松下啓一 自治・政策・まちづくり

【連絡先】seisakumatsu@gmail.com 又は seisaku_matsu@hotmail.com

☆協働と空き家問題(厚木市)

2018-12-13 | 1.研究活動
 厚木市の空き家対策委員会があった。

 いいヒントがあったので、忘れないうちに書いておこう。

 空き家問題は、行政が主体的に対応する分野(A)と市民が主体的に対応する分野(C)にまたがる施策課題である。そこから、協働の問題が出てくる。ここに協働とは、それぞれが得意分野を行うという概念である。

 行政の得意分野(行政でなければできない分野)は、例えば、空き家の相続人の確定のような行為である。今回、委員会に出た事例も、相続があり、しかも相続人間で、円満な関係ばかりではない中で、相続人との交渉や代表者に空き家の処理を依頼するような行為は、長い時間と地道な交渉が求められる。これは行政でなければできないことである。

 他方、例えば、空き家問題の予防や個別相談は、自治会やNPOでもできるし、むしろ柔軟の対応については、役所ではできない(話のなかで、解体業者の紹介してと言われても、ここが実績があるとは言えない)。NPOのほうがいい仕事ができる。

 協働は、それぞれが得意分野をやるという概念だから、これら役割ごとに、主担当を決め、それを副担当の組織がサポートするという関係になる。ここを整理していくのが、今後の空き家問題の論点なのだろう。

 委員会では、この相談等を行う民間組織をどのように育てていくかが、今後のテーマになっていく。これはどうすれば,NPOを育てられるのかという一般論に戻っていくことになる。今回は3案出たが、ここが、担当者たちが知りたいところなのだろう。私には「NPO」(若者も同じ)の育て方のようなアドバイスを求められているのだと思う。

 終了後、厚木に住んでいる準ゼミ生のSと、ミロードの神田軒で、ハンバーグを食べた。今度、厚木に行くよと、ラインしたら、お昼を食べようという話になった。この日は、授業がないのだろう。

 食事をしながら、聞いてみると、私との食事のあとは、彼氏とデートとのこと。食事をしながら、盛んに、「今度、先生に紹介したい」、「今度、3人で一緒に食事をしよう」と、言われたが、知らないうちに、私も彼氏も友だちに関係になったようだ。マチプロで、いろいろあったので、心配して、久しぶりにゆっくり話をしたが、元気そうなので何よりだった。帰りの電車でラインを見ると、今年卒業したゼミ生から私に、「大学生に戻りたい」というつぶやきで、私の方は「がんばれ」のスタンプを押しておいた。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ☆改めて自治基本条例の意義を... | トップ | ☆協働と総合計画6 滝沢市の... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

1.研究活動」カテゴリの最新記事