く完成された馬体。父はMarquetryというConquistador Cieloの直仔で、恥ずかしながら自分はほとんどこの馬について知らなかったのですがBCスプリント優勝馬を2頭も出しているので相当スピードに長けているのでしょう、母父に最近はやりのVice Regent(Deputy Ministerの父)が入っているので日本の適正はある程度ありそうです。日本での勝ち鞍はすべてダートですが・・・、こちらのサイトで詳しく載っています。母のエイシンミシガンも兄弟が米GI馬で近親に活躍馬がいる実はかなり良血。兄エイシンチャンプというと日本ではどうしても穴っぽい(失礼w)印象ですが、血統背景はかなりしっかりしています。厩舎は新進気鋭の岡田稲男厩舎、はっきり言って心配です・・・でも、開業3年目でダービー出走を果たした手腕を信じましょう。超大穴候補で。

あとはGallopPOGのDVD付録で見た中ではバルバロツィンクルワンダーあたりがおもしろそう。前者は肌が薄く発達した前駆とトモの筋肉が素晴らしく、ボリュームのある馬体。胸前の深さは父ブラックホーク譲りですね。美浦で時計も出してますし1回函館3週目でデビュー予定で早くから楽しめる一頭。後者は芦毛にしては肌の薄さが目立ち、全体のバランスがよく、また勝ち気でうるさそうな性格もこの兄弟=母の特徴なのでレースに行っての闘争心につながれば結果がついてくるでしょう。こちらもすでにゲート試験に合格しデビューに向けて万全の構え。2頭とも牝系優秀で屑を出さない血統だけに即戦力としては申し分ないと思います。

次回は僕の最終的な指名馬と今年の総評をしてみたいと思います。

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さてさて、ダービーも終わりPOG期間が終了したところも多いのではないでしょうか。
いよいよ次のPOGに向けてドラフトも本格化の時期になりました。
少し間があいてしまいましたが、今回も週刊Gallop増刊「丸ごとPOG」より馬体(+血統など)から気になる馬をピックアップしてみたいと思います。前回はサンデーサイレンス産駒を紹介したので今回はそれ以外の産駒からチョイスしました。また、以前別の機会で紹介した馬は極力はぶきました。

フラムドパシオン(父クロフネ 母カーリーパッション 栗東・角居勝彦)写真P41
サヴァント03(父アグネスタキオン 美浦・宗像義忠)写真P45
デスバラード(父トウカイテイオー 母ウィスパーモア 美浦・田村康仁)写真P46
メイショウヤヨイ03(父アグネスタキオン 栗東・安達昭夫)写真P47
オーバーシーズ(父クロフネ 母タイムトゥダンス 栗東・松元茂樹)写真P49
アイスドール(父キャプテンスティーヴ 母ビスクドール 栗東・池江泰寿)写真P49
クリスチャンネーム03(父テイエムオペラオー 栗東・安田隆行)写真P50
コスモマリアージュ(父マイネルラヴ 母フォレストブリーズ 栗東・中村均)写真P55

フラムドパシオンはPOG大魔神こと(?)丹下日出男氏がベタ惚れで、各所で注目されていますが、個人的にはあまりタイプじゃないかな。以前この馬の半兄のパラディンという馬を指名したことがありましたが、兄はサンデー産駒でまとまりがあり胸前が発達したいかにもダイナカール一族といった馬体だったのに対し、この馬はクロフネの影響か随所に柔らかさ、緩さを感じます。胸の深さ自体はそれほどでもありませんが、首が非常に長くで頭が低く、そのラインでキ甲から肩口へのラインが非常に寝肩になっています。DVDで見ると後脚の踏み込みがものすごく深く、父クロフネを彷彿とさせました。正直あまりに兄と印象が違うので評価しにくいのですがデビューも早いようですし魅力はあります。体つきからは瞬発力より持続力といった印象を受け切れ味勝負で分が悪いかもしれません、また繋ぎが長い割にかなり立ち気味なのも気になるところ。スピード能力が突出しているなら重賞級までいけるかもしれませんが。

デスバラードもあまり好みのバランスではないのですが、現時点での完成度という点を評価しました。トウカイテイオー産駒にしては筋肉質で、少し堅さを感じさせる印象、胸前やトモの筋肉の発達が顕著で肌の薄さが際だっています。胴が短く首も少し太くてがっしりしているので短距離~マイル向きでしょう。すでに入厩しており速い時計を出しているので即戦力として期待できそうです。

