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呆老冷水録-Don’t be silly Grand'pa

80すぎたら横と後ろだけ見て過ごそうか!

懐かしのバージニア(の隣)

2008年05月01日 | 遠近旅録-外国
アメリカ牛の背骨混入事件で思い出したがモウ25~6年前、出張で渡米した時初期のメリーランド州知事か誰かの邸宅を改造したという高級レストランでのパーティに招待されたことがありました。
日が暮れてから行ったので今記憶にあるのは青黒く晴れた夜空と広い草原(牧場?)を吹抜ける涼しい夜風の感触だけだが、とにかく小高い丘の上にリッパな木造の邸宅(レストラン)がポツンと建っていました。
(上の写真は本物ではないが、イメージはこんな感じ)

ドアを開け放った小部屋が沢山ある2階に上がるとすでに各種の飲み物やおつまみが用意されており、アメリカ式のパーティだから我々が行った時はモウ先客は勝手に飲み始めていたが、やがて酔うほどに興に乗った先方の会社の技術部長がピアノに向かって我々日本人でも知っているフォスターやアメリカ民謡をいろいろ弾き始めたのです。
そしてワタシも弾いてみろといわれたがピアノは弾けぬと断り、困り果てて仕方なく昔中学か高校の英語で習った「懐かしのバージニア」を彼の伴奏で歌ったところなんとこれが大うけ・・・!!それが前座となって日米次々と役者が登場し、ひときわ盛り上がったところで一階の大広間に場所を変えディナーが始まったがこれがまた一風変わったものでした。
面白いのは紙に書いたメニュウはなく、ローマ時代の下僕のような衣装を着たボーイが大広間のドアの前に直立し、大声かつ猛烈な早口でその日のメニュウを喋るのです。
内容は例によってビーフ、鳥、シーフードの三択のメインディッシュを説明しているらしいがそれが我々には全く理解できません。そこで皆それぞれ隣席の米人に解説を求めるのだが所詮料理や付け合せの内容など分かる筈もなく、結局日本人は全員(12人)無難なビーフに落ち着いたが、それでもヒレだサーロインだレアだミディアムだ何ポンドだと暫く大騒ぎでしたね~。
しかしあの長ったらしいメニュウを暗記して喋るだけでなく日米合わせて40人近い客のややこしい注文を間違いなく聞き届けた従業員たちにも感心したが、あんなに柔らかくておいしいステーキは後にも先にも六本木でも松阪でも食べた経験がありませんワ!!(・・神戸はシリマセンがね~)
それまでギュウは和牛にかぎると思いこんでいたが、やっぱりあるところにはあるんですね~ 上等なのが・・!!

そして翌日出勤したら「お前のSwanee(River)はSuperbだったと聞いたぞ」と向こうの社員達からひやかされ「いやありゃSwaneeじゃなくて(Carry me back to)Old Virginie だった」とテレながらいちいち訂正した事もいまや懐かしい思い出だが、ありゃ彼らの勘違いだったのかワタシの歌が違って聞こえたのか??・・
(08年4月記)


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Unknown (やさま)
2008-05-07 17:58:27
いい話ですね~
そのレストランも行ってみたいですし
オールドジャックさんの歌も聴いてみたいですよ!
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