松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆元気な2、3人がいれば、まちは元気になる(本郷台)

2015-02-04 | 1.研究活動

 神奈川県下自治体職員による共同研究会の発表会があった。

 今年のテーマは、2025年時代の総合計画である。団塊の世代が、後期高齢者(75歳以上)になるのが、2025年である。自治体にとっては、自治経営のあり方が問われることになる。

 2025年問題は、日本の自治のあり方を問い直されるような大きな衝撃なので、私たちの年10回程度の研修で全体像を把握することは困難である。ある程度、論点を絞って、検討しなければいけない。そこで、今回は、もっぱら地域コミュニティの役割、自治体産業政策への対応、公財産管理を中心に考えた。

 私の概要説明の後に、約80分間パワーポイントで説明があった。ぎゅっとしまった報告になった。前回の練習では、酷い状況だったので心配したが、本気を出したのであろう。充実した80分となった。

 最後に会場から、質問を受けた。今回は約20問。ひとつひとつ研究員が答えることができた。本来ならば、もっと会場とのやり取りをやりたいが、全体で3時間がやはり限界だろう。私の話も短めに切り上げることになった。

 会場からこんな質問があった。報告書になると、ある程度、丸く収まってしまうが、研究員一人ひとりが、今回の研究から何を学び、自分の自治体へ何を持って帰ることができたのかという質問である。いい質問である。

 みんなそれぞれ自分の声で話すことになった。いずれも印象的であったが、リーダーのTさんからは、「元気のいい2,3人がいれば、まちはあっという間に活性化する。それを学んだ。そういう人をどのように育てるか、あるいは、まちに引き込むかを考えたい」という回答だった。

 これは本当に実感である。元気な人が一人いて、その人を支えるもう一人がいて、ペアを組んでまちづくりに取り組めば、一気にまちは活性化する例をいくつも見ているからである(一人だけだと難しい)。今後、注力すべきは、行政とは遠いところで活動している、そういう人を発見し、町に引き込むことである。泥臭いけれども、1年間、この一点に集中してやってみたらどうだろう。きれない計画書をつくるよりも、ずっと効果があると思う。

 この日は、わがゼミ生も参加した。みんな寝てしまうかと気がかりだったが、一生懸命メモを取っているのが印象的だった。4月からは、この研究会から出された報告書を教科書に勉強を始めることになる。どんどん成長していくことになるだろう。

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