納豆菌について調べていたらなぜか全く別の
日本住血吸虫撲滅のお話にはまってしまいました。
場所は山梨県。
なぜか甲府周辺に原因のわからない奇病が蔓延し
(古くは武田家家臣の罹患も記録にあるそうです)
それを克服していく様子がウィキペディア「日本住血吸虫症」の項にありました。
まるで1本の映画を見ているようなストーリー展開です。
研究者は原因究明の為に解剖をしたいのだけど
周囲の同意が得られずに悶々とします。
発症するのは貧しい農民ばかりで、富裕層には罹患・発症する者がほとんどなかったという病気....
一人の女性患者が自分が死んだら
遺体を解剖してくれと名乗り出て医師を助けます。
今でもなかなか勇気のいる事だと思うけれど
そういう多くの人の涙ぐましい願いや努力と
そして医師の方々の何としても原因を見つけたい、苦しむ人をなくしたいという思いが実り、
経口感染ではなく経皮感染、等々多くの事が発見され対策が進み
1996年(平成八年)ついに山梨県知事により終息宣言が出されますが、
これは関係者の大変な業績と思います。
イベルメクチンという抗寄生虫薬を発明した大村智博士も
甲府のすぐ近くの御出身で寄生虫の病気に苦しむ
海外の人々を救っているのは偶然でしょうか。
日本住血吸虫の名前だけで深く知ろうともしなかったけれど
これからはこの名前を聞くときに
その撲滅に生涯をかけた多くの先人達に感謝を捧げたいと思いました。
同様にコロナ禍で医療現場で尽力されている方々も
多くの苦労をされていると思うと医療はやはり仁術、
人を救いたいの一念で存在するのだと改めて感謝します。