すっかり忘れていました。続編。
続編は単なる体験談なので笑いはとれないと思います。期待して読みに来てくださった方、ごめんなちゃいね。
2回目の出産は初めてのときより恐怖感が大きいですよね。
前のお産のことを思い出し、陣痛はどれくらいの痛みで、それを何時間くらいこらえなくてはいけないとか、全部経験してわかっているから多くの人がそう思うそうです。
プチトマは促進分娩でした。
入院のタイミングが早すぎ、家に帰すわけにもいかず「もう生ませちゃえ!」という感じになったようで...。
まずは陣痛誘発剤を飲むことに。
錠剤の薬を何分かおきに1錠ずつ飲むと、そのうち陣痛がやってくるらしい。
1錠目飲む。
変化無し。
2錠目飲む。
変化無し。
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結局全部飲んだけれど陣痛は全くやってきませんでした。
次、「促進剤」。これは点滴で、必ず陣痛がやってきて、出産までいきつくそうです。
ちょっとこわい。無情にも手に点滴針を刺され、促進剤が注入されていく。
そして点滴開始から数分後、何の前ぶれもなくいきなり工事現場並みの
ドッカーン、ドッカーン
という極期の陣痛がやってきた。
ヒョ~、まだ心の準備ができてないよ~。
初産のことを思い出すと最初の陣痛から分娩台に行き着くまでにはまだ数時間耐えなくちゃいけないでしょ...そんなことを思うと気が遠くなりそう。
しばらく我慢してから看護婦さんに「まだ大分かかるんですよね...」と弱音を吐くと、意外にも「じゃあ、もう分娩台のほうに行きましょうか」と神様のようなお言葉が。
でも、分娩台は陣痛室から廊下をはさんで向こう側にある。
すでに陣痛間隔がせばまっている私には廊下が三途の川のように思えたのでした。
陣痛が途切れたわずかな合間に、私は走りました!
走る妊婦、スリッパが飛ぶがおかまいなく廊下を走り、分娩台に駆け登り、しばらくまたドッカーン、ドッカーンをこらえていたのです。
またまた初産のおさらいをし、確か分娩台にあがっても、しばらくは痛みを逃して我慢しなくちゃいけないんだっけ...。それがあと1時間くらいかなあ?と、また気を失いそうになる。
2、3回は何とか痛みを逃したけど、もう我慢の限界。
「すいません、まだいきんじゃダメですか!?!?!?!」とお伺いを立てると、
「あら、じゃあ、いいわよ」。
だったら早く言ってよ。
「ん゛~」と1回目のいきみでは、さすがに生まれない。
またまた初産の時を思い出し、ああ、あと何回いきまなくちゃいけないのかしら...と、3たび気を失いそうに...
そして2回目のいきみ、
「ん゛~」とすると ホンギャア~ と生まれてしまったのです。
たった2回のいきみで。
生まれてきた赤ちゃんは、なんともまあ健やかな
お地蔵様
のよう。
病院にいる間、名前が決まるまで「お地蔵」と呼ばれていました。
2度目の出産、陣痛から出産まで所要時間40分足らず。
便秘12時間以上。出産より便秘のほうが辛かった第2子誕生でした。
「すっかり忘れていた」つながりで、冒頭の画像は 「すっかり忘れて12年熟成」 させた刺しかけ「Alphabirds」です。こんなネタの時に登場させるのはかわいそうだったけど、赤ちゃん誕生とコウノトリを無理矢理こじつけて...って、コウノトリはいなかったー!!!