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遠近両用メガネについて

2006-06-12 22:16:11 | Weblog
遠近両用メガネ、特に境目のないタイプが普及して40年ぐらいが経ちますが、相変わらず「遠近両用ってダメ」というお声をよく耳にします。境目なしの場合、初期のころはレンズ設計の関係で慣れにくいメガネだったことは確かですが、現在は世界で認められた優れものもありレンズ設計の面では単焦点(普通の近視や老眼だけのメガネ)と変わらなくなっています。でもこのメガネ確かに全ての方にやさしいメガネではありません。「ダメ」の理由の一つに足元がこわい、転びそうになるというのがあります。これは境目のないレンズでもありますが、特に境目のあるレンズ(半月型や丸型)の場合に多いですね。境目のところで見たとき見え方のずれができ、転んで大けがをしたという話をよく聞きます。でも慣れて何でもない方も大勢居られるのも付け加えておきます。そして足元がぼやけて見えないので歩く時は外してしまうという方の場合は、遠くの度数に対して老視の度数の与えすぎ、老眼の部分が広すぎている等が考えられます。遠近両用のための度数の決め方もあるのです。実は遠近両用メガネは早くマスターできる見方のこつがあります(ここでは割愛させて頂きます)が、老眼の部分をたくさん設けてあごを引いても見えるように加工してしまう眼鏡店があるようです。これはこつをよく知らないのでしようか、細かい字が見えないと言われないようにする為でしょう。でも歩く時には使わないという方ならいいのです。というように目的、仕事の内容、趣味の種類等によって度数や位置決めが重要で、最近は同じ遠近両用でも色々なタイプも出てますのでそれらをお客さまと検討やご説明をしながら決めていかなければならないのです。あと何か見えるようで見えないなど何か変だという方もいらしゃいますが、角膜頂点間距離、傾斜角、そり角、そして鼻当ての鼻との密着度など掛け具合が正しくできていないと見にくくなります。遠近両用レンズはメガネ店の豊富な知識、高度な技術がないと多数の方に満足を与えられないレンズなのです。でも正しく調整できればこんなに便利で目の為にもなるメガネはないのです。人それぞれでございますので、前述の事柄がいくつか欠けていても快適に使用している方もございます。しかしいまだに遠近両用レンズというのは「ダメ」という声を聞くとメガネ屋さんもっと頑張ってよといいたいです。
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