国際

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被災F2戦闘機納入式 修復終わる 

2015-04-22 07:10:19 | 地域

 被災F2戦闘機納入式 修復終わる 


 東日本大震災による津波で水没した航空自衛隊松島基地(宮城県東松島市)のF2戦闘機の修復が終わり、21日、第1号機の納入式が愛知県豊山町の三菱重工業小牧南工場であった。パイロットの教育訓練用として空自三沢基地(青森県三沢市)に一時配備後、今年度中に松島基地に帰還する。松島基地では国内の訓練用F2機の半数にあたる18機が被災。このためパイロット養成が進まず、防衛省は被害が比較的軽い13機の修理を決定した。2017年度までにすべての修復を終えるという。



「生きねば」患者鼓舞  橋本RC

2015-04-19 07:08:02 | 地域

 「生きねば」患者鼓舞  橋本RC


 ◇県立医大紀北分院に詩碑


  人は生きねばならぬ――。県立医大付属病院の紀北分院(かつらぎ町妙寺)が創立60周年を迎えたことを記念し、分院敷地内に患者らを励ます詩碑が建立された。地域医療を長年支えてきた功績に感謝し橋本ロータリークラブ(橋本市)が寄贈した。


  同分院は1955年、県が「紀北病院」を買収して開設され、現在は10診療科と104の病床がある。


  詩碑は御影石製で高さと幅約1・5メートル、奥行き約12センチ。詩人の坂村真民(しんみん)(1909~2006年)が「鳥は飛ばねばならぬ 人は生きねばならぬ 怒濤(どとう)の海を飛びゆく鳥のように 人も混沌(こんとん)の世を生きねばならぬ」などとつづった詩が刻み込まれ、正面玄関前に建立された。熊本県出身の坂村は愛媛県砥部町に居を構えて活躍。「念ずれば花ひらく」の作品が有名で、「癒やしの詩人」とも呼ばれた。


  また、同クラブから時計塔も贈られ、詩碑のそばに設置された。高さ約5メートルのポールの先端に円形の表示板が付いている。


  16日に関係者約50人が参加して除幕式が行われた。同クラブの吉田裕会長(74)は「詩は病気で苦しむ人たちに生きる勇気を与えてくれるだろう」と話し、同分院の滝谷年克事務室長(58)は「詩碑の言葉から、人は生かされ、頑張って生きていくべき定めがあることがよく伝わってくる。闘病でつらい気持ちにある患者らを力強く励ましてくれるのでは」と感謝していた。



夜のパトロール始動 桜木町

2015-04-19 07:07:48 | 地域

 夜のパトロール始動 桜木町


 富山市の繁華街・桜木町地区の市民らで作る安全パトロール隊が17日夜、富山中央署、富山市と合同で今年度最初のパトロールを行った。


  同署で行われた出発式で、小山重一署長が「新幹線開業で多方面から人が訪れ、犯罪の増加が懸念される。安心して繁華街を訪れられるよう地域住民と一体で取り組んでいきたい」とあいさつ。同隊の沢田悦守隊長(66)は「犯罪のない町づくりをしていきたい」と決意を語った。


  小山署長に見送られ、隊員や署員、市職員ら約20人は、桜木町地区とその周辺を巡回した。パトロール中、コンビニ店にも立ち寄り、強盗への注意を呼びかけるチラシを配布。今後、毎月2回、地区内を約1時間かけてパトロールする予定だ。



東寺のシミ許せない/住民らパトロール

2015-04-19 07:07:38 | 地域

 東寺のシミ許せない/住民らパトロール


 各地の寺社などで油のような液体がかけられた跡が見つかった事件を受け、南署は18日、被害が確認された世界遺産・東寺(南区)をパトロールした。


  地域住民でつくる「東寺の文化財をゲリラから守る地域連絡会」のメンバーら約20人も参加。被害のあった金堂(国宝)や灌頂院(かんじょういん)東門(重要文化財)など七つの建物を巡回し、シミの状況を確認した。


  境内では、同署員が扮(ふん)した不審者が2度現れ、声を掛けられて立ち去ると、署員が住民らに、「不審者は服装だけでなく、おかしな動きをする。声を掛けて不自然に立ち去る人がいれば、警察や寺に連絡を」と呼びかけた。


