松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆☆空気感をめぐって・行政評価委員会(白岡市)

2018-02-17 | 1.研究活動

 白岡市で、最終回の行政評価制度づくりの委員会があった。この日は、答申書を考えたが、この日も自由闊達、前向きで建設的な意見が出た、気持ちの良い会議だった。

 帰りがけ、事務局の人に言われた。「松下さんの委員会は、空気が違いますね」。ここのところ気になっている「空気感」である。聞いてみると、自由にものが言える雰囲気があるという。これが「空気」のようだ。

 たしかに、どんな会議も、それが附属機関であっても、私は、自由闊達、前向きな会議を心がける。正確に言うと、心がけるのではなくて、自然にそういう会議になる。なぜならば、貴重な時間、ずっと黙っていたり、欠点を探すようなことに、時間を使いたくないし、もったいないからである。

 これは横浜市で、組織のあり方を学び、大学で学生たちと一緒に活動してきた中で、体得してきたのは、欠点が目に入れば、それを改善する提案を出し、よいところ、伸びそうなところがあれば、そこを伸ばすという、経験を経ているからであろう。ただ、こうした経験は、私だけのことではなく、会社や組織で暮らしてきた多くの人は、これと同じことを実践してきたはずで、珍しいことではないと思う。そういう体験をしてきた普通の大人たちが、欠点をあげつらうような後ろ向きの会議に、参加することになったら、随分と気詰まりだろう。要するに、普通にやっているにすぎない。

 もうひとつ、重要なのは、チームは力が出るということである。難しく言えば、ソーシャルキャピタルであるが、共感や信頼ができると、グンと力が出る。メンバー間で、協力、連帯できていないと、本来持っている力さえ出せない。これは、会社で仕事をすれば、いやというほど体験しているだろう。厳しい局面が続く地方自治においてこそ、チームの力を発揮していく必要がある。

 チーム力を発揮するおおもとが自治基本条例であり、チーム力のリーダーシップをとるのが首長である。チーム力は、当たり前のことである。

 この日、行政評価をめぐって、市民とのワークショップや、行政職員と行政評価委員会とのワークショップをやろうという提案などが出たが、これは、他の自治体ではできないが、「空気」を持つ白岡市の行政評価委員会なら、できるだろう。時期を見て、考えるといいと思う。

 この日は、7時半に会議が終わったが、いつもは、駅の売店でパンを買って、駅の隅っこのほうで、パンをかじる夕食であるが、この日は、駅近くの食堂を見つけて、食事をした。よく「場末の鄙びた食堂で、後姿が寂しそうな一人の男がいたら、それは私です」書いていたが、確かにそうだった。

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