『地方公務員法』の解説を書いているが、いいことを思いついた。簡単に言うと、グリコのおまけのように、プラスαをつけたらどうだろうである。
地方公務員法の解説本は、定評ある定本(総務省のお墨付き付き)があるので、基本、それのダイジェスト版になる。だから、誰でも書ける。
そこで、工夫するのは、切り口というか、見せ方になる。読者の多くは初心者だから、一般的には表面をなぞった入門本になる。ただ、抽象度が高すぎると、頭に入らないし、昇任試験対策としては使えないから、私としては、次のように工夫した。
・サブノート的にする
・行政実例などを重要なものをできる限り載せる
・要点、覚えておく、応用問題の3段階にわけて、緩急をつける
・該当条文名をできる限り書く
などの工夫をした。
ただ、これだけでは、私のモチベーションが上がらないので、応用問題を入れてみた。ちょっと解いてみてほしい。
「職場内で不倫しているとして懲戒処分になるか」。直接には服務規定の問題であるが、公務員とは何かという基本から考えていかないと正解に近づけない。
また宣誓では、「自分の自治体の宣誓書を書いてみよう。それは今日の地方公務員の宣誓書として果たして妥当だろうか。令和の時代にふさわしい宣誓書に書き直してみよう」という問題である。
これなどは、令和の時代の公務員のあり方を直接、問うている。
こうした問題が、どんどん増えて、20問以上になった。いずれも面白いが、難問で、みんなで考えるのはちょうどよい。各自治体で研修などをやる際には、ここから出してみたら、どうだろう。
そこで、グリコのおまけの話であるが、この応用問題の答え(解説)を本を買ってくれた人に、特典として送るというのはどうだろう。別冊付録か。
ただ、技術的にはどうしたらいいのだろうか。
いいアイディだと思って、考えてみたが、技術的には面倒そうなので、だったら、最初から、おまけをつけて売ればいいということになりそうである。結局、グリコと同じになる。
ともかく、そんなことでもあり、実践自治の9月号に向け、「自治体職員の地域参画-住民や地域に寄り添い、その力を存分に発揮する職員基本条例の意義と展開・もうひとつの地方公務員法の可能性へ」を書き始めた(6月号は、「NPO・ボランティア団体の事業継承」)。地方公務員法を一条一条しっかり読んでいるので、結構、いい論文になるのではないか。楽しみ。