これは山中智恵子第10歌集『喝食天』のあとがき。
「吉野天河、弁才天社に在る能面喝食から題名を採りました」とある。
先日、滋賀のミホ・ミュージアムで開催中の「猿楽と面」展に行ったら
この天河神社(奈良県吉野郡天川村)所蔵の能面がかなり来ていた。
天河神社には重要文化財の古面が30点もある。
そのなかに、山中智恵子があとがきで触れている「喝食」もあった。
今回展示してあったのはこちら(江戸時代)。
かなり素朴な顔立ちで、人間臭い。
天河神社にはもうひとつ、こんな「喝食」もある(室町時代)。
うーん、こっちのほうが美形ですね。
山中智恵子が愛した喝食は、どっちなんだろう。
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