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デンマーク銃撃の容疑者、直前にISISへ忠誠誓う

2015-02-21 10:11:57 | 国際

コペンハーゲン(CNN) デンマークの首都コペンハーゲンで起きた連続銃撃事件の容疑者は、犯行直前にインターネット上でイスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」のバグダディ指導者に忠誠を誓っていたことが17日までに分かった。

デンマークの警察は容疑者の名前を正式に発表していないが、政府高官によると、この男は同国生まれのオマル・アブデル・ハミド・フセイン容疑者(22)。

ネット上の交流サイト、フェイスブックの同容疑者を名乗るページに、バグダディ指導者に忠誠を誓い、全面的に従うとの言葉が投稿されていた。

容疑者はコペンハーゲン市内で開かれた表現の自由を訴える集会と、同市内のユダヤ教礼拝所を襲って発砲したとされる。事件では市民2人が死亡、警官5人が負傷。本人は逃走の末、警官に射殺された。

事件に関連して、容疑者をかくまったとされる19歳と22歳の若者が共犯の疑いで逮捕された。担当弁護士によると2人とも容疑を否認している。

デンマークでは16日夜、犠牲者の死を悼む集会が開かれ、当局の推計によると4万人以上が参加した。トーニングシュミット首相は「ユダヤ人に対する攻撃は国民全体への攻撃。ユダヤ人社会はデンマークの重要な一部だ」と述べ、国民の団結を呼び掛けた。

首相がこれに先立つ記者会見で述べたところによると、容疑者は犯罪集団とかかわっていたものの、テロとのつながりは確認されていなかった。

デンマーク紙の記者が捜査筋の話として語ったところによれば、容疑者はコペンハーゲン在住のアラブ系デンマーク人。電車内での刺傷事件で有罪となり最近まで収監されていたが、シリアやイラクへの渡航などイスラム過激派にかかわった前歴はないという。

ただ、デンマークでは他国に比べ、犯罪集団と過激派が近い関係にある。同国からは100人以上がシリアやイラクへ渡り、過激派の戦闘に加わっているとされる。当局は、容疑者が先月のパリ連続テロに影響を受けた可能性もあるとみて調べを進めている。


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