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...ヨクノポリス...

おぷちまの愛と読書と物欲の日々。RもしくはX指定

なにもかもし果てて次へ

2005-12-06 09:47:40 | ―ホン・モノ・ヲンガク
 師走は「しはつ」の転だと聞いたことがある。諸説ある中のひとつであるが、それに納得した俺は師も走るほど忙しいという当て字に魅力を感じなくなった。

 めっきり冷え込んだ。ストーブではなかなか暖まらない部屋の空気は冷たく重いので、仕方なしに服装でごまかすことにした。つまり家の中でダウンジャケットを着るのである。
 なんで家の中で・・という素朴な疑問はさておいても、実に暖かい。というか、むしろ暑いぞ。パタゴニアのジャケットが欲しかったが、プロの登山家でもあるまいしモンベルで十分(それでも結構な値段はする)だった。
 ズボンも買うかなぁ。めちゃめちゃ暖かくてよろしい。足先、指先をどうにかすれば良いだけになったから今年の冬はこれで行くかな。

 NORTH FACE、patagonia、Mont Bellなどが普段使いによく着られているが、俺が欲しいのはjoutsenというメーカのダウンジャケットだ。フィンランドのメーカである。寒い国が寒いところで使う(極地とか(爆))ためのジャケットなので、相当暖かいらしい。
 ここは寝袋が有名なメーカである。あったかいよなぁ。摂氏-30度で使用できるような寝袋まで開発している。軽くて暖かい、そして見た目もスマートなのでさすがフィンランドとおもう。メルカトル図法で地の果てにあるだけに(笑)

URL
http://www.joutsen.com/

カレンダーの季節

2005-11-22 09:22:42 | ―ホン・モノ・ヲンガク
http://www.assiston.co.jp/?item=1213

 我がヨクノポリス市は狭いのでA1などというでかい紙を貼れないのだが、これは壮観だなぁ。カレンダーとして役に立つかは微妙だけど、飽きのこない世界地図かも知れない。夜景のカレンダーが実に美しい。

 この頃滅多にテレビを見なくなったが、こないだ見ていたらトヨタのプリウスのCMでカーディガンズの「carnival」がCM曲に使われていてえらく驚いた。10年くらい前だから中途半端に古いぞ(爆)
 学生時代買ったなぁ・・カーディガンズ。「LIFE」の一曲目で、軽快なテンポでちょっと調子の中に憂いみたいな倦怠みたいなモノが含まれて心地よかった。4曲目の「rise & shine」の方が好きだけど。

 ようするにアレを買っても良いという潜在的顧客が、10年前学生で今は企業で活躍している従業員だということなのだろう。
 3,40代に向けて安易にクラプトンをぶつけるよりよっぽどいいわな。

この頃復刊ブーム?

2005-11-15 13:51:34 | ―ホン・モノ・ヲンガク
 このごろ復刊ブームなのか知らんが、良く見るサイトで「パンク・ポンク」のタイトルを見たときにゃ思わず「古本のページが新たにできたのか・・」と勘違いしたほどだった。

 先日本屋にいったら平積みされている文庫の「カムイ伝全集」なるものがあったので「ンなもんあったかなぁ」とおもいつつ手に取ってみると、どうやら「第一部」「第二部」「外伝」が全部ひとつの文庫シリーズになったものらしい。

 許せて外伝まででしょう。第2部いらんよ。パラレルワールドだもの。

「カムイ伝」は白土三平の著した、江戸時代が舞台の大河巨編である。であるカムイが強い力を得、忍びとなって、差別される世の中からの脱却を目指すというのがもともとの骨子である。
 実際には農民のなかでも下人の子の正助が、本百姓となりまた武家社会への反旗を翻して身分差別への戦いを繰り広げるという、テーマ的にも登場人物の人生的にも非常に重いものがのしかかっている。
 小学館文庫版でも15冊で全部読むのはカナリたいへんだ。しかし一貫したテーマを完璧に描ききっているので読み応えがある。

 だが第二部はなぁ・・・。苦笑せざるを得ないので割愛。一言であらわせば「第一部は何だったの?」である。パラレルワールドと思えば腹もたたんか。

 新刊一覧が役立つFRANKENザ・コミックショップ。
http://www.franken.com/

野望ポスター

2005-09-06 09:03:29 | ―ホン・モノ・ヲンガク
http://www.assiston.co.jp/?item=1156

 ヨクノポリスは欲の都市なので、物欲も多いに奨励するところであります。ありますが・・開店休業中。しかし欲がなくなったわけでは決してありません。欲を手に入れるための具体的な方策がさっぱりうまくいかないので、ありつけないのであります。
いうなれば欲のH2ブロッカー(意味不明)。

