☆市民まちづくり集会の予行演習（焼津市）

　１月にやる市民まちづくり集会の予行演習をやってみた。市役所の協働推進員と自治基本条例推進委員の混合チームでやってみた。

　テーマは、50歳以上の「新元気世代」が存分に活躍するために、自分ごととして、自分ができることを出し合おうというものである。

　当初、事務局で考えたのが、（１）輝いている50歳以上を見て、「こんなときに輝いている」を出し、（２）自分なら、この新元気世代の輝きのために何ができるかを考えるというものだった。

　イメージは、こんな感じである。歌を歌うサークルをやっていて、これで定住外国人と一緒に歌う機会を作っているという新元気世代がいる。この輝いている新元気世代がさらに輝くために、10代の私は何ができ、60歳の私は何ができるかを出して見ようということである。私は、ツイッターで情報提供し、私は、ピアノを弾くわなどである。みんなで、力を出し合えば、この活動がより充実したものになる。

　ところが、実際には（１）の「こんなときに輝いている」がうまく出ない。多くは、自分の趣味の話が中心になる。例えば、ジャズバンドを作って演奏しているときが、私が一番輝いているという回答になる。

　では、これに10代の私が何ができるかといっても、何もできず、例題のような（２）の展開にはならないからである。

　この場合、（１）の問題設定が悪いか、（２）の展開に無理があるかであるが、おそらくは、（１）の問題設定の出し方が、うまくないのだろう。

　今回の予行演習では、頭で考えたとおりには行かないことがよくわかったが、興味深いと思ったのは、こうした企画段階から、皆で考えるというやり方は、これはこれでいいと思ったことである。

　とにかく失敗が許されない時代にあって、段取り良く全て決めて、ともかく効率重視である。あまりに窮屈すぎるなか、こうした試行錯誤は、なにか、ほっとした。そうだよなあ、全部お見通しというわけにはいかないし、と妙に納得したからである。

　人生いろいろ、いろんな事情や状況があり、いろんな正解があるのだと、年をとったせいか、色々理解できるようになり、よく言えば、こだわりがなく許容性が広がってきて、悪く言えば、何でもありの無原則に、なってきたためだと思う。

　学生たちには、いつも「まちづくりに失敗はない」と言って来て、実際、失敗だとおもっても、そこから、次のヒントが出れば、これによって気付かされたと思えば成功だと思っているが、きっと、学生たちから、学んだのだと思う。

　そうは言っても、これは、私に事情で、担当の人たちは、うまくやるのも重要な仕事なので、私も、知恵を出そうと思う。がんばろう。