  同会の木村作也会長は「シミを実際に見て、やはり許せない気持ちになった。東寺を訪れた時には、不審な人物に注意し、できるだけ声を掛けるようにしたい」と表情を引き締めていた。



外資ホテル ブランド力発揮

2015-04-19 07:07:33 | 地域

 外資ホテル ブランド力発揮


 ◇森トラスト・森章社長に聞く


  奈良の観光を従来の「日帰り型」から、「宿泊滞在型」へ変えようという動きが出てきた。3選を決めた荒井知事は、奈良市役所南側の県営プール跡地に外資系の四つ星クラスのホテルを誘致。周辺には国際会議場や劇場などを整備して、外国人を中心に宿泊客数のアップを目指す。県と協定を結んでホテル誘致の実務を担う不動産開発大手・森トラスト(東京)の森章社長(78)に奈良観光の将来像などを聞いた。(聞き手・坂木二郎)


  ――奈良市へのホテル誘致を進める理由は


  「昨年はシルクロードが世界遺産登録された。これから中国は、中央アジアのインフラ整備や海のシルクロードなどのPRにかなり力を入れるだろう。日本以外では、王朝が代わるたびに文化財が壊されてしまった。それがシルクロードの終着点の奈良には残っている。盛り上がると思う」


  「ただ、奈良は京都と違って外国人からは分かりにくい。仏像は(仏師の)運慶や快慶が分かっていないと同じに見えてしまう。そこが京都の庭とは違う。だから奈良を訪れるのは、外国人でも、ある程度の知識を持つ人。知識人に奈良に滞在してじっくり見てもらうためには、外資系のホテルが必要だ」


  ――外国人観光客は県内でも増加している


  「外資系ホテルの需要は、今後さらに増える。なぜなら、ネットワークが違うからだ。ホテルのブランド自体が外国人客に対する吸引力を持っている。国内でいくら宣伝しても外国人客は来ない。ブランド力が必要だ。だから外国人を誘致できる組織力のあるホテル会社に任せたい。国内でいくら中身が四つ星だ、五つ星だと言っても駄目。奈良に造るホテルでは、宿泊客の7割は外国人になると思う」


  ――大阪や京都のホテルと競合する心配はないか


  「昨年のインバウンド(来日外国人観光客)の1340万人は、まだ数の内に入っていない。何千万人にもなる可能性を秘めている。今のゴールデンコースは東京―京都―大阪。それをどんどん、中国人は富士山と温泉が好き、東南アジアの人は雪が好きだから北海道とか、相手が何を望むかに合わせていけば、地方にも拡大する。地方創生には観光が一番いい。つまりは自分たちの地域に魅力があるかどうかであって、競合などは問題にならない」


  ――「奈良にうまいものなし」というイメージが定着している


  「奈良は寺が多い。京都の南禅寺のように、精進料理などの日本の伝統をPRできないだろうか。チーズもミルクも、そうめんも奈良が最初。様々な和食が元をたどれば奈良に行き着く。それを物語風にして、歴史を感じさせる食事として提供すれば評判になるのではないか」


  ――奈良に誘致するホテルの構想は


  「今は数社で調整している。後から『こういうホテルを作ってくれ』と要望しても、外資は自分たちのブランドを変えようとしない。あらかじめ、こちらの希望に合う、奈良にふさわしい集客力あるブランドを選択する必要がある。契約は発掘調査が終わる1年後ぐらいをめどに考えている」


  ――奈良市は地下に遺構が多い


  「だから奈良は空白地帯になってしまった。荒井知事まで大きな構造物を建てさせなかったから。今回のホテルは地下に大きな駐車場やバスターミナルを造る計画がある。仮に遺構が見つかってホテルを誘致できなければ仕方がない。従来路線か、街おこしか。どちらを選ぶのかは、県民が決めることだと思う」


  <森トラスト> 1970年設立で、資本金100億円。グループ全体でリゾート開発、ホテルの誘致、運営などを行う。東京マリオットホテル(東京)やコンラッド東京(同)、翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル京都(京都)などのほか、オフィスや商業施設も手がける。森社長は大神(おおみわ)神社(桜井市)とゆかりがあり、崇敬者総代を務める。