大学時代に読んだ本…て、もう二十年以上前なのか(何回目かの遠い目)。
この作品は、よく「不条理」という言葉で紹介される。
あらすじから、この小説はある種の変質狂的な人間の物語かと思っていた。しかし実際に読んでみると、主人公はいかなる意味でも決して「異常」ではないと強く感じた。
確かにかなり変わった思想の持ち主ではあるかもしれないが、まあ正常の範囲内、どこかにいるかもしれない人である。また、その行動も、場面場面では合理的であり、なんらおかしなところはない。
それなのに、普通の人とのわずかな違いが少しずつ蓄積して、最後には太陽のせいで人を殺すという、異常な行動に至ってしまう。そこが「不合理」ではなく「不条理」と言われるゆえんだろう。
実は、大学以来読み返していないのである。ここに書いた感想は大学時代に感じたこと。長い年月がたっていても、印象深く残っている。
今読んでみたら、どんなことを感じるだろうか。もしかして、全然違うことを感じるかもしれない。読み返してみようか。
この作品は、よく「不条理」という言葉で紹介される。
あらすじから、この小説はある種の変質狂的な人間の物語かと思っていた。しかし実際に読んでみると、主人公はいかなる意味でも決して「異常」ではないと強く感じた。
確かにかなり変わった思想の持ち主ではあるかもしれないが、まあ正常の範囲内、どこかにいるかもしれない人である。また、その行動も、場面場面では合理的であり、なんらおかしなところはない。
それなのに、普通の人とのわずかな違いが少しずつ蓄積して、最後には太陽のせいで人を殺すという、異常な行動に至ってしまう。そこが「不合理」ではなく「不条理」と言われるゆえんだろう。
実は、大学以来読み返していないのである。ここに書いた感想は大学時代に感じたこと。長い年月がたっていても、印象深く残っている。
今読んでみたら、どんなことを感じるだろうか。もしかして、全然違うことを感じるかもしれない。読み返してみようか。