つまり欲求不満なのであります。

 あります、あります。

 野望ポスターあります。

『使用例(イメージ図)
葉巻、シャム猫、付けヒゲ等の小道具といっしょにお使いいただくと、より効果的です』

太郎商店
http://www.zariganiworks.co.jp/taroshooten/main.html
自爆ボタンなんかも扱っております。


 尚、この文書は自動的に消滅、しないから自分で処理するように。

暑い。

2005-08-01 12:54:53 | ―ホン・モノ・ヲンガク
 荒俣先生よ、いまだあなたは加藤に憑かれているのか・・・。

「妖怪大戦争」は、荒俣宏原作のジュブナイルである。タダシという少年が妖怪の世界に接する能力を得て、人類を滅亡させんとする魔人・加藤保憲との戦いに日本の全妖怪たちとともにおもむく・・というのが骨子だ。タダシの名字である「稲生」は稲生物怪録の稲生平太郎から来ているに違いない。
 それにして俺が小学生の時に発刊された「帝都物語」からずっと、荒俣先生はことあるごとに加藤を復活させようとするなぁ。最もそれは創作意欲よりも角川映画から来たりするのかもしれないが。加藤のキャストは「帝都物語」「帝都大戦」の嶋田久作、「機関童子」の西村和彦ときて、「妖怪大戦争」では豊川悦司らしい。ああ、なかなかいいんじゃないの。骨張ったところが。でもやっぱり嶋田久作以外、自分は考えられませんな。あれほどすさまじいインパクトはない。

 紀伊國屋書店で平積みになっていたその本の裏カバー表紙はあらすじが書いてある。たしか中学生を卒業する頃あたりからあの型式になった気がする。それまではカバー折返しに明朝体であらすじが書いてあったからなぁ・・あれをめくるのが楽しみだったな。
 さて、そのあらすじしか知らなかったので、妖怪大戦争の公式ページをじっくり見て思ったのは・・。

 おい、うしおととらの実写映画をやんゾ(爆)

 妖怪大戦争というタイトルで気づけよ、といわれるかも知れない。面目ねぇ。そのとおりだ。加藤は妖怪をさらってきて「機怪」という産業廃棄物になった機械などにその妖怪の魂だかなんだかをつっこんで新種の妖怪を作り、妖怪たちを滅ぼそうとしている。この辺エコロジーを訴えようとしてるのかなんなのか分からないが、象徴的である。
 妖怪を滅ぼし、人類を滅ぼそうとする魔人・加藤は「白面の者」だろう。それに聖剣をもってタダシが一人人間の参加ということになるので、これは「蒼月潮」だ。その他大勢の妖怪・・しかも日本全国となれば、いわずとしれている。
 うしおととらはイイ漫画だよ、うん。ストーリーテリングとしては全部語り尽くされている手法かも知れないが、きちんと完結させ、俺が見るところ矛盾がない。しっかり完結させるべく進めていった跡がしっかり分かり、少年誌でよくぞやったと思う。
 話がそれたが、この映画はロケを鳥取でやったそうだ。境港には水木しげる記念館があるし、妖怪電車は走っているし、さもありなん。

 それにしても・・加藤保憲。執念ですなぁ・・東京壊滅からどうして人類滅亡になるのかさっぱり分からんが、今度は誰が取り憑いたものであろう? 将門じゃなくなってるよな、完璧に。
 ちなみに加藤の生まれ故郷の龍神村は、5月から市町村合併(和歌山県田辺市)によって名前が消失している。

カフリンクス

2005-05-15 22:10:46 | ―ホン・モノ・ヲンガク
 こんばんは、おぷちまでございます。今晩は話題もなく(相変わらずだけど)、ちょっと注目している雑貨について、ほのぼのと書き記してみるのでございます。

 カフスボタン
 Yシャツは何枚か持っている。が・・カフスボタンを買ってきてはめたことというのは、一度もない。実際の付け方もはっきり言って知らないのである。社会人というか、身だしなみの上で結構情けないことである。今度友人の結婚式もあることだし、それに伴ってYシャツを一着買ったことからカフスボタンも買おうかと、いろいろ物色している。
 ネットで調べたり、出歩いてデザインを見てあるくうち気に入ったのが出てくるだろうとのほほんとしているが、実にいろいろな種類があり見ているだけで愉しい。紳士服雑貨はあまりまじまじと見て歩くことをしてこなかったが、すこし楽しみに想いつつ巡っている。

 それにしても・・・カフスって売り場というか種類が少ないですな・・とても一カ所じゃ満足できないから、いろんな所を巡ってどうにか選択肢ができる、と言うくらい満足度の低い品揃えだ。まいった。毎日つけるものではないから、シンプルでも印象的なモノを、と思っているのだが・・派手すぎず、無機質すぎず・・とわがままが出てくると決めかねてしまう。そこが買い物の醍醐味なのだが・・いつ手元にボタンが手にはいることやら・・。

