日本に二大政党制がついにできました。
この2009年の夏というのは、日本政治史の史上に残る年になるんだろうな。
感じたことがいっぱいあります。
が、最も印象に残るのが、自分でも意外なんですが、麻生さんの「負けっぷりの良さ」。
終盤はもう腹をくくった感じで、堂々としてたなぁと。
敗因はいろいろあるのでしょうけど、一番は、衆院2/3にしがみつき過ぎたことだろうと。
ずーっと解散するの待ってましたもの。待って待って待ちくたびれて。
福田さんが辞めて麻生さんが総裁になったときにすぐに解散してたらもうちょっとマシなバランスになってたんでしょうが、そこでさらに肩透かしを食わされて。
マグマがたまりにたまってしまった感がありますよね。
もうひとつ。やっぱり慣れない;
怖いんですよこういう日本人が。
例えばアメリカっていろんな人種の人がいて、それぞれが多種多様な考えを持ってて、で、それをしっかり発信して、簡単には譲らないくらい頑固だったりするじゃないですか。
日本人ってどうでしょう。
・・・
社民や共産みたいなのが、無視できないくらいの絶妙なバランスで一定の勢力を持ってるっていうのが日本らしくていいんじゃないかなぁ、と今でも思っています。
たぶん、票をそのまんま議席に割合で割り振ったら、いい感じになるんだと思うんですよ。
それじゃ何にも決まらないのかも知れませんが、決まらないのは困るから、与野党、各党それぞれが主義主張を通そうとしながらも、落としどころをさぐってなんとなくいいところへ着地させると。
たまにどうしても平行線になるときは数の論理になるんですが、それもイメージとして抵抗があって、そう簡単には使えないわけで。
それに近い意味で、私はずっと「参院無用」っていう論にはくみしたくなくて。
任期が長くて、あんまり選挙を気にしなくてもよくて、半数改選でね、「良識の府」っていう。
今回も民主300議席ですが、参院では民主単独では過半数ではないから社民・国民新と連立協議するんでしょ。
参院は各都道府県に1つ選挙区が置かれて、別に比例代表もあるのかな。
この存在の「大切さ」ていうんですか。最後の砦のような。
ネットを中心に「日本オワタ」というのも流行してるみたいです。
どこまで本気なのかまじめなのかわかりませんが、もともとネタみたいなのが、いつか気づけば大多数が本気になってたりする日がくるのかも、と思ったりもする。
やっぱりなんか怖いと思う。
こういう政治向きのいろんなことを眺めてると、ほんとにテレビとインターネットってのは世の中を恐ろしい力で変えたなあと今更ながらに実感しています。