サヴァント03はサウスニアの募集馬なので写真がみれます。何度となくいろいろな本で紹介されている馬で目にする機会が多いのですが、つい目にとまってしまいます。タキオン産駒らしくトモが発達しておりますが全体の体つきはサンデー系というより母父キングマンボの影響が色濃く出ている感じの馬体。頭が高いし肩も立っているので完全にいいとは言いがたいのですが、まとまりがあって惹かれるところのある馬です。

メイショウヤヨイ03は今年数多くみてきたタキオン産駒のなかなかすっきりとしたまとまりのあるほう。パーツそのものより全体のまとまりのセンスのよさが好印象で、姉同様に安定した実力を発揮してくれそうです。

オーバーシーズはすごくまとまりがいいですね。トモと胸前の筋肉がまるまると発達し、胴の長さも首の長さも脚の長さも、すべてが釣り合いがれている感じ。その他のクロフネ産駒が比較的スラッとしたスマートな形に出ているのに対して、この馬はコンパクトにまとまった印象。こういうタイプの馬はビシビシ坂路で鍛えて筋肉をムキムキにしてやったほうが合いそうで、松元厩舎はうってつけでしょう。早い内からバンバン稼ぎたいという方にオススメの一頭。

アイスドールは父が新種牡馬のキャプテンスティーヴで母はトゥザヴィクトリーの全妹、つまり、2001年ドバイWCの優勝馬と2着馬の妹との配合というなかなかおもしろい組み合わせです。馬体は均整がとれ、バランスが良く、胸の深さや背中にいいものを感じます。トモの作りもしっかりしているし、繋ぎも芝でもいける印象。左前脚の管に骨瘤のようなものが見えるが一過性のものでしょう、父が未知数ですが穴で一考といった感じの一頭です。

クリスチャンネーム03は丸ごとPOGの写真だといまいちピンとこないのですが青本の写真を見たらなかなかいい筋肉しているな、と思いました。脚元の感じや毛色、前と後ろの筋肉の感じは父テイエムオペラオーの3歳時(旧4歳時)とそっくりで、オペラオー産駒の中では最もいいのではないでしょうか。母方の近親にオペラハウスがいてオペラオーとの配合で牝馬のクロスが発生しています、血統的にもおもしろい一頭。

コスモマリアージュは体つきはまだ幼さがありますが、形がよく、また脚元の印象が良い馬。これはマイネルラヴ産駒には総じていえることですが繋ぎから管にかけてのパーツが非常に出来がいい。昨年のコスモヴァレンチと雰囲気が似ています。北海道デビュー組なので即戦力として。

このほかにも、いい馬はたくさんいましたが疲れたのでこの辺までにしておきます。
次回は、丸ごとPOGの付録、産地馬体検査のDVDからいいなぁと思った馬をちょこっと紹介します。

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さて、今回は写真の量、質ともに他の追随を許さない感のある馬体を見る上では見逃せないPOG本、ギャロップ増刊「丸ごとPOG」から気になる馬をピックアップしてみます。この雑誌は掲載頭数も多いのでカテゴリー別に取り上げてみたいと思います。

まずは、今年がラストクロップとなるサンデーサイレンス産駒から、客観的にいいと思った馬を全頭羅列してみます。

キャプテンベガ(母ベガ 写真4P)
オンファイア(母ウインドインハーヘア 写真5P)
テューダーローズ(母ロゼカラー 写真5P)
ブラックチーター(母ゴールドティアラ 写真7P)
ニルヴァーナ(母ニキーヤ 写真10P)
ナスカ(母アンデスレディー 写真13P)
サンヴィクトワール(母ヴィクトリーバンク 写真13P)
キングアーサー(母クイーンモード 写真14P)
ラティール03(写真16P)
ラビットフット03(写真17P)
ペディクラリス(母マチカネベニザクラ 写真17P)
ミスティックリバー(母ホワイトウォーターアフェア 写真25P)
フサイチシャナオー(母シアトルデライター 写真26P)
アルゴ(母ティークリッパー 写真28P)
アドマイヤダンディ(母プロモーション 写真30P)
ラッセルバローズ(母チアズダンサー 写真34P)
クールカリッジ(母カービーズソング 写真37P)


ちょっと多すぎw
というわけでこのなかから、以前別の機会に紹介した馬を除いた特に気になる馬の話をしたいと思います。

キャプテンベガは、説明の必要のない良血馬。サンデーサイレンス×ベガで成功しないわけがない!とも言い切れないわけですが。写真を見た感じの印象としては肌質が非常に良い、骨量豊富でしっかりとした骨格、四肢のパーツのレベルが高い。血統的な評価を抜きにしても目を引く好馬体。問題は少し相対的に見て脚が長めの感じがすること。バランスの問題ですがあまり長い距離に適正があるとは思えない体つきですね。しかし全体的に独特の存在感を発している馬で他の兄弟達とはまた違った体型でもあります。目がきついのはベガゆずりですねw

