熊じぃの戯言

感じるままに、どのジャンルの話にも頭を突っ込んで書いています。

ベルギー戦の評価 

2013-11-20 11:37:28 | 日本代表


評価が出ていたので何時もの記事とベルギー監督ヴィルモッツのコメントを載せておきます。


調子の良くなかった選手はGK川島、DF酒井高徳、DF森重、MF清武ぐらいと評価している。




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日本はなぜ勝てたのか? ザックジャパン最大の武器が再確認出来たベルギー戦【どこよりも早い採点】 

20日早朝に行われた日本対ベルギー。日本は3-2で強豪ベルギーに逆転勝ちした。日本はなぜ勝てたのか? そしてW杯へ向けて目指すべきサッカーは見つかったのか?

2013年11月20日

text by 植田路生



あり得ないミスが重なった失点

 互角の展開の中で、あり得ないミスから得点が生まれた。

 抜け出したルカクを止めるべく川島永嗣が不用意な飛び出し。あっさりとかわされると中へ折り返され、ミララスが酒井高徳を抜き去り、ガラ空きのゴールへ流し込んだ。

 オランダ戦と同様、どうしようもないミスからの失点。川島の対応は残念なものだったが、判断ミスは能力的な問題と言える(改善してほしいが)。それ以上に酷かったのが酒井高徳。まったく危機感がなく、やすやすと敵にボールを奪われた。

 あの場面は何がなんでもクリアしなければならない。ましてや本人はレギュラーではない身分。ポジションを奪うために気持ちの強さは感じらなかった。長友佑都との差は大きい。

 苦言から入ったが、日本は強豪ベルギーにアウェイで逆転勝ち。試合自体は大きく評価出来るものだった。アザールが90分いるとどうなるかは見たいところではあったが、日本もサイドバックは二人とも二番手、センターバックにも森重真人を起用していた。大きな影響はないだろう。

 では、何が良かったのだろうか。

 まず、前線からのプレスが非常に効いていた。日本の選手がボールを持ったベルギーDFに寄せると、オランダほどではないが、パスの出しどころに困っていた。良くないパスが出たところを効果的に奪うことが出来ていた。

 強豪に対しての前からのプレスは前から出来ていた部分ではあった。ただ、コンフェデ以降、1トップを変更したことであまり機能的なものではなくなっていた。オランダ戦やベルギー戦では柿谷曜一朗と大迫勇也はザック流を身につけ、これまで武器としていたものの錆がとれ、磨きがかかった。


日本の目指すべきサッカーとは? 

 また、切り替えの早さも見逃せない。これまではボランチがボールを奪うと、一旦後ろや横に出し、そこからゆっくり攻撃の構成をしていた。この日もそうだが、ボール奪取してから「縦へ早く」というコンセプトが統一されていた。

 長谷部は近くにいる味方に安全なパスを出すのではなく、前を向く努力(ターンなど)をし、それ以外の選手は彼がパスを出しやすい位置へ動いていた。ボールを奪う、そこからどうやって攻撃するか、のイメージが共有されていた。「守備のための守備」というネガティブな守り方ではなかったのだ。

 90分間、守備からすぐに攻撃へ、というのは体力的にはキツい。だが、日本の選手たちはそれが出来る。南アフリカW杯で証明されたように、日本はどの国の選手たちよりも走ることが出来る。「攻撃のための守備」がずっと続けられるのは大きな武器で、それを再確認したのは非常に大きい。

 細かい部分ではまだあるが、大きなところではこの2つだろう。以前から出来ていた前線からの守備を取り戻したこと、守備から攻撃の切り替えが早く90分間継続したこと。

 試合終盤には細貝萌、今野泰幸を投入し、守り切るプランも試すことが出来た。テストマッチとしても大きな収穫だ。

 ベルギー戦のように、90分間献身的に動き、インテンシティ(=気合い)の高さを保つことが日本の良さが最も活きるはずだ。それでも美しさは保つことが出来る。何本ものパスがつながった岡崎慎司のゴールがそれだ。

 試合後に本田圭佑が「まだ課題もある」と言っていたように、改善点は当然ある。だが、この日の日本は守備的だっただろうか。決してそんなことはないはずだ。極めて攻撃的で素晴らしいサッカーをしていた。これこそが日本のサッカーで、W杯へ向けて高めていく方向性は定まった。それがわかったことが何よりの収穫だろう。


どこよりも早い採点

川島永嗣 5.5 判断ミスで失点招いた。その後は好守も。
吉田麻也 6.0 前半はミス目立つも後半は安定。
森重真人 5.5 一対一の強さを見せるが、珍しく落ち着かずキックミスも。
酒井高徳 4.5 残念だった失点シーンでの無気力プレー。
酒井宏樹 6.0 同点ゴールをアシスト。良さを発揮した質の高いクロスだった。
山口 螢  6.5 守備範囲広く、フィジカルの強い相手にも負けなかった。
長谷部誠 7.0 献身的な守備、展開力でチームにリズムをもたらした。
本田圭佑 8.0 試合をコントロールし続けた。圧倒的なキープ力、打開力。
清武弘嗣 5.5 攻撃の潤滑油にはなったが、違いを生み出すには至らず。
香川真司 7.5 屈強なDF陣にも止められず、仕掛け続けた。
柿谷曜一朗7.0 素晴らしい先制点、そしてアシスト。連携面も向上した。

遠藤保仁 6.5 後半からの投入でチームに新たな武器をもたらした。
岡崎慎司 7.0 献身的なプレス、裏への飛び出しで相手の脅威に。
大迫勇也 6.0 ファーストDFとして機能。投入後は守備的になったため彼にとって難しさはあった。
細貝 萌  6.0 潰し役として機能。
今野泰幸 ― 出場時間少なく採点不可。

ザック 7.0 チームに変化をもたらし、課題に取り組んだ。内容の良さが勝利という結果を生んだ。
 


【了】



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ヴィルモッツ:「日本は非常に効率的なチームだった」 

GOAL 11月20日(水)8時45分配信





19日に行われた国際親善試合で、ベルギー代表は日本代表に2-3の敗戦を喫した。マルク・ヴィルモッツ監督は試合後の会見で、現在のチーム状態や問題点についてコメントしている。

11月に行われたホームでの2連戦で、ベルギー代表はコロンビアと日本に連敗。所属クラブで十分な出場機会を得られていない選手もいることが試合勘に影響していたと指揮官は述べた。

「2013年は我々にとって素晴らしい1年間だった。予選では一度も負けなかった。だが相手の方がフィジカルの状態が良く、後ろに戻って走りながら守ることを強いられた。選手たちはそれぞれのクラブでプレーしておらず、リズムを失っていたからだ。疲れているときにはミスを犯してもその埋め合わせができず、適切に守るのは難しくなる」

「1人の選手が出場機会を得ていなくても問題はないが、8人だと問題だ。それぞれクラブに戻って頑張るか、別のクラブへ移らなければならない。(移籍市場の開く)1月は我々のチームにとって重要になるだろう」

新システムのテストが結果につながらなかったことを悔やみながらも、選手たちの戦う姿勢には満足した様子を見せている。

「(エデン・)アザールをウイングではなく、トップ下の10番の位置で試した。親善試合でやっておかなければ本番ではやれないからだ」

「どの選手たちも試合を引き戻そうという意志を見せて、決して諦めはしなかった。この2試合で3度ゴールマウスを叩いたことも忘れてはならない。日本は非常に効率的なチームだった」



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