熊じぃの戯言

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世界一を目指すW杯、ザックジャパンの道のり。

2013-06-10 09:36:48 | 日本代表

ザックジャパンもW杯の予選を通過して、いよいよブラジル本戦へと進み、まず始めにコンフェデレーションズカップの試合が、明日のアジア予選の最終試合後に移動して16日のブラジル戦が待っている。

このコンヘデ杯は強豪と戦えW杯優勝目指す日本としては、自分達の立ち位置確認のために重要な戦いが始まるのである。
それなりに戦って、自分達の力を確認し今後の伸ばしどころを認識してもらいたい。




以下、サンスポに掲載された【ザックJ検証】という特集記事を集めましたので、参考にしてください。




【ザックJ検証(上)】チームを熟成させるのは新戦力より新戦術


 サッカー日本代表が、5大会連続のW杯出場を決めた。ブラジルでの本大会開幕まであと1年。日本は過去、16強が最高だが、選手は本気で「世界一を目指す」と口にする。アルベルト・ザッケローニ監督(60)に率いられるイレブンは、世界王者になるため、W杯本番までどのような航路をたどるのか。3回にわたって検証する。(サッカー取材班)

 5大会連続のW杯出場が決まり、5日は会見や記者発表がめじろ押し。計3時間以上の会見にもザッケローニ監督は疲れた表情も見せず、次の戦いを見据えていた。

 「陰ながら代表チームを支えてくれたスタッフ全員、選手には感謝したいし、信頼関係も強いと思っている」

 昨年6月に始まったW杯アジア最終予選。3月のヨルダン戦に勝てばW杯本番まで1年以上の準備期間を得られたが、まさかの黒星。4日の豪州戦でもロスタイムにようやく追いつき、何とか切符を手にした。予選開幕時の勢いが影をひそめていることもあり、会見では1年後へ向けた強化策への質問が飛んだ。

 「チームとしてさまざまな形を持っていないといけない。パスサッカーは日本のよさだとは思うが、もう少し手数をかけずにゴールに迫る形も必要になる。国際レベルでは相手がそろう前にゴールに向かわないといけない」

 W杯では、日常的にメッシ(バルセロナ)やC・ロナウド(レアル・マドリード)クラスと対戦しているDFを相手にする。そのために、相手守備の準備が整う前に敵ゴール前へとボールを運ぶイタリア流の導入を示唆した。

 優勝した2011年のアジア杯で、DF吉田やMF香川ら20歳を過ぎたばかりの選手を主軸に据えた。彼らは今まさに、代表の中心にいる。「アジア杯で勇気を持って世代交代した。新戦力には細心の注意を払っているが、今のところ変える必要はない」。これからの1年は、新たな戦力を模索するより、新たな戦い方を考えてチームを熟成させることに軸足が置かれる。これにMF本田が唱える「個の強化」が加われば、日本の持ち味である連動性の精度がさらに上がり、監督が描く、縦に速く効率的な攻撃の迫力が増すはずだ。



【ザックJ検証(中)】ピッチ内外で本田の絶対的存在感


 成田から長い遠征に旅立ったザック・ジャパン。MF本田圭佑(CSKAモスクワ)は「超強気ですよ」とイタリア、ブラジルなどと激突するコンフェデレーションズ杯(15日開幕、ブラジル)へ視線を鋭くした。

 「これからの代表はオレたちが引っ張っていかないといけない」

 2010年6月29日の南アW杯決勝トーナメント1回戦・パラグアイ戦(プレトリア)。日本がPK戦で敗れ、16強止まりで終わるとその夜、宿舎の廊下に本田とFW岡崎慎司(シュツットガルト)の熱い声がもれてきた。それは朝4時まで続いた。世間は海外でのW杯初の16強進出で、祝福ムードが漂っていたが、「W杯優勝」を掲げていた本田は、親友に思いをぶつけずにはいられなかった。

 半年後の11年1月。アジア杯優勝の直後の夜には、DF長友佑都(インテル・ミラノ)も加わった。「アジアではもっと圧倒できないとアカン」「成長するために何をしたらいいのか」。当初は主将のMF長谷部誠(ウォルフスブルク)すら、「W杯優勝」を現実的にとらえられず、「(本田らと)温度差を感じる部分はある」と本音をもらしたこともあった。しかし、こうして始まった究極の目標に、今や疑問を抱く選手はいない。

 本田が左足首のけがなどで不在の3~5月、ザック・ジャパンはヨルダン、ブルガリア相手に初の2連敗。“本田依存症”といえるほどピッチ内外で絶対的存在になっている。ただ、FW香川真司(マンチェスター・ユナイテッド)が「『オレが、オレが』っていう選手がもっと必要」と話すように、本田への依存脱却へ『個』は着実に伸びており、そこにさらなる進化の可能性が秘められている。

 「オレは日本代表で攻撃を仕切るのが夢じゃない。強いやつらに勝ちたいし、世界中に認められたい。本田圭佑はまだまだレベルが低い」と話す本田自身も、現状に満足していない。“プレトリアの夜”から始まった世界制覇への道。チーム共通の目標に変わった熱い思いが、ザック・ジャパンの推進力になる。 (サッカー取材班)


【ザックJ検証(下)】日本代表の「代名詞」となる個性作れ


 W杯最終予選の最終戦となるイラク戦に臨むため、ドーハに到着したザック・ジャパン。コンフェデレーションズ杯(ブラジル)を含め、6月はあと最低4試合を行う。サンケイスポーツ専属評論家の小島伸幸氏(元日本代表GK)はW杯上位進出に向け、この期間中にチームの個性を作る必要を訴えた。

 「ブラジルは個人技、スペインはパス、イタリアはカテナチオ(イタリア語で鍵)と個性があるけど、日本はない。他の競技でも、五輪でメダルを取った日本のチームには代名詞があった」

 欧州勢に体格は劣り、個人技もブラジルと比べるとまだ低い。世界で負けない要素は何か。小島氏は「代表は結果を求められる」と前置きしながらも、「コンフェデ杯終了までに新しいことも試し、できること、できないことを見極めてほしい」と提言した。

 W杯出場決定後、ザッケローニ監督は新戦力の発掘以上に、新戦術の導入に意欲を見せている。「手数をかけずにゴールに迫る」手段として、3-4-3布陣を選択肢の1つにしたいのだ。ザッケローニ監督がセリエA時代に好んだ攻撃的システムで、機能すれば日本の代名詞となり得る。

 0-2と敗れた5月30日の親善試合・ブルガリア戦まで5度テストし、結果が伴わないが、小島氏はブルガリア戦で光明を見いだした。

 「FW香川がボールを受ける位置が普段と変わり、相手が混乱していた。(香川がいた)左サイドに起点を作ったとき、右サイドが大きくあく。ここをうまく使えれば攻撃の幅が広がる」

 基本の4-5-1布陣の練度を高めることも重要だが、選択肢が増えれば大きな武器になる。3-4-3布陣がものになるか、勝利を目指しながらテストを行えるか。今後は指揮官の腹の据わり具合も試される。 (サッカー取材班)



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