アルゴは社台募集馬チェックでも触れた馬ですが再び取り上げます。募集時の写真で見た印象から想像通りいい成長をしてくれたようです。目立つのはなんといっても発達してはちきれんばかりのトモの張り。そして胴回りの肉質が非常に好印象。トニービンの骨格、肉付きにサンデーの肌の薄さや柔らかさが加わっていると考えればかなり良い形で配合のよさが出ているのではないでしょうか。脚が長めで体重も大きいことから故障の心配も少しあり、厩舎も2年目の池江泰寿師ですが父の厩舎で多くのサンデー産駒を手がけた師なら問題ないのかもしれません。キ甲も抜けきっておらず、全体的に緩さがあり現時点では未完成の度合いが強い馬体ですが、逆に伸びシロがたくさんあるという点で大いに魅力ある馬体だと思います。

サンヴィクトワールは栃栗毛の肌が非常に健康的な毛づやで、馬体のラインも丸みを帯びつつ付くところに肉も付いており、牝馬として好感の持てる馬体。少し頭が高そうですがDVDではいい首使いで歩いていたので問題ないでしょう。父サンデー、母父ドクターデヴィアスはダイワエルシエーロと同じで同馬の腹袋の巻き上がり方もどことなくダイワと似ていますね。期待したい一頭。

ニルヴァーナは肌の薄いサンデーらしい馬体に豊富な筋肉、骨格もしっかり。それでいて全体的に硬さをあまり感じさせないつくり。兄がゴールドアリュールということでダートっぽいイメージがありますが繋ぎの感じはそういう印象は受けません。ただ血統的にはやはりダートに出そうな感じで実際DVDでも映像を見ましたが前の筋肉の発達が顕著、う~ん、ダートのほうがより走るかも・・・でも別にダート馬だから駄目ってこともないですしね。

ナスカは黒本でも大きく取り上げられていた馬で、一応気にはなっていました。馬体の線が細い印象でサンデー牝馬らしいといえばそうですが、体調維持が鍵か。兄のインティライミも割りと細身で走っているのですが、牝馬だけにあまり細すぎるのは個人的に好みではないですね。馬体のラインは非常にきれいで品のある感じ。バランスもよく、つくとろに肉は付いている。走るサンデーの要素は押さえています。あとは中身次第。

ペディクラリスは、これまた牝馬ですが、こちらは非常にボリューム感たっぷりの馬体。肌の薄さや筋肉の付き方は上質。骨格もしっかりしていてさすが血統馬という感じ。少し馬体が立派過ぎるぐらいで個人的な好みからは外れますが、堅実に走るタイプだと思います。厩舎が厩舎だけにすごい大物に育つかもしれませんがデビューまで時間がかかるタイプかもしれません。

フサイチシャナオーは、最初見たとき一目見て首の角度やバランスがいいなぁと思った馬。ぱっと見で目を引く「かっこよさ」みたいなものがある。しかし良く見てみると胸の深さが足りないし肩の角度も立ち気味、少々華奢な感じにも映ります。血統的にもサンデーとあまり相性の良くない母父ですし見かけ倒しの可能性もあるかも。ちなみにセレクトセールで9000万の値がついたそうです。

その他の馬も、全部は紹介しきれないですがそれぞれに魅力があり、また減点材料も見受けられます。果たしてこの中にスゴイ馬がどれだけいるのでしょうか?
次回は同じく「丸ごとPOG」からサンデー産駒以外の注目馬を紹介します。

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今回は、“POGの邪道”と称して、普通のPOG本ではなかなか紹介されないような地味な血統の馬にまでスポットを当ててPOGの穴馬を探そうというコンセプトの「POGの大穴」通称“黒本”の中から、個人的に良いと思った馬を厳選して紹介したいと思います。以前のクラブ馬紹介優駿5月号の回で紹介した馬に関しては一部を除いて重複するので省きました。

ビーオブザバン(父King's Best 母シーズアン 栗東・松田国英)
ヴィートヴァンクル(父ブライアンズタイム 母キョウエイマーチ 栗東・中竹和也)
ヴァリアントホーク(父グラスワンダー 母アドマイヤサンデー 美浦・河野通文)
ミロンガ(父クロフネ 母パンパードスター 栗東・安田隆行)
ブローオブサンダー(父クロフネ 母ピールオブサンダー 美浦・堀宣行)
フサイチリシャール(父クロフネ 母フサイチエアデール 栗東・松田国英)
タイセイグリーン03(父チアズサイレンス 母タイセイグリーン)

