松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆励ます行政評価・これぞ審議会(白岡市)

2019-02-13 | 審議会の作法
 行政評価委員会の今年度の最終回である。これぞ審議会という委員会となった。

 今回は最後の提言をまとめる会である。多くの場合、事務局がつくった案について、ほぼ修正なく賛成となるが、この委員会では、今回も熱い議論が交わされた。

 1.まず、提言文が、これまでの議論とは、ニュアンスが違う表現になっているという議論。これはこれまでの議論が熱心に行われ、かつその結果を委員のそれぞれが反芻してきて言える議論である。

 2.構成の組み立て直し。内容的には異論はないが、市民への発表を意識して、順番を考える作業を行った。内容の重要度から順番を考えてみた。

 3.担当課が次のアクションを起こせるように、表現等を考えた。事務局(行政)が書くと微温的な表現になるが、その意味は認めつつ、担当課が、次の改善に動けるようにという観点から表現を考えた。

 4.今回は8つの事例を取り上げた。このそれぞれがいいの、悪いのではなく、そこに共通な考え方、視点があり、それが、すべての業務に遡及するという展望をもって、評価に臨んだ。そのことをあとがきに書くことにした。

 この委員会に参加してみて
 1.各界各層のメンバーがそれぞれの立場・知見を駆使して意見を出した。その分、立体的な検討になったと思う。

 2.みなよく予習をやってきた。事前に推敲を重ね、それを文書で出した。報告書本体のほか、付属資料として、40数頁にわたる意見集ができた。報告書本文は、どうしても抽象化されるが、付属資料を見ると、遂行の過程が分かり、改善のヒントになる。

 3.みな意見を出してくれるので、私がしゃべり続けるという場面は不要だった。むしろ、委員間で議論がヒートアップするので、足して2で割ったり、どちらかを採用したり、それぞれを止揚する案としたり、座長は、大忙しだった。自由闊達に議論するという基本に忠実だった。

 4.事務局の注文も厳しかった。あいまいに、「この辺り」で的にまとめようとすると、整理ができないので、もっと明確にしてほしいと何度か、ボールを投げ返された。あとで聞いたら、松下さんだから言えたと、遠慮のない事務局だった。

 5.この日、転勤になって、今回が最後という委員さんがいた。私のサイン入りの『自治の旅』(萌書房)を差し上げたら、とても喜んでくれた。いい挨拶をしてくれたが、定年して、時間ができたら、こうした委員会にきっと公募すると思う。

 ぼんやりとした議事運営ができない厳しい委員会であったが、その分、面白かった。
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