2月14日(日)、滋賀県立文化産業交流会館にて能「葵上」を観ました。
「滋賀能楽文化を育てる会」さんの企画です。
「葵上」の前に、滋賀県立大学能楽部による仕舞の発表や「源氏物語と葵上」と銘打った解説的なお話、能装束の着付け実演、お囃子の紹介などがあって盛りだくさんな午後になりました。
能「葵上」
シテ(六条御息所) 浦部好弘
ツレ(照日の巫女) 浦部幸裕
ワキ 小林努
ワキツレ 原陸
アイ 新島建人
後見 深野新次郎
地謡 分林道治
吉田篤史
吉浪壽晃
大鼓 石井保彦
小鼓 林大輝
笛 左鴻泰弘
太鼓 上田慎也
「葵上」といえば2年前に京都春秋座で能ジャンクション「葵上」を観ましたが、あれは片山九郎右衛門&観世銕之丞×茂山童司による現代演劇と能のコラボだったので、ほんもの?の「葵上」はこれが初めて。
「葵上」という題ですが、葵上役は登場しません。
舞台中央にひらりと置かれた小袖一枚が、病床の葵上を表現しています。
物の怪にとりつかれて臥せっている葵上のもとに、六条御息所の生き霊が襲いかかる。
才色兼備で元皇太子妃でもあることからプライドが高く、いまは源氏の愛人である六条御息所。
正妻・葵上に嫉妬と屈辱の恨みを抱いて、自分でもわけがわからないうちにどうしようもなく魂が飛んでいってしまう。
「葵上」は謡の言葉が妖艶で、夢のような響きがあります。
露、月、蛍そのほか、掛詞的にいろいろなイメージが導かれ、絡まり合って、したたるような響き。
葵上に嫉妬していたこの頃、六条御息所は24歳だったそうです。
光源氏は17歳。
六条御息所といったらかなり年上の女性で、年配であることが若い源氏への気おくれとコンプレックスにも繋がっていたという感じがあって、てっきり30代後半くらいかと思っていたので、24歳だったと知って驚きました。
当時と今とでは平均寿命も違うし、年齢の感覚はかなりずれているとはいえ。
24歳。ということは、私はいつのまにか六条御息所の年齢を追い越してしまっている……!
26年間生きてきたのに、私はまだ生き霊のひとつも飛ばせないでいます。
「滋賀能楽文化を育てる会」さんの企画です。
「葵上」の前に、滋賀県立大学能楽部による仕舞の発表や「源氏物語と葵上」と銘打った解説的なお話、能装束の着付け実演、お囃子の紹介などがあって盛りだくさんな午後になりました。
能「葵上」
シテ(六条御息所) 浦部好弘
ツレ(照日の巫女) 浦部幸裕
ワキ 小林努
ワキツレ 原陸
アイ 新島建人
後見 深野新次郎
地謡 分林道治
吉田篤史
吉浪壽晃
大鼓 石井保彦
小鼓 林大輝
笛 左鴻泰弘
太鼓 上田慎也
「葵上」といえば2年前に京都春秋座で能ジャンクション「葵上」を観ましたが、あれは片山九郎右衛門&観世銕之丞×茂山童司による現代演劇と能のコラボだったので、ほんもの?の「葵上」はこれが初めて。
「葵上」という題ですが、葵上役は登場しません。
舞台中央にひらりと置かれた小袖一枚が、病床の葵上を表現しています。
物の怪にとりつかれて臥せっている葵上のもとに、六条御息所の生き霊が襲いかかる。
才色兼備で元皇太子妃でもあることからプライドが高く、いまは源氏の愛人である六条御息所。
正妻・葵上に嫉妬と屈辱の恨みを抱いて、自分でもわけがわからないうちにどうしようもなく魂が飛んでいってしまう。
「葵上」は謡の言葉が妖艶で、夢のような響きがあります。
露、月、蛍そのほか、掛詞的にいろいろなイメージが導かれ、絡まり合って、したたるような響き。
葵上に嫉妬していたこの頃、六条御息所は24歳だったそうです。
光源氏は17歳。
六条御息所といったらかなり年上の女性で、年配であることが若い源氏への気おくれとコンプレックスにも繋がっていたという感じがあって、てっきり30代後半くらいかと思っていたので、24歳だったと知って驚きました。
当時と今とでは平均寿命も違うし、年齢の感覚はかなりずれているとはいえ。
24歳。ということは、私はいつのまにか六条御息所の年齢を追い越してしまっている……!
26年間生きてきたのに、私はまだ生き霊のひとつも飛ばせないでいます。