さすが黒本、サンデー産駒がいませんw
チョイスの問題ですがね、実際クラブ馬紹介とかぶったので省いただけでオンファイアアドマイヤダンディなどの馬はやはり非情に良くみえました。

ビーオブザバンは父がKingmambo直仔King's Bestということであまり日本ではなじみがないのですが、英2000ギニーであのアイアンホースGiant's Causewayを破り勝利しました、詳しくはこちらのblogで紹介されてます。母も英2歳GI勝ち馬ということで血統的にはかなり良血の部類でしょう。本馬の魅力は何と言っても、均整のとれた馬体と輝くような肌のつや。筋肉の隆起がはっきり分かる力強い馬体なのに、決してマッチョではなくスマートで体に伸びやかさがある。トモも胸も大きく角度も絶妙、表情はすこしキングマンボらしい不細工さ(笑)がありますが、目に力を感じるし申し分なし。2歳の時点でここまで大人びた風格のある馬体で今後はどうなってしまうのか?と思うけど、単なる早熟馬ではない奥の深さがある馬だと思います。今年見てきた中では一番ピンときました。

ヴィートヴァンクルキャロットの募集馬紹介でも触れましたが、予想以上に良くなったので再度取り上げることにしました。募集時の写真ではパーツの大きさばかりが目立ち、どこか重苦しく感じる馬体で果たしてどこまで絞れてくるかと思っていましたが黒本の写真では、かなりすっきりとして筋肉の隆起もはっきりと分かるようになりました。この馬は左前脚が外向していて募集価格が控えめになったといういわく付きの馬ですが、調教も順調に15-15までこなしているようで、その点については今のところ心配ないようです。とはいってもいつ怪我を誘発するか分からないし、最近芝ではめっきりのBT産駒だけに当たればデカイがはずれも覚悟が必要か。ホームランか三振かというタイプです。

キャロット紹介時はスルーしていた馬ですが、ヴァリアントホークはグラス産駒とは思えない(失礼w)、非情に均整のとれた美しい馬体。それでいてパーツはそれぞれしっかりしていて逞しい。ちょうど、とらなかったけど目をつけてたフェリシアもグラス産駒にしては均整のとれたラインの綺麗な馬だったので、牡牝の差はあれどグラス産駒を見分ける上での一つの指針になるかもしれません。まだ多少緩いところもありますが、それでも成長したらさぞ上質な筋肉になるだろうと想像できます。母はセレクトセール常連のアドマイヤサンデーで半妹アドマイヤメガミはクラシックに乗りました、血統的にもかなりの爆発力を秘めています。惜しいのは、体重が現時点で550キロ以上という超巨漢だということ。故障や仕上がりという点でPOG的には大型馬は極力さけたいところですので、大穴候補でしょうか。

ここでクロフネ3連発!
黒本に掲載しているクロフネ産駒は、父フレンチデピュティとは全く違うスマートな馬体の馬が多いです。クロフネ自身はマッチョな馬体ながらスラッとしたところもありましたが、産駒には馬体のシルエットが受け継がれているように感じます。ミロンガはバランスの良い馬体で全体的に伸びやかさがあります。胸には父譲りの筋肉もあり立ち姿はなかなか決まってます。フサイチリシャールはこれもまた好バランス、筋肉もしっかりついているし芦毛ながら肌の薄さが目を引きます。ブローオブサンダーは肌つやがいかにも健康そう。前記2頭同様バランスも良くスマート、それでいてつくところにはついている、とてもクロフネ産駒とは思えません(超失礼w)。
クロフネ産駒に関しては、一つ思うところがあります。父が切れ味優先のタイプではなかっただけに、サンデー系全盛の今、勝ち抜くためには母父からある程度の瞬発力を受け継ぐ必要があるかもしれません。クロフネ産駒でサンデー産駒に勝ちたいなら、母父サンデーの馬にしたほうがいいかも(爆)、フレンチ×サンデーも成功してるしね。

最後に大穴候補で、ビッグレッドファーム育成馬から一頭。マイネル募集馬の紹介でもすこしだけ触れましたが、タイセイグリーン03はいい馬体だと思います。父はチアズサイレンスですがサンデー系らしいシルエット、尻を後ろから見たときの形も立派です。冬毛ボーボーながらなかなかの馬っぷり。欲を言えばもうすこしトモ全体が大きければいいんだけど、まぁそこは仕方ないか。穴で一考。

