京都賞に本庶佑さんらＰＤ―１抗体治療でがん治療が可能になった。それだけでも十二分に人生に意味あった

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　京都賞に本庶佑さんら３人　科学や文明の発展に貢献　2016年6月18日00時46分
　
京都賞の受賞が決まった本庶佑・京都大名誉教授＝１７日、京都市下京区、佐藤慈子撮影

金出武雄・カーネギーメロン大教授　　写真・図版　マーサ・ヌスバウム・シカゴ大教授　

　稲盛財団（稲盛和夫理事長）は１７日、科学や文明の発展に貢献した人に贈る第３２回京都賞に、免疫現象の基本原理の解明を進めた本庶佑（ほんじょたすく）・京都大名誉教授（７４）ら３人を選んだと発表した。賞金は★各５千万円。京都市内で１１月１０日に授賞式がある。

　基礎科学部門で受賞した本庶さんは、動物の体内に侵入してきた細菌やウイルスを攻撃する「抗体」が、敵に応じて多様に★姿を変える「★クラススイッチ」の仕組みを明らかにした。また、免疫の★ブレーキ役となる分子「★ＰＤ―１」を★発見、その働きを抑えることでがんへの攻撃を促す治療薬★オプジーボ（一般名★ニボルマブ）が開発され、新しいがん免疫療法に道を開いた。会見で本庶さんは「ＰＤ―１の★抗体治療でがん治療が可能になった。それだけでも十二分に人生に★意味があった」と語った。

　ほかの受賞者は、先端技術部門に、車の★自動運転や★顔認証などロボット工学や画像認識の分野で次々と応用技術を作り出した金出武雄・米カーネギーメロン大教授（７０）、思想・芸術部門に、人間の潜在能力に基づく★平等の重要性を訴え、独自の★正義論を提唱した哲学者のマーサ・ヌスバウム・米シカゴ大教授（６９）が、それぞれ選ばれた。