競馬の世界には一口馬主というものがありまして、本来なら高額すぎて一般庶民には手の届かないはずの競走馬を何口かに分割して金額を負担し、共同の馬主になるというものです。こういった一口馬主システムで会員を集めている一口クラブ法人は現在JRAの馬主ランキングでも上位を占めるようになっており、以前と比べて活気も増しています。それに比例するかのごとく、活躍馬も増え、最近ではJCと宝塚記念を制したタップダンスシチーや、GIで好走を続けるシルクフェイマス、昨年の菊花賞を制したデルタブルースなどGIの舞台でも超一流の成績を残す馬も少なくありません。(社台RHの馬は昔っから活躍してますけどね。)
そんな一口クラブは必ずといっていいほどwebサイトを持ち、そこで募集馬の写真や血統を公開し、広く会員を募っています。このコーナーでは現時点で募集されている(満口も含めて)今年デビュー予定の2歳馬の中から、管理人がピンときた馬を紹介したいと思います。ボクのお給料ではまだまだ一口馬主をやるほどのゆとりがありませんが、将来そういったものをやるときのために選馬眼を磨いておくことは大切です。またPOGなどの参考にもなるかもしれませんね。。
ではまず今回は第1弾ということでここのところ活躍顕著なキャロットクラブの馬を取り上げます。
キャロットの活躍馬というと、以前はマル外というイメージがありましたが最近では社台系牧場出身の馬の活躍が目立ちます。ハットトリック、ペニーホイッスル、ディアデラノビア、シーザリオなど3,4歳の活躍馬の多くが社台系牧場の生産馬です。その辺も馬選びの際のポイントになるかもしれません。
それでは、気になった馬をピックアップ。
・ティッパートゥーの03(牝・クロフネ)
・ルビーベイビーの03(牡・サクラバクシンオー)
・エキゾティックソースの03(牝・トウカイテイオー)
・キョウエイマーチの03(牡・ブライアンズタイム)
まずよさそうなのがティッパートゥーの03。実はこの馬の上(父サンデーサイレンス)にあたるプリンシペデルソルという馬も今年のPOGで指名しているんですが、こちらも兄に似てバランスのよいつくりをしており、父がクロフネに変わってトモをはじめとした全体の筋肉に凄みが加わっています。皮膚感などもよさそうで好感触。
ルビーベイビーの03もバランスがいいです。筋肉の締りがよく、トモにもうすこし力強さが加われば走ってくるでしょう。ハズレがないタイプと見ました。
エキゾティックソースの03はちょっと冒険です。馬体のシルエットが非常に美しくトウカイテイオーの産駒らしいスマートで繊細な馬体。逆に一歩間違えば華奢で貧弱な馬になりかねない、そんな印象を受けます。牝馬だけに腹袋のあたりにもうすこし余裕がほしいところ、ギリギリの細さです。しかしながら目にも力を感じますし、馬体全体から受ける印象も気品があり、ひょっとするとひょっとする一頭です。
最後に次点としてキョウエイマーチの03。それほど垢抜けた馬体ではありませんが、上記のエキゾティックソース03とは対照的に大きすぎるぐらいの腹袋とトモの筋肉、胸前の厚さが目立ちます。ブライアンズタイム産駒はバランスが悪く映るぐらいの馬のほうが後々成長した際に大物になるパターンが多いというのが個人的見解なので、このぐらいパーツがしっかりしている馬なら大物に育つ可能性を秘めています。なので現時点ではいかにも太め感たっぷりのぼってりとした印象。
あくまで現時点で募集写真だけ見ての評価ですので、今後の成長次第でこの評価は変わる可能性もあります。しかし、馬選びにおいて最も重要なのはファーストインプレッションだと常々感じていますので、最初に写真をみた印象をこうして記録しておくことも大事かとおもいます。
ちなみに、上述の4頭、偶然ですが全てノーザンファームの生産馬です。
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