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人生のカウントダウン

60歳を間近に控え、日数を足すより引く感覚が強くなった今日、日々を大切にする為にも思いのままを書いてみたいと思います。

憂国の情-9

2011-09-09 06:16:48 | 暮らし
昨日の女子サッカーで、北朝鮮がオウンゴールしてしまった時には、「あっ、この女性は国に帰ったら石を投げ付けられないだろうか」と、敵ながら若い女性のことだから心配してしまった。  しかしロスタイムに引き分けに持ち込まれたので、この茶巾さんとしては「これで良かったのだ」と、胸を撫で下ろした次第だ。  日本でもかつては地域が密着していて、我々の住む下町では近隣の家庭が手に取るように分かったものだ。  北朝鮮は私の幼い頃の様な状態だと思われるので、今回日本に負けたとすると彼女が地元でどう言われるか、それが心配だったのだ。  日本では寅さんが居なくなった下町でなくても、隣家の様子に関心を抱かなくなったと同時に、あらゆる社会現象にも目や耳を向けなくなった気がする。  その顕著な例が、政治に対する日本人の無関心さだろう。  江戸っ子達は「彼奴はガリガリ亡者だ」と、まるで社会に関心を示さずに日々小銭を貯めたり、自分らだけ美味いものをこっそり食っている輩を、鋭く批判したものだった。  しかるに現代では、お隣とは障子や薄い壁で隔たっている訳ではないから、隣家が私の大好きな鰻などをこっそり食べていても、換気扇が明後日の方向を向いていたりすると、まったく夕食の内容も分からない。  引き分けになったと云っても、間違ってオウンゴールをしてしまった彼女は、政府から特別報奨金など貰えることもないかも知れない。  もし彼女の家族が、「頑張った結果がミスを呼んだのだ」と温かく迎えても、まさか鰻重など外に美味そうな臭いの漏れるものなど、彼女の為に出すことは出来まい。  それらを考えると、ある程度無関心化した日本の社会が良いものか、それとも東北や早速にも紀伊半島の被災地に出掛けたと報じている若いボランティア達を見ると、改めて日本の方向性が問われる時代になったと思う。  電車に乗って男子高校生達の一部が座席から脚を投げ出したり、女子高校生達がけばいガン黒で顔を埋め尽くしているのを見ると、そんな高校生達には全員ボランティア活動を強制執行すべきだと、この茶巾さんは考えてしまうのだ。  己の痛みをしっかりと受け止めることが出来るからこそ、ひとの痛みも強く感じられるのだと思う。  脚投げやガン黒若者達とボランティア若者達との育ち方の違いは、この一点に尽きると考えるのは間違いだろうか。  そうか、この土日に付き合うことになっている長男の孫にも、「己の痛み」を教えて上げることが、脚投げ防止につながるのだと、惚けた茶巾さんの脳細胞に閃いた。  でもその後で、「暴力爺ちゃんは嫌いだ!」と、付き合ってくれなくなったらどうしよう。  やはりオウンゴールしてしまった北朝鮮の彼女を、我が家でやさしく引き取るのがベターだろうか。               

憂国の情-8

2011-09-08 05:15:00 | 暮らし
紀伊半島では台風12号の様々な爪痕が報じられ、中でも土砂崩れが川を堰き止めている映像は、この茶巾さんに「こりゃどうしたら良いのだ」と一晩中考えさせる素となっている。  現地を視察した国土地理院は下流ダムの水位を下げさせて、万一堰き止め湖が決壊して土石流が流れ出た時には、ダムでこれを抑えようと考えている様だ。  しかしテレビで見る上空からの映像では、ダムには大量の流木が堆積していて、万一堰止め湖の水が押し寄せた際に、ダムは「ムッムッムー!」とこれをがっちり受け止める体力を有していない気がする。  既に未曾有の豪雨で足元が軟弱地盤と化していたら、山に打ち込んだ基礎など役に立たなくて、「想定外の事象でした」と国土地理院が発表しないか心配なのだ。  その点を考えるとこの茶巾さんは、「ダムの水位を下げれば、一気に押し寄せる土石流をダムが抑え付けるなど間違いなく想定外だから、決して水位を下げてはいけない」「それよりも下流の家屋や家族を守ることが先決だ」と叫びたくなるが、こんな時に学者達の声はまったく聞こえてこない。  もし国土地理院がこの茶巾さんの言うことを採用したとして、土石流がダムを越えて流木共々下流の人家や田畑を薙ぎ倒したとするなら、学者連は「馬鹿だね、ダムの上にネットを張って、流木だけは下流に流れ出ないようにしていれば良かったのだ」と、したり顔で言うのは決まっている。  では台風14号も発生したとしている今日、途中の山道も寸断されているかも知れないのに、誰がネットを張りに行くのかと言えば、机上で空論している学者達は黙るに決まっている。  私は、「およそ日本の学者達は、楽して准教授や教授の地位を獲得することにのみエネルギーを注ぎ込み、本質的に生きた学問に明け暮れている先生など、絶滅危惧種に近い」と思っているのだが、間違いだろうか。  しかしこの風潮は学者だけに限らず、日曜討論会などで「被災地を度々見舞っています」と喋っている政治家達も、体育館で被災者達と数日一緒に寝たりして、本当の体験などした者など皆無であろう。  それは財界も一緒で、すなわち日本国中トップ階層と称する輩は、実は頭の中はボトム階層と言っても過言ではないのだ。  つまり日本は、「ジャパンズ・ナンバー・ワン」などと褒め称えられている間に、まるで外来種の如くしぶとくボトム階層がトップを占めてしまったと、この茶巾さんは分析するのだ。  ではどうすれば日本は早急に立ち直れるかと言えば、簡単じゃん。  泥まみれになって働きたいと仰る閣僚達がそのボトム階層を全て連れ出して、泥鰌の如くネット張りに命懸けで働いたなら、その映像を観た国民全員が「彼らは信じられる」と悟るだろう。  だが国会同様に「船頭多くして」の状態だったら、土石流と一緒に流されれば良いだけだ。  実にアーメンだ。              

