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人生のカウントダウン

60歳を間近に控え、日数を足すより引く感覚が強くなった今日、日々を大切にする為にも思いのままを書いてみたいと思います。

アパート経営について-9

2007-12-20 13:02:07 | 住まい
今回改修している部屋は、両側の隣接する部屋とブロックを積み上げボードを貼って間仕切りしてあるだけの、極めて貧弱な仕様となっている。  かつて家を補修したときに空いていた部屋で過ごして、このアパートが如何によく音が漏れるかで驚いたものだった。  私はホテルでも旅館でも、隣室の音が聞こえるのには耐えられない。  ましてや爺が、水商売か何かの若い娘を連れてきていての声だったりしたら、堪らなく許せない。  だから築何十年です、などと宣うお宿などは敬遠してしまうのだ。  それは我が店子の人達にとっても同じことで、だからまずブロックの隙間を徹底して、かのデブコンで塞いでいる。  壁に耳ありだから、ブロックと鉄骨梁や柱との小さな隙間も見逃さず塞いでいく。  その上で大工さんが遮音ボードをブロックの上に貼り付け、更に仕上げ用ボートを貼ってもらって一丁上がりとなる予定だ。  ブロックには、鉄骨プレート50mm幅x6mmをタスキ状にして、増設したアングルと柱とで溶接してかすがいに渡すから、部屋が少し狭くなるけれど耐震と遮音の性能を優先させるように考えている。  1階では2室同時に施工したので、片側の部屋からラジオの音を大きく流して、遮音性能の程度を確認できた。  もちろん私のやることだから、その時には手抜かりはなかった。  隣の部屋でラジオを大きく掛けたので80dB位か、それを隣の部屋で聞くと夜でもやっと聞こえる程度だから30dB程か、つまり50dBの遮音性能だから、仮に閨の音程度の音量ならまず聞こえることはない。  その優れた技術屋さんも最近はやや惚けが入ってきているので若干心配しているが、その時はボート貼りなどをする大工さんに責任を押しつけてしまおうと算段している。  壁に耳 障子に目が 無かりせば 世は悪人の 春の夜となる  若い子を守る為と称して壁に目を設けて警察に連行される夢を見た、何処かの元教授の様な愚かな詠み人。  

職人技について-10

2007-07-02 19:11:54 | 住まい
家を改修して、毎朝お参りする仏壇を眺めると、真ん前の4枚引き戸の上のスペースが未だ空洞のままだ。  当初は仏壇屋さんに教えられて、家紋などをカッティングしたガラス枠を取り付けようかとも考えたが、どうも良策とは思えない。  何故なら、ガラス貼りだと仏壇スペースの上部に線香の煙の逃げ場が無く、何もないすっきりした状態には敵わないので、無精してそのままにしている。  それにしても、指物師も絶滅状態に近いのかも知れない。  改修以前は手を合わせてから見上げると、親父が40歳位の時に撮ったツーショットとそれぞれの額が飾ってあった。  それが松下電工の収納庫に仏壇を除く天井までの一面全てを取られたために、それらの写真は150度程時計回りに頭を回転さないと、見えない位置に移動して頂いた。  やがて私も並んで飾られるとすると、ユル・ブリンナー似の親父とショーン・コネリー似の私、ここまではスラスラ書けるが、女性達二代の顔の話しは四谷怪談より怖いのでここまでとする。  まあ写真修正技術の更なる進歩で、釣り合いの取れた祖父母、祖々父母が並ぶこととなろう。  中学2年生の時に、数学のA先生が写真現像を手伝え、と私を暗室に引っ張り込んだ。  現像液に現れてくるポジを眺めていると、先生達にも人気のあった同期のO女子達が、運動会で競技しているアップ写真がかなりあった。  のみ込みの早い私は、これら女子達の写真に若干の現像液に浸ける時間ラグを設けてやると、白黒のコントラストに更なる変化が顕れて、色っぽいブルーマー姿や大人びた顔の表情が現れてくることが分かった。  A先生は私の現像センスに驚喜して、涎を流さんばかりに興奮していた。  私は何度も言うようだが、幼い頃から銭湯と上野の森で鍛えられた、その道の天才芸術家なのよ。  小学校3年生の頃に子供用のカメラをプレゼントされ、簡単なフォーカス機能だけで結構上手い写真を撮ったりもしていたのだ。  ところが妻が持っている最近のカメラは、私にはどうも苦手だ。  旅行先などで妻から、出来るだけ綺麗に撮ってね、と頼まれるけどアップで撮るとそのまんま東君だ。  いかん、いかんとぼかそうとしても、オートフォーカス機能や、手振れ防止機能でやはりそのまんまだ。  そこで最近悟ったのは、綺麗にね、と頼まれたらカメラを左右に10cm程激しく振ってやることだ。  こうすると、アウト・オブ・手振れ、となるので目的達成だ。  ただ、ややもすると何が何だか分からない写真になることも、まま有るのだ。    

