松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆やはり副市長はすごい(戸田市)

2012-10-29 | 1.研究活動
 戸田市で自治基本条例の職員向け研修会に参加した。
 戸田市の自治基本条例づくりは、自治の文化をもう一度、つくり直そうという本格的なものである。そこで、職員向けの研修会を行うことになり、午前午後、合計4回の研修会を私が担当することになった。
 私が話をして、プロジェクトメンバーの報告、ワークショップ、担当からの説明、質疑という盛りだくさんの内容である。
 最初に、あいさつで副市長さんが話したが、これが良かった。ゆったりとかつポイントを突いた話しぶりで、なかなか説得力があったが、なによりもすごいのは、私の講演を受講して、次の2回目のあいさつで、話をバージョンアップさせたことである。なぜ自治基本条例なのかという私の話は、どうしても一般論にとどまるが、副市長さんは、それを戸田市バージョンに翻訳して、あいさつの中に入れたのである。
 私の話に触発されたという点でも嬉しいが、何よりも自分たちの問題として考えるという姿勢が嬉しかった。
 私は、横浜市で課長にしかなれなかったが、そのまま役所にいても、やはり私はとても副市長にはなれなかったと、あらためて自覚した次第である。がんばろう。
 戸田市は、東京オリンピックで、ボート競技の会場になったように、水のあるまちである。埼京線で、荒川をこえると戸田漕艇場がみえるが、江戸時代には、荒川には橋が架けられていなかったので、中山道は戸田の渡しで渡ったようだ。いまでも、記念碑があるとのことであるが、今度、寄ってみようと思う。水があるということは、川魚料理もあるはずで、探してみることにしよう。
 市役所は、緑豊かな公園と隣接している。元は野球場がったとことだそうだが、これを親水性のある、緑の濃い公園に変えたのは、実によかったと思う。今回の会場であった文化会館も、その公園の隣で、一階のレストランは、この緑を十分に活かす設計になっていた。研修会であったが、小さな旅をしたようなお得な気分になった。
 
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