掛け心地がいいメガネとは、ずれにくく痛みもなくよく見えて掛けているのを忘れるくらいでこれは最高ですね。メガネはその重さを鼻、こめかみに近い部分から耳までの部分、耳、そして耳の後ろの部分とで分散しています。そのバランスがいいか悪いかによって掛け心地は違ってきます。お顔の目、鼻などは皆それぞれ大きく、また微妙に違いますね。メガネの場合関係してくるのは、耳のつき方、片方少しだけ前の方についていたり、左右の高さが違ったり、耳のうしろの骨の形、その周辺の脂肪のつき方、鼻ならフレームの当たる部分の骨のつき方の違いがあったりします。それを掛けやすくしていくのが技術です。もしフィッティング(掛け具合調整)がしっかりできいなかったら、見た目も悪くなりますが、見にくく目が痛くなったり疲れてイライラしてくるでしょう。度数が合っていても何にもならなくなってしまいますね。このフレーム調整技術はデリケートな"こつ"が必要で、私はお客さまにメガネを滑らせながら掛けていく最中でどこを調整していくかを判断して調整していきます。お客様の満足したお顔を見たくて、日々勉強させてもらいながら調整しています。近頃は、イージーオーダーみたいなフレーム作成方式とか、フレームの材質で装用感をよくしたものが出回っていますが、微調整が必要なのはいうまでもありません。壊してしまうのが心配でしっかりやっていない店が多いようにも感じられますが。