憂国の情-7

2011-09-06 05:10:55 | 暮らし
しかし今年程日本人は、自然の猛威の恐ろしさを実感したことはなかったのではないか。  昨日のニュースで明らかになった、紀伊半島の豪雨による浸水や土砂崩れの凄さは、生半可なものではないと、この茶巾さんはナデシコジャパンよりもニュース画面に釘付けになってしまった。  お年寄りの方が、「ゴロゴロと音がして落ちてくる岩は、恐ろしいものだ」と仰っていて、事実道路などに人間大の岩がたくさんある様が映し出されると、これは尋常ではないなと感じてしまう。  そして日本半島は確か5億年程前に海底から隆起して、今の国土を成していったと本で読んだ記憶が甦ってきた。  テレビ画像を眺めていると、太古に海底で波にさらわれて、ゴロゴロと転がって移動していた尖った岩が、やがて丸くなっていったものが今我々の目前に現れたのだ。  そして紀伊半島が海の上に隆起する前の時代では、尖った岩が丸みを帯びる迄の間、海底はしばらく平坦だったと推定される。  もし今回の土砂崩れで、尖った石達も雪崩落ちて来ているのなら、案外海底の平坦期間は短かったのかも知れないが、茶巾さんがテレビ画像を観た限りでは大きな丸い石しか無かった様に思う。  私は妻と二人で、まだ元気だった義母が居る奈良へ向かう途中で、南紀勝浦の熊野古道を歩きたいと、紀伊半島を一周したことがあった。  そしてその時に特急の車窓から外を眺めていて、和歌山県に入るとそこは高知県と同様に、高い山と海との間の極めて狭い地域に人々が暮らしていると悟った。  社会人になる直前に、学友の車で一周した南紀の併走する道路は、山裾を上がったり降りたりと忙しいことが、その車窓から眺めて初めて知った。  そしてその急峻な砂質地形と丸い岩石が、今回の被害を大きくした原因だと、茶巾さんは分析している。  しかし評論家と同様に、「後から批評」は誰でも出来ると、この茶巾さんは「どうしたら今後、こんな大災害を起こさずに済むのか」と、テレビを観ながら一生懸命考えている。  娘さんを亡くし、奥さんも行方不明になっている町長のお顔を思い出すと、冗談など絶対に言えない。  私は東北の大津波に遭われた方達が再度海辺に家を建てる時には、大津波が引くまでの間は狭い潜水艦の様なコンクリート地階に避難して、圧縮空気などで一晩程度過ごせる様にしたら、誰も死なずに済むのではないかと考えたが、紀伊半島も同様な気がする。  政府が奨励して、「今後国民は一人たりとも、絶対に死なせません」と助成金を出せば、相当な改善が図れるのではないか。  しかしひとつ忘れてはいけないことは、「有明などの埋め立て地でも、サンドコンパクション工法などで水抜きしてあれば、クィックサンドが起きる心配はありません」と、昨日NHKラジオで評論家が話していたが、彼は都市部を豪雨と大地震が同時に襲った時には、「想定外でした」とでも言い訳する気だろうか。         

