松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆実況中継裏番組・地方財政論も面白い(相模大野)

2014-05-02 | 1.研究活動
 前期は、ゼミのほか、地方自治論、地方財政論、ボランティア論をやっている。地方財政論の紹介。

 地方財政論は、今年度が最後である。サガジョのような教養大学で、地方財政論までやることはなく、地方自治論のなかでやればよいのではないかと考えて、やめることにした。したがって、履修生は4年生のみである。

 4年生の多くは、3年生までにあらかたの単位を取っているので、受講する学生は、サボっていて相当単位がヤバイか、あるいは十分余裕があるが、受けてみようという学生である。結果、受講生も8人くらいの少数授業となった。

 全員、名前と顔を知っている。わがゼミ生も半数を占めている。授業を始めようと思ったら、学生から、「先生面白い授業でお願いします」という希望があり、「それではと」脱線に次ぐ、脱線となっている。

 この日は、地方財政を話すために、国と地方の役割の違いを話したら、おおいに脱線した。財政面が理由で、国の役人はえばっていて、地方の役人は、へつらっているという話になった。私の官官接待の体験である。接待がリアルに分からない学生のために、その違いを郵政省出身で学科長の田中先生と横浜市出身の私との対比で話そうとしたら、田中先生は、いつもニコニコで低姿勢という実際との矛盾が露呈して、やや説得力が薄い話となった。

 地方の仕事の例として、私が騒音課で行った仕事をしたのが脱線のきっかけだった。ラーメン屋のダクトにまつわる話であるが、研修でも、よほどのことがないとこの話はしない。業者とのやり取りは、今思い出しても波乱万丈で、とても90分では話せないが、その一端を話をした。私自身も、昔のことを思い出し、懐かしかった。

 市役所に26年間務めたので、エピソードは満載である。次の授業では、「では遡って、役所の入ったときから話をしよう」と言ったが、「先生は忘れるので、必ず覚えておいてください」と言われたのが、このブログを書き、きっかけである。

 ちなみに、授業の最後に、授業評価があり、そこに「シラバスとあっているか」という項目がある。毎年、私は極めて低い評価を受ける。シラバスに、体験談を話しますと書けば齟齬はなくなるが、私には、それを書く勇気がない。

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