松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆屋外広告物審議会(横須賀)

2010-03-17 | 1.研究活動
(2010年3月15日)
 久しぶりに審議会に参加した。前に書いたように、この審議会は、連れ合いに内緒であったが、実は、あっさりとばれてしまった。いきさつは、ひょんなことである。
 横浜・横須賀道路が延伸して、観音崎までへ伸びたので、審議会で、この延伸部分の屋外広告物の視察をやった。この道路延伸部分は、横浜から遊びに来る人が利用するもので、私たち地元の人間は、利用することは、ほとんどない道路である。
 この数日後、走水にある「やまに」に食事に行くために、延伸部分の出口である馬堀海岸付近を走っているときに、思わず「この延伸部分は、景色がよい」と言ってしまったのである。すかさず、「なぜ延伸部分を走ったのか」という話になり、あっさりと自白することになってしまった。「あれほど引き受けないでと言っていたのに」と、怒られたのは言うまでもない。連れ合いの反対理由は、「地元には知り合いがたくさんいる。誰が見ているかわからない。」という、ややわかりにくい論理であるが、妙に説得力がある。
 審議会では、広告物条例の改正が話し合われているが、議論しながら、今回のような条例改正を市民協働で行うとしたら、どうしたらよいかを考えた。景観は、主観性が強い分、少しずつ妥協する議論を実践するのは、当事者に相当の錬度が必要のように思うからである。
 なお、いつも食事に行く「やまに」は、走水の海岸線に建つ料理旅館で、魚がうまく、しかも安い。穴場である。

  写真は、家の近くの「うみかぜ公園」。マロンの散歩コースになっている。前にある島は猿島。

(2009年7月)
 横須賀市の屋外広告物審議会に参加することになった。連れ合いからは、断ってくださいと言われていたため、断りに行ったつもりが、引き受けることになった(それゆえ、連れ合いには内緒)。
 景観関係の委員会の委員さんは、みんなオシャレな人が多いが、この委員会でも同じ。それに対して、この日の私は、ジム帰りのボサボサ頭での参加。おおいに反省し、次回からは、ちゃんとして行こうと思う(といっても着ていくオシャレな服もないが)。
 最近、どんな会議に参加しても、まず考えるのは、「この委員会に市民が入れるか」である。この委員会にも1名公募市民が入っているが、そうではなくて、市民が自由に入る市民会議方式での参加ができるかある。言い換えると、参加した市民が、暮らしをベースに公平な判断できるかである。
 景観や環境では、とかく環境至上主義に成りがちである。一部の人はともかく、多くの市民は、環境は大事だが、そのために、本来、1000万で売れる土地を800万で我慢することができるかである。他人に対しては要求できても、自分自身のことになると、そう単純ではないのが人の常である。こうした普通の人の気持ちをまず、踏まえて考えないと、うまくいかないし、行過ぎると権力的になる。他者の立場に立って考えることが、民主主義の基本であるので、そう簡単には結論が出ないが、少しずつ、手法を開発し、実践の訓練を積み重ねながら、道を切り開いていくのが私の仕事なのだろう。
 同時に心配なのは、委員になったことが、いつ連れ合いに露見するかである。忘れてしまうような気もするので、しばらく、時を稼ぐことにしよう。
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