呆老冷水録-Don’t be silly Grand'pa

80すぎたら横と後ろだけ見て過ごそうか!

デクノボウ

2010年11月13日 | 暮らしの雑事
ただ決断力がないだけで出し渋っていた事実を他人にあっけなく暴露されてしまったとき、暴露された側の人を傍から見ているとホントにマヌケ顔に見えるのはワタシだけですかな?

例の海保ビデオ流出問題のニュースでことの本質を棚に上げ「情報管理体制の不備を徹底的に究明する!」などと息巻いているS長官やK首相の顔をみていたら、法律バカどころかねずみ小僧の暗躍に憤る悪代官の顔にも見え、そして山本周五郎原作、黒澤明脚色、小泉堯史監督の時代劇「雨あがる」という映画の主人公である浪人の奥方の痛快なせりふまで思い出してしまいました。
それを以下にご披露・・・



(あらすじ要旨)
梅雨時、川辺の貧しい木賃宿で極貧の庶民に混じって腕の優れた浪人夫妻が川待ちをしている。
連日の豪雨による川止めで、渡し人足も泊まっている貧乏人たちもみんな商売が出来ず鬱々している。
浪人(寺尾聡)は長雨で荒んだ人たちを喜ばせようと、禁じら れている賭け試合で金を稼ぎ、酒や食べものを振る舞った。(中略)
後日、殿様が浪人の腕を見込んで剣術指南役に取り立てようとしたのだが、藩の重役が賭け試合を理由に反対し採用取り消しを伝えるため夫妻を訪れるくだりで奥方(宮崎美子)の痛快なせりふが出る・・

(奥方のせりふ)
「賭け試合がご禁制であることは承知の上。
だが大切なのは人が何をしたかではなく、何のためにしたのかという事なのです。
あなた達のようなデクノボウにはそんな主人の気持ちなど決してわからないでしょう・・・」
(2010年11月記)

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