 イギリス紳士風三つボタンスーツも買ったが・・。うーん、かっこいいけどスーツに着られないようにせねばなぁ。

ck-one SUMMER 2005

2005-04-23 09:24:44 | ―ホン・モノ・ヲンガク
 会社の帰りに新しく入荷したカルバンクラインのフレグランスを試香してみた。ck-one SUMMER 2005は今期の限定モノ。100mlは多いんじゃないの? とおもいつつ、香りをかいでみる。
 CKのフレグランスは飛びやすいものがあるが、これもそんな感じではないだろうか。トップがすがすがしい柑橘系、果物の香りだ。が、いかにもフルーツという感じではなくてどちらかといえば薄めたジュースの風味と思った。さすがにユニセックスというだけあって男女どちらがつけてもいい。男性が積極的につけるくらいが丁度いいような気がする。
 飛びやすいのでふつうの香水よりは吹き直す回数が多くなるのではないかと思った。ラストはどんな香りだったか、いまいちよく思い出せない。なんだったかな・・小売店の説明によれば砂浜のイメージだとか。いや、そんなんじゃなくてもっと石けんとか整髪料っぽかったような気がするが。

 ともかく100mlで丁度いいのかも知れないな、これは。ただし夏場は汗を掻くので、それをよくぬぐって汗の臭いを取り去ってからでないと香水はつけちゃならんと思う。夏場に香水はつけないのだが、今年は挑戦してみようかねぇ。夜でかけるときなどはいいかもしれん。
 軽いから普段着のとき腹に2プッシュくらいか。温度が自然と高い時期はけっこう蒸発して拡散するからなぁ。3,4時間くらいでつけ直しするくらいになるやもしれない。

 いずれにしてもつけすぎには注意。べつの香水をたまにつけるなどして鼻を馴れさせないようにするといつの間にか3プッシュなど途方もないことをせずにすむから・・1回失敗すればイヤでも分かるか。

本の話題

2005-04-16 01:38:03 | ―ホン・モノ・ヲンガク
 ホンというカテゴリーがあるにもかかわらずまったくといっていいほど話題にでないのは、でないのではなくだせないからで、本当はわりと本が好きだ。
 現在読んでいるのは岩波文庫で全十巻もある本で、しかもまだ前半。面白いという話はできてもどこがどういう風に面白くなっていくのか、全体像はまるでみえてないために説明は不能(がふッ)。だから話題にできないのだった……。

 Azumiさんの4/9のブログで『オペラ座の怪人』の話題がでていた。俺は見たことも読んだこともなく、ただ原作者のガストン・ルルーを多少しっているのみだ。ガストン・ルルーというと推理小説と怪談を混ぜたような「幻想と怪奇」のおもむきのある人だ。そうしてオペラ座の怪人は当然この人の代表作であるといえる。
 推理小説と怪奇ものは紙一重な部分がある。人が死ぬということ、謎が主軸となっていることにおいて。日本の、いわゆる本格・新本格の作家の作品では結構凄惨な殺人があったりして、もはや怪奇ものと区別のつかないようなのもある。俺が好きな横溝正史や綾辻行人などはかなり猟奇的だ。市川崑監督、石坂浩二主演の金田一シリーズはもうめちゃめちゃに怖くて、ほとんどホラーだ。
 近頃はもう推理小説から足を洗ったというか、興味がいまのところ薄れてしまっている。読もうと思うものももっぱら外国人作家の推理小説華やかなりし往時の作品ばかりだ。だから現在活躍している人や売れっ子の日本人作家はさっぱり分からない。
 例外は京極夏彦。彼の作品は主役級の登場人物たち(いわゆるレギュラー)の設定は漫画的だが、作品そのものを俯瞰してみると『一体どこから書いているのか』と思わせるほど緻密な構成であって、ページをめくるかめくらないかの部分まで考え抜かれているところはもはや化け物と呼ぶしかないと俺は思っている。この人以上に構成を密に考えている作家がいたら教えて欲しいくらいだ。ぜひ読みたい。ちなみにいさま屋と榎木津が好きだ。あとは御行と山猫回し。

 正直いって小道具トリック(密室トリックとはあえていわない)はカー、どんでん返しはクリスティ、理詰めの挑戦ならクイーン、悪党読みたいならルブランを一通り読めば、俺には他にあまりいらないなぁ。古典だからというのではなく、純粋に小説として面白いのだよ。あ、ホームズはあまり多く読んでないから選べない。全部読んでも選ばないと思う。マイクロフトが主人公だったらなぁ・・。探偵よりも悪漢が好きなので、ルパンははずせない。

