松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆熟議の市長選挙①(新城市)

2017-07-06 | 1.研究活動
 またまた新城市で新しいことが起ころうとしている。

 新城市では10月に市長選挙があるが、これに現職の穂積市長のほか、前回の選挙で肉薄した山本拓哉さん、その前の選挙(このときは今回の3人が出馬)で次点になった白井倫啓さんが、今、名乗りを上げている。このうち、白井さんから、自らの公約とともに他の候補者が提案している政策の実現可能性を中心に、質問状が出され、合わせて、熟議の市長選挙のための意欲的な提案がなされた。

 この提案の意図は、これまでのような名前を連呼する選挙ではなく、「市民への情報提供をしながら、お互いの政策を高めていくこともできます。市民もわずか1週間の市長選だけの選択ではなく、4ヵ月間に出馬予定者の政策論争があれば、より市長選が身近になりますし、次の新城市の重点政策の検討の場に立ち会うことにもなります。」といった内容で、つまり政策論争を大いにやる仕組みを作り、実践することで、市民が自治の当事者として、自ら判断し、より適切な信託ができるようにする、そういった選挙にしようという提案である。

 熟議の市長選挙については、前回の選挙で、穂積市長が提案したが、相手側の山本さんがこれを受けず、結局、政策が煮詰まらない選挙になってしまった。その時の理由は、山本さんが挑戦者なのでといった理由であったが、山本さんも市長選に3回目の挑戦であり、十分に政策を語れるはずだし、今回は、挑戦者の白井さんからの提案なので、前回とは、状況が大きく異なっている。白井さんは、「記者から質問がありました。「回答はあると思いますか?」との問いでしたが、「お二人とも、この質問に答えられないのなら、そもそも出馬表明の決意が問われると思います」とも言っている。

 さっそく、穂積市長から、大いにやろう、さらには、その具体的やり方についての提案があった。初めてのことで試行錯誤になるだろうが、熟議の市長選挙の実現に向けて、三者で知恵を出して、前に進めてほしい。山本さんの動向が気になるが、ここで逃げれば、市民の信頼を一気に失うことになるだろうから、今回は、熟議の市長選は、何らかの形で具体化すると思う。

 この前、豊中市のコミュニティ政策学会へ行ったとき、初めてお会いする、何人も方から、ブログ読んでいますと言われた。忙しくて、なかなか熟考する時間がとれないが、10月まで、この新城市の取り組みを報告していこう。
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