松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆最近の原稿から(横須賀)

2010-05-16 | 1.研究活動
(2010.5.16)
 現在の書いているのは、『図解 はやわかり地方自治』(学陽書房)である。当初の企画段階では、平均的な地方自治の本の予定であったが、やはりというか、案の定というか、書き始めているうちに、今後の地方自治を切り取る本にしようということになって、軌道修正することになった。
 この3日間、国の関与を書いているが、5ページ、10ページにわたる紹介ならば、それなりに書けるが、これを1ページにまとめ、適切な図表を考えるというのは、案外と難しい。単なる要約では意味がわからないし、要するに、大事な点に焦点を当て、思い切って多くを切り捨てるという作業が難しいのである。
 私にとって、学陽書房は、『自治体政策づくりの道具箱』以来であるが、この本も注文が難しかった。難しかった詳細は忘れてしまったが、精一杯書いた後に、もう一段の作業があり、さらにがんばった。しかし、本気になると、人はさらに力を出し、アイディアを出すというのを、横浜市の仕事で学んできたので、結局、乗り越えることができると楽観していたし、実際、乗り越えることができた。
 『自治体政策づくりの道具箱』は、私にとっては、ひそかな代表作と思っているが、前の大学でテキストとして使ったので、その後、学生たちがアマゾンに大量に売り出し、1冊10円になっている現実は、とても悲しい。
 学陽書房の担当は、村上さん。若いがなかなか優秀である。さあ、これからがんばろう。
 
(2010.1.3)
お正月といっても、普段と変わらない(原稿、朝食の支度、原稿、犬の散歩、そして原稿。今日からジムが始まったので、その間にジムが入る)。
 手足を縛るという意味で、決意表明をしよう。
 やるべき優先順位の第一は、『図解 はやわかり地方自治』(学陽書房)である。2ページで文章と図解という構成で、200ページ弱の本となる。
 テーマは、地方自治である。地方自治法ではない。地方自治法と地方自治の違いは、野球のルールが地方自治法で、どう野球をやるかが地方自治である。ストライク3つでアウトというのが地方自治法で、どのようにしてアウトを取るかが地方自治である。地方自治の現場では、ストライク3つでアウトだからといって、ストライクを3つ続けて投げると、打ち返されてしまう。ボールを投げて、空振りを誘うのが地方自治である。
 この野球をやる方法は、政策マンならば、だれでも体得しているが、なかなかうまく記述できないのが難点である。この本は、標準的なレベルを狙った本なので、この野球をする方法は、十分には書ききれないが、できるだけ盛り込むようにがんばろう。
 また図解も難しい。イメージではなく、文章をより詳しく説明する図解は簡単ではない。たとえば、「地方自治と民主主義」というテーマを考えたが、文章はたくさん書けるが、これを図解するのは難しい。アテネからトクヴィルまでを並べた図解を作ってみたが、いまひとつで、結局、この項目をあきらめることになった。
 そんな紆余曲折があるが、がんばって、早く仕上げるようにしよう。がんばろう。
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