憂国の情-6

2011-09-05 05:11:04 | 暮らし
昨日の台風12号関連のニュースでも、特に紀伊半島などで豪雨による傷跡が残されたと報じられたのを聞くに付け、日本国はいよいよ満身創痍になっている気がする。  都市部を襲う大地震と津波、台風に寄る豪雨、猛暑に寄る熱中症、局所低気圧に寄る竜巻、乾燥化が引き出す森林火災などと、我々人類を襲う自然災害は、どんどん増え続けていると思うのは、この茶巾さんだけだろうか。  自然との共存共栄のバランスが崩れ、本来ひとが住んではいけない地区にまで開発の手が及んだりするから、大地の神様が、「おい、おい、ここは人間の住む所じゃないぜ」と仰ったり、都市化コンクリートジャングルが神様からすれば皮膚呼吸も出来ない程のカサブタに映るから、「こりゃ、痒いぜ」と炎症をおこしたりしてボリボリと掻きたくなるのは当然だろうと、この茶巾さんは分析するのだ。  およそこの世に存在する動植物だけでなく、大地や大気、そして水などもこの茶巾さんには生き物に見えるのはおかしいことだろうか。  何故なら動植物は、死してそれらに帰るからだ。  そしてまた生まれ変わって一時的に動植物になったりと、まさに輪廻をくり返して太陽系に属する我々は46億歳に、いや天地創世記から数えるなら137億歳になると考えても良いのではないか。  そんな一時的の間に同時期に生を受け、しかも同じ場所で顔と顔を突き合わせている人間が見難い争い毎をくり返していたら、生を与えて下さった大地という神様が、お怒りになるのは当然であろう。  しかし今回の東北大震災は、地域の人達に自然の脅威と同時に、大地の慈しみをも感じさせたのではないだろうか。  大地と云う自然は、様々な恵みを我々に分け与えてくれる。  しかしいつの間にか我々は、そんなことは当然だとか、金さえ払えば良いだろうとか、自然に対して驕り高ぶっていた節がある。  そしてその過ちにいち早く気が付いたのは、やはり被災された方達だ。  だから彼らは一致結束している。  それを観ていながら国会や都会人達は、相変わらず我欲を唱えたりして学習していない。  この茶巾さんが大地などの自然の神に成り代わったら、当然のことながら「都会人にも目にもの見せて、恐ろしさを味わせてくれん」と、大地に成り代わることを神に時々申請するのだが、「お前の意図は見え透いているから、駄目だ」とけんもほろろだ。  そりゃ権力を手にしたなら、我が一族達には絶対に累が及ばないようにしたいし、同時期的に人間として生を享受出来るひと達は、私好みにしたいのは当然であろう。  しかし神様の前では、公平無私な態度を貫いていると云うのに、どうしてこの茶巾さんを信じて貰えないのだろう。  僕ちゃん、僻んじゃおうか。       

憂国の情-5

2011-09-04 04:19:10 | 暮らし
しかしナデシコジャパンの快挙たるや、閉塞しがちな日本にあって実に素晴らしいと、誰もが感じてしまうだろう。  どんなスポーツでも、勝たねばならぬと決め込むと、焦りや緊張感による微妙な筋肉の硬直から、普段通りの実力が出せないことが多いものだ。  私は自分の体験を振り返ってみて、ゴルフと云い実に小心者であると思い悩むことが多いからだ。  昔行っていた空手の試合では、団体戦で5人ずつ並んで座っている時に、直ぐにもトイレに行きたくなっていた。  だから先鋒か次峰をやらせて貰っていても、「オッス!」と互いに礼をした途端に、お漏らししたことが何度もある。  幸いに空手の試合では、金カバーを付けることが許されていたので、私はその下にオムツを当てていたからばれなかった。  そして何故もっと気楽に筋肉を動かせなかったのかと、いつも終わってから後悔するのが、格下と対戦した場合だ。  黒帯を手にした2年生の初っ端の頃は、相手が茶帯だと「こりゃ、負ける訳にはいかんぜよ」と我が頭脳が命じると、下半身にはオムツ+金カバーをまとい、体全体も緊張から「ロボコック」状態に陥っているから、「よし、ここで左回し蹴りで決まりだ」と頭脳が命じても、「クウィーン、クウィーン」と、脚はまるで油切れ状態であるかの様に行動し、実に情けない結果を迎えたこともあったのだ。  学生時代はこうして格下に負けると、責任感が人一倍強かったこの茶巾さんは、「お止めなさるな!」と割腹しようと思ったことが何度もあった(もっとも誰も止めてくれなかったが)。  父を亡くした2年生の夏迄は、大学での練習だけではなく、帰宅途中の日暮里駅に近いT館という町道場にも週2日通って、更には自宅に巻きワラ迄備えて、少なくともひとの1.5倍は練習に頑張っていた。  私は体験から、「この世の中には、イチロー(但し当時はまだ居ない)などの天才を除いたら、学問もスポーツも人一倍頑張った者が勝ちなのだ」と信じている。  空手は父を亡くした事情で1.5倍は頑張れなくなったが、65歳を迎えたら遅ればせながらゴルフで1.5倍頑張ろうと前から決めていた。  勿論この茶巾さんは「信念の人」だから、決めたことは必ず実行していく積もりだ。  しかし各地に多大な被害を残した台風12号が過ぎ去っても、9月は暑い日が続くとの予報が出ているので、「農作業で温室を見回っていて、ご高齢の方がお亡くなりになりました」とニュース報道されれば、「お気の毒に」と思うことが出来る。  しかるに「高齢者の仲間入りをされた方が、若い人と張り合ってブンブン丸を続けていたら、ゴルフ場で熱中症でお亡くなりになりました」とニュース報道されたら、誰もが「この国難の時に、その爺さんは何を考えているのだ」と、我が家に石が投げ込まれやしないかと、いまだに1.5倍頑張ることが出来ないでるのだ。  どうしたら良いだろう。