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こんな本を読んできた、ほか少々

これまでに読んできた本やマンガについて、好き勝手に書てみることにした。記憶のままに書いているので、間違い等はご容赦を。

日本神話関係の本(主に新書)

2012-09-13 20:03:11 | 神話・宗教
神話や伝説に興味があるので、その類の本も何冊か持っている。神話自体も好きだし、神話の成立過程や、神話からわかる昔の文化などにも興味がある。ただ、後者については専門書にはとても歯が立たないので、主として一般向けの解説書や新書の類をよく読む。

まずは日本神話。目についたものを順不同に示すと、
「中世神話」(山本ひろこ著 岩波新書)
「古事記を読み直す」(三浦佑之著 ちくま新書)
「アマテラス-最高神の知られざる秘史」(斎藤英喜著 学研新書)
「読み替えられた日本神話(斎藤英喜著 講談社現代新書)
「新釈古事記」(石川淳著 ちくま文庫)

最後の「新釈古事記」は、古事記の翻訳ではなく、古事記の語り直しといったところ。昔話を聞いている雰囲気がある。ところどころ、著者のユーモアが表れ、軽く読める本である。

「中世神話」や「アマテラス」は、中世において仏教との相互作用によって、記紀の神話や神々がどのように再構成されていったかを論じたもの。そういえば、歴史の時間に本地垂迹説という用語が出てきたが、仏が神の姿をとっているという考え方があらわれた、としか習わなかった気がする。実際には、そんなに単純なものではなく、古来の神話の仏教的な解釈が行われ、むしろその方が主流になっていったらしい。
そういえば、大河ドラマ「平清盛」で平家納経を厳島神社に納めるくだりがあった。よく考えると、経文を神社に納めるのは、今の感覚だと不思議な気がするが、当時はごく普通のことだったのだろう。