 推理小説に限らないが、書いてある文章そのものや人物設定などが気になってしまい、ろくに読めないものもある。そのあたりは読者としての自分の目が少しは肥えたのかなとも思うし、一方では本をただたのしむことができなくなった不自由もある。

 どんどん本が出版されて、読まなきゃなぁと思っているうちに新しいものが出てくるようになり、ただなんとなく本を手に取らなくなってしまった気がする。読書の時間をもうけなくなったし、かろうじて積みの状態にはしていないだけましか。一日20分も読んでないとおもう。読み切り三国志じゃあるまいしなぁ。

人形劇三国志 ラブテーマ

2005-04-13 16:28:09 | ―ホン・モノ・ヲンガク
星が流れる夜 人は 変わるの
やさしいほほえみも 今では まぼろし
あなたは駆けめぐる あの空 山かげ
とどかぬこの気持ち わたしは 耐えてるわ

好きなら好きと いえない心に
人はいつも 苦しむの
わたしはきっと しあわせになれるわ
あなたが 生きてるかぎり

オーロラのふる夜 わたしは 祈るの
この胸はいつでも あなたの ふるさとよ

好きなら好きと いえない心に
人はいつも 苦しむの
わたしはきっと しあわせになれるわ
あなたが 生きてるかぎり

 たぶん歌詞はこうだと思ったけど。

ひさかたのひかりのどけきはるのひにしづこころなくはなのちるらむ

2005-03-25 10:58:32 | ―ホン・モノ・ヲンガク
 もうすぐ桜の開花ですな。蕾、咲き始め、五分咲き、八分咲き、満開、散り始め、花の雪敷く春の終わり。それぞれに俺達の心をぐっとわしづかみにする姿がある。
 桜なんて咲いてなければこんなに心がそわそわせんのになぁ。
 おいおいこんなのどかな春なのに、なぜそう散りいそぐかねぇ。
 逆説的、肯定的、否定的・・沢山表現手法はあれど、これほどまでに意を尽くして詠われる花はすごいね。桜の花開くいまだからこそ、それをイメチャに活かせればいいよね。俺は毎年やるが。

 さて、タイトルは大変有名な歌だ。これ、たいてい中学くらいで習うのかな? 小学生だったかな。ちと忘れたが、こういう神がかった歌を小学校中学校でやるなんてもったいないからやめてくれ、と思う。
 大体習うときは「ハ行が云々」というだろう。でも実際声にだして読んでみるともう一つ「ナ行も云々」といえる。関東地方の鼻濁音でこれを読むと本当になめらかな音なので、桜の情景が言い得て妙というだけでなく、音にしても心地よい、まことに味わい深いすごい歌なのだということをもっと先生は主張すべきだ。すでにそう教えているかも知れないが、俺はそう習わなかった(ずいぶんと後で学んだ)。
 ちなみに本当に直訳すると「(どうして)そんなにいそいでちるのかねぇ」となっている点が面白い。しづこころなく、の直前に「など」と入らないとどうして~なのかねぇ? という文章にならないからだ。これは『田辺聖子の小倉百人一首』で著者も言及していた部分だが、「など」をつけなくても意味をそう取る歌が他にもあるらしい。
 ともかく文法をはずすという部分も含めた素晴らしい感性の息吹を、俺達はもっともっと味わっていい。

 桜について俺が印象深く、また非常に心を打たれた歌は和歌だけでなく、民謡にもある。
 民謡は大体「どっこいしょ」とか「よーほい」とかいうかけ声とともに歌われ、リズムを取りながら農作業を行えるよう、4拍子が多い。狩猟民族の場合であれば馬の走る音から3拍子が古歌には多いと聞いている。
 ZABADAKというユニットがかつてあって(俺は今のZABADAKはみとめないのだ)、上野洋子さんという綺麗な声の女性がいた。どこか異国の雰囲気を漂わす作風で非常にファンの多い人だが、ずばり『桜』というアルバムにその民謡のカバーが入っている。
 それは宮崎県椎葉村の民謡、『春節』である。

 春は花ァ咲く ほーぃ 木かやも ほーぃ 芽立つ ほーぃ
 立たぬ名も立つゥ よーい あら 立てられりょぅか ほーぃ

 上野洋子が歌うと実に神秘的になってしまうが、民謡の歌い手であるおっちゃんおばちゃんが歌うと本当に牧歌的なのだ。どちらも好きだが俺は『花』という単語にどうしても桜が重なるので、上野さんの歌う方がしっくりくる。
 この民謡は最後の節が特に印象深い。
 春の霞はみるまいものよ みれば目の毒みぬがよい