松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆こどものまちの展開(相模大野)

2014-06-14 | 1.研究活動
 ボランティア論の授業に相模原こどものまちの山家昌則さんに来ていただいた。今年で何回目だろうか。今年は、この活動が、新たなステージに入ったような気がした。

 こどものまちは、子どもたちで仮想の街をつくり、子どもたちに仮想の街体験をしてもらうものである。市役所や警察などの公共機関や商店・会社などがあり、参加する子どもたちは、それぞれに就職し、働くことによって給与をもらい、税金を納め、買い物や食事を楽しむ。

 この活動の一義的な意義は、子どもたち自身が社会の仕組みや意義を学びなかで、社会性や協調性、自立心を養う機会とされる。就労による納税などを通して、地方自治の基本である市民自治意識を涵養することにもなる。

 それゆえ、この活動は、行政によるリーダーシップではなく、市民自身によるリーダーシップが基本となるが、その点でも、相模原南区のこどものまちは、市民主体で、あるべき姿に近づいていると言えよう。

 相模原南区のこどものまちの特徴は、学生ボランティアがすでに80人以上参加しているほか、協賛する地域の企業もいくつかある点である。持続可能な社会を創っていくには、若者や地域の社会性を涵養することが不可欠であるが、私は、若者や地域の社会性づくりに寄与する点が、この活動のもうひとつの意義であると思っている。その点でも、着実に前に進んでいるようだ。

 相模原南区こどものまちでは、松下ゼミの卒業生も活躍している。去年、茅ヶ崎市に入ったK.Sかぁは、持ち前の明るさでリーダーとしてがんばっているようだ。今年、清川村に入ったRisaは、可愛さがますます増し、マドンナ的存在として、子どもたちの人気のようだ。今回、基礎ゼミの1年生が何人か参加したので、K.Sかぁたちに続く、リーダーとして育つ学生も出てくるだろう。ちなみに、今回、ボランティア論で紹介したところ、10人ほどの学生が手伝いを申し込んでくれた。

 今年は、山家さんは、奥さんと一緒に参加してくれた。お二人は、高校時代からのクラブの仲間ということで、パートナー歴は40年ににもなるらしい。さすが夫婦漫才のようであった。お二人は、アニメーターだったということで(奥さんが主人公を描き、ご主人が背景を描くというのが、何か示唆的である)、授業のなかでも、アニメを描いてほしいという要望があり、奥さんには、30年も書いていないということであるが、無理をお願いした。さすが、昔取った杵柄で、さっさと書いてくれた。

 ちなみに、焼津魚河岸シャツファッションショー・Sa・Ga・Jyo6のイラストは、お二人の作品である。
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