正直、今回は昨年のマイネルハーティーほど心引かれた馬はビーオブザバン以外はいませんでした。まぁ一頭でもそういう馬が見つかれば幸せなんですけどね。次回からは、Gallop増刊「丸ごとPOG」からテーマごとに分けてピックアップしていきます。

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さてさて、今年もドラフトの時期が近づき、今年のPOGに向けいろいろな本が出てきました。これから徐々に各POG本のなかで目にとまった馬を紹介していこうと思います。

まずは先月発売された「優駿」5月号よりサンデーサイレンス産駒ラストクロップ特集の中から紹介します。
よく見えた順に。

テューダーローズ(牡、母ロゼカラー、母父Shirley Heights)
オンファイア(牡、母ウインドインハーヘア、母父Alzao)
グレースアドマイヤ03(牡、母グレースアドマイヤ、母父トニービン)
ティークリッパー03(牡、母ティークリッパー、母父トニービン)
アグネスサージャン(牡、母アグネスフローラ、母父ロイヤルスキー)
アドマイヤダンディ(牡、母プロモーション、母父ヘクタープロテクター)
チアズダンダー03(牡、母チアズダンサー、母父アンバーシャダイ)
ギュリル(牡、母ゴールデンサッシュ、母父ディクタス)

社台系の一口クラブ募集馬のときには全く触れなかった馬も何頭かいますね(汗
社台やサンデーRの募集写真は1歳時の写真なのでそれからかなり成長している馬も多く、中には想像を超えて良いバランスに成長した馬もいます。サラブレッドは生まれたときから2歳までで成体の80~90%ぐらいの馬体重になるといわれているので、この時期は成長の過渡期で一見バランスの悪い馬もいます。テューダーローズオンファイアは募集写真は正直あまりぱっとしないバランスですが、優駿の写真では非常に良いバランスに見えます。ティークリッパー03は予想範囲内の成長ですが多少形は変わっていますね、良い方に出ていると思います。ギュリルはもともと良いバランスでしたね、これは見落としてました(笑

真っ先に挙げたテューダーローズはバランスの良さが目を引きます。現時点ではまだ前が勝ったバランスですが、じきにトモも大きくなるでしょう。首も長さ角度とも申し分なし、全体から感じるセンスが並々ならぬモノがあります。

オンファイアは言わずとしれたディープインパクトの全弟。募集時の写真ではそれほど印象に残る感じではなかったのですが、ここの写真ではコンパクトにまとまった非常にバランスの良い体つきと、弾力のありそうな筋肉の質、肌の薄さが異彩を放ちます。顔もディープ似の童顔で、印象的にはブラックタイドよりディープインパクトに似ています。問題は体重が500キロということで故障等々、厩舎が藤沢厩舎だけにダービーまでにデビューできないなんてこともあり得るかも。

ティークリッパー03は胴回り、肩先、トモの胴体部分が非常に好印象。ややトニービンらしいアンバランスさもあり、評価が分かれそうですがこれは良い方にでると見ました。若干首が胴に対して短い気もしますが許容範囲内。これも馬体重が516キロというのがネックか。

その他では、アグネスタキオンの全弟にあたるアグネスサージャンは兄達とは少し形が違いますが、パーツそのものがまずまず。バランス的に好みではないのですが、この馬体でこの血統なら水準以上走ると思います。アドマイヤダンディは見栄えする好馬体で発達した筋肉と長くて角度のいい繋ぎが特徴的。首が高すぎるのは少々いただけないところですが馬体からの印象はかなり強い。ただ、母父ヘクターの影響で見栄えする馬体になっているだけかもしれないのでなんとも・・・まぁこの繋ぎでダート馬てことはまずないでしょうが。チアズダンサー03はチアズブライトリーやチアズメッセージの全弟。細身ですが好バランスで全体の締まりも良くセンスが感じられます。肌も薄くこの馬体でこの体重なら順調ならば兄弟以上に活躍が見込めるかもしれません。ギュリルは首が独特の形ですがパーツそのものは良好で独自のバランスを持っています。ステイゴールドの全弟ですが500キロを超す大型馬、この一族ということを考えてもややPOG向きとは言い難いかな。

社台系の馬が多く、はっきり言って他にも気になる馬は山ほどいましたがきりがないのでこの辺で割愛。正直サンデーって言う時点である程度の確率で走ることは約束されているんですよ、どんなに馬体の形がよく見えなくても1勝ぐらいはしてくれる、それが血統の力です。そのなかからどれだけ可能性を絞り込むことが出来るか、それが馬体を見るポイントではないでしょうか。次回は黒本こと「POGの大穴」より気になる馬を紹介してみます。

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