2008-02-20
東京は京橋にある「INAXギャラリー」は、フリースポットながら毎回、独自性のある展示をしている。
「小鳥を呼ぶ家 バードハウス展」(~2月23日まで)が、とても面白かった。
日本では「巣箱」というのが一般的だけれど、アメリカでは「バードハウス」と呼んでいる。それは「フェザードフレンド=羽の生えた友人のゲストハウス」という意味から、名づけられた。
アメリカで、自宅の庭に野鳥を招く人は、バードハウス店の調査によると5千2百万人もいるそうだ。
さらに、アメリカ農務省森林局のデータによると、2004年のアメリカ人のバーダー(バードウオッチングなどを楽しむ人)の数は、総人口(約3億人弱)の34パーセントにも上る。アメリカでは、野鳥を身近な友達として親しむ人が多いのだ。
ギャラリーには、バードハウスの歴史や、世界各国の個性的なバードハウスの実物が展示されていた。とくに私の目を惹いたのは、現代建築家の作ったバードハウスの精巧な作りと、バードコール(鳥寄せの笛)のコレクションだ。バードコールは、どんな鳴き声がするのか、出来ることなら、音色を聞いてみたかった。
樹の穴(ウロ)に巣を作る鳥たちにとって、バードハウスは、樹の穴の代替になる場所でもある。バードハウスは、産卵や子育て、台風や豪雨、寒冷期をしのぐ場所として利用される。動物に有用な樹木が、伐採などで失われてしまう今、バードハウスは行き場をなくした鳥たちのシェルターでもあるのだ。
バードハウスの作り方のキャプションをギャラリーで見て、私も、家にバードハウスを置いてみたくなってしまった。ただし、バードハウスを設置したからといって、すぐに小鳥を呼べる家になるとは限らない。羽の生えた友人と友達になるには、愛情、忍耐、継続が大切なようだ。
いつか私の家も小鳥の呼べる家になれたらいいだろうな、と思う。羽の生えた友人とバードハウスを通して、共生していけたら、素敵だろうな。
参考サイト INAXギャラリー
2008-02-20