東日本大震災復興支援市民活動ネットワーク宮城(代表:阿部 寛行)

※H27年4月を持ちまして本活動は(社)Kotネットワーク本吉に引継ぎました。本ブログは4年間の活動の記録です。

南三陸ホテル観洋さん お正月イベントのご報告

2014年01月06日 | ブログ
2014年1月3日

この日は長崎、兵庫、広島、東京、埼玉、新潟から集まった12名のボランティアスタッフで、
南三陸ホテル観洋さんでのお正月のイベントをお手伝いをさせていただきました。



まずは前日に、ボランティアスタッフで南三陸の仮設住宅を回り、
イベントのお知らせをしました。
小さなお子さんのいるお宅では、スタッフの案内に楽しげに耳を傾けてくれ、
興味を示してくれた家庭も少なくありませんでした。

会場のホテル観洋さんは、震災直後に自主的に600名の地元の人々の避難を受け入れて
人道的に支援活動をされた、地域の心の支えである場所です。
通常営業を再開している現在でも、毎日この地域への観光客向けに
語り部ツアーを開催して、
震災の記憶の保存未来の減災のための活動を意欲的に行っています。

ボランティアスタッフはホテルの皆さんと貴重な交流をし、
アドバイスをいただきながら、イベント実施のお手伝いさせていただきました。

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朝9時に準備を開始。
まずはホテルのロビーにスペースを設け、子ども向けのチャレンジランキングを開催。



9時半になると、チェックアウトするお客さんや子どもたちで、
会場はすぐにいっぱいになりました。

チャレンジランキングでは、子どもたちが6種類のゲームに挑戦します。
長崎大学の学生スタッフたちが子どもたちのために企画した羽つき、
ボーリング、わなげなど、全てクリアするとプレゼントがもらえます。

チャレンジするゲームは学年別に難易度を決めてありましたが、
ちょっと難しめのハードルに幼稚園・小学生の皆が必死に挑戦し、
いつの間にか夢中になって自己ベストを更新しようと、全力で奮闘していました。

 

幼児向けのかるたや羽子板も人気があり、
集まった子どもたちはボランティアの大学生たちと大喜びで何時間も遊んでいました。



子どもたちと接するスタッフたちも、
次第に要領を得て一人ひとりの子どもの様子を見ながら難易度を変えてみたり
話しかけ方を工夫してみたりと、顔や表情をよく見ながら
臨機応変の対応ができるようになっていくのが印象的でした。

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お昼には、餅つきを行いました。



ほとんどが餅つきを初体験するボランティアスタッフたち。
校長に教えてもらいながら杵を振い、参加してくれた子どもたちと一緒にお餅を作って、
ホテルの皆さんに用意してもらったお雑煮やきなこと一緒にいただきました。

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お正月三が日中だったこともあり忙しい時期だったようで、
予想よりも仮設住宅や他の地域の方々の参加は少なく、
ホテルの宿泊客が中心だった様に思います。
仙台などの近いところからお正月休みで来ている家族、
遠く県外から観光に来ている家族など様々でしたが、
ここの地域でできた想い出の中にこのイベントが楽しい記憶として残り、
次につながる一助になればと思いました。

また、ホテルの方のお話によると、
南三陸には親戚を迎える「本家」が多いそうで、震災から3年が経ち、
ようやく訪問してくる親戚を受け入れられる状態になってきた家庭が増えたでのはないか
との事でした。
そこにも、復興の一端を見た思いがしました。

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終了後の反省会では、大学生ボランティアからも「子どもと遊ぶのが本当に楽しかった」
「思わず童心に帰って遊んでしまった」という声がたくさんあがり、
スタッフも参加者から大きな元気をもらいました。

この度観洋さんとイベントを通して関われたこと、
本気の元気を分けてくれた子どもたちとこの地域で思い出を作れたことは
大変貴重な経験でした。



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ちなみに観洋さんの露天風呂はその名の通り、
気仙沼の雄大な海原を望む絶景風呂です。

お風呂の体験だけも可能です。是非一度、お訪ねください!

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ホテル観洋さん ホームページ は こちら

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スタッフN

1月5日(日)のつぶやき

2014年01月06日 | ブログ