2023年11月19日、今年の日本一を決めるべくJDリーグの決勝戦が埼玉の朝霞総合運動場にて行われました。
結果は皆様がご存知の通り、今年は西地区をトップ通過でダイヤモンドシリーズに進出した、トヨタ・レッドテリアーズが東地区代表のビックカメラ高崎ビークイーンを下して日本一の座に輝きました。
表彰されるレッドテリアーズのナイン、中央でトロフィーを持っているのが主将の鎌田優希選手。
午後1時30分に開始した決勝戦。
それこそ一度のミスも許されない、文字通り息を飲むような展開でした。
結果は2対0というロースコア。
初回に先制したトヨタをビックが追いかける展開。
最後は5回から登板したレジェンド上野から試合を決定付ける下山選手の一発で決まりました。
喜びに湧くトヨタナイン。
もう最後はもみくちゃ。
昨年は悔しい思いをしたトヨタナイン、喜びを爆発させています。
試合の結果や経過はJDリーグの公式ホームページや、ニトリのJDリーグテレビでもご覧になれるので、ここでは細かい内容は割愛。
日本一のチームの主将になった鎌田優希選手にスポットを当ててみたいと思います。
鎌田優希選手はIPUを卒業してトヨタへ入社。
同期には現在戸田メディックスの深沢未花選手がおります。
入団当時のトヨタは、ほぼ内野手が固定されており、新人鎌田や新人深沢の出番などはありません。
直後の台湾遠征では洗濯場で先輩達のユニフォームを洗いながら、これからやって行けるのか不安になり、深沢と二人で泣いていたそうです。
それでも数少ない出番でしっかりと結果を残して行く鎌田選手。
世代交代してからはJDリーグの中で最も上手い守備力を武器に、不動の二塁手として活躍します。
鎌田選手の守備力は本当にピカ1。
一歩目が早い選手は数多くいますが、なんと言ってもその補球後の送球の素早さ。
そして正確無比なコントロールは、どんな体勢からでも遺憾なく発揮されます。
難しいボールを捕れる選手はプロ野球でも多くいますが、捕球後にあれだけ正確な送球が出来るのは鎌田選手だけでしょう。
そして鎌田選手の素晴らしいところは、その思考回路と人間力。
ソフトボールを始めたクラブチームの時から、高校、大学とずっと主将を務めて来ました。
常に冷静で客観的に自分やチームメイト、試合の流れを見れるだけで無く、他人への気配り、言葉遣いや礼儀作法も一流です。
どうやって育てたら、こんな良い子が育つんでしょうね?
スタンドを埋め尽くした大観衆。
トヨタの応援席は赤一色。
ビックカメラの応援席も満員。
後ろには立ち見が出た他、開放していない外野席までたくさん人が入りました。
アップを始めるトヨタナイン。
この球場、スタンドが狭いだけじゃなく、グラウンドの土が良くないなぁ。
駐車場も狭いし、昨年のZOZOとか一昨年の横浜スタジアムとか、その前の神宮辺りに戻して欲しい。
アップしている選手達も細かいイレギュラーに戸惑っていますね。
特に前進を余儀なくされるポジションのセカンドやショートは、グラウンドコンディションが凄く気になるでしょう。
試合前のセレモニーでは男装ユニット、風男塾の歌と踊りが。
両軍の選手達はみんな音楽に合わせて一緒に踊ったりしている中。
ベンチ前で素振りとコンディションアップに余念の無いストイックな鎌田主将。
そんな鎌田主将率いるトヨタ・レッドテリアーズが日本一になった事は本当に嬉しいのですが、今までの鎌田選手の努力を知っているだけに色んな思いが込み上げて来ます。
数年前、深沢選手に連れられて初めて我が家に来た鎌田選手。
この時の鎌田選手は主将では無く背番号も23番。
深沢選手もまだトヨタに所属していた時期でしたね。
同じく登板機会をなかなか貰えなかった江渡ちゃんと一緒に合宿を張りました。
守備には問題の無い鎌田選手。
課題は打席での苦手なコースの克服です。
恐らく今まで経験した事の無い練習方法で打席での考え方を変えます。
元々がセンスの塊の鎌田選手は、コツを掴むと今までの苦手だったコースが自分の得意なコースに変わりました。
そして、打席での力みを無くすために、自分のバットに名前を付けさせたのもこの時です。
因みに鎌田選手のバットの名前はイチロー君と言いますw
下位打線であれほど凡退を繰り返していた鎌田選手。
ここから人が変わったように打ち始めます。
今では日本一のチームの守備の要で打撃の中心、そして主将とトヨタには無くてはならない存在です。
改めて優勝おめでとうございます。
そして日本一おめでとう。
とうとう日本一のチームのキャプテンになったね。
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