上水について-3

2006-05-19 07:16:39 | 住まい
日本人の心には、勿体ないと云う言葉は死語になったのでしょうか。  やれ、何々深層水だとかどこどこの渓谷水だとか銘打って、ペットボトルに詰め込まれ町中に出回っている。  私は飲んだことがないので、それと水道水との味の違いを判断することが出来ないが、昔と違って水道水も随分美味しくなってきた。  私らの地区は江戸川の水を飲んでいるわけだが、確かに以前はカルキの臭いも強く、煮沸しないと飲みにくかった。  しかし、今は水道本管をステンレス管に交換したり、恐らく水処理技術の進歩などで、夏場の一時期以外ほとんどカルキの臭いも感じないほどになってきた。  江戸川の水ですら、これだけになっているのに、何故にコンビニや自動販売機などで高い値段の水が販売され、これをおかしいと誰も思わないのだろうか。  ましてや、諸外国の水など論外だと思います。  ここは雨も降らない中東のドバイやカタールではないでしょう。  またヨーロッパの都市部のように、古い街並みを維持するため街路や給水設備も古いままとなり、飲料に適さない水しか出ない建物とかホテルがあるなどの状況とも違います。  日本はご存じの通り、年度末になるとしょっちゅう水道工事をして配管材を更新しているし、我々の建物も数十年で建て替えているから、前々項でお話ししたような怖いことを別にすれば、セキュリティ以外の目的に飲料水を購入しなければならない理由はあり得ません。  否、これは豊かな自然を持った過疎地の地域振興策だ、などと世迷い言を謂う連中も居るでしょう。  思い出してみて下さい。  本当に美味しかった水は、深層水ではないが、神さんがお前達も飲みなさいと、地表面に出て来たばかりの水だからなのです。  それをいかにもそのまま運んできたから同じ様に美味しいのよ、と云うような売らんかなの商法、そしてそれに疑いも持たず釣られる愚かな日本人。  安全もこれだけ低下したのだか、水も同様にただではなく高いお金を払わないと安心できないということか。  

上水についてー2

2006-05-17 19:35:34 | 住まい
水源地近くに行って本当に冷たい水を飲んで、うまいとうなった経験のある方は大勢いらっしゃるでしょう。  水も人間同様、育ち方によってずいぶん異なるようです。  決して、富士の高嶺に降る雪と京都先斗町に降る雪とは、一緒ではないのです。  高嶺に降った雪は、何十年か掛かって適度に土中のミネラル分を含んで、我々の目に触れる。 名水百選と云いますが、その他にも生活用の上水として今だ水道水に頼らず、自然浄化水の恩恵を受けていらっしゃる恵まれた地区の方達も居ますでしょう。  でも最近では、そういった地区に車でポリタンクを沢山持って押し掛ける人達も多いとテレビなどで報道しています。  私は、その行為を否定するつもりはありません。  なぜなら、癌に効くと、ご本人や家族が遠方から、本当に神水を戴くように大事に持ち帰る人達に、自己利益だけを考える人は少ないと思うからです。  しかし、現代人の一部は己の利益だけを考え、大自然の中で立ち小便をし、食べ物の残りかすやタバコの吸い殻を都市部同様にまき散らして、なんとも思わない連中も多いと想像します。  心ないTV局の放映のせいで、床についているお爺さんの為に、冷たいお水を飲ませようと行ってみると、大勢の人間が並んでいて、それこそ早朝、深夜でないと水をくめないなんていう地区もあるのではと心配します。  そこで、神さんに相談ですが。  私は、消化器系が弱いに関わらず、これまであちこちのお水を戴いてきても、ただの一度も水に当たったなどということがありませんでした。  それは心の中で、有り難い、こんな美味しいお水を戴いてとの感謝の思いが、神さんに通じていたからだと、今にして感じています。  どうか、神通力でその様な不貞な輩には、すっごーく重いお水の怖さを、そして自然を本当に大事に、感謝の気持ちを失わない人達で、地元の人達がヤカン一杯のお水をくみにきたなら、みんなしてお先にどうぞ、どうぞと言ってくれる善良な人達には、今以上の御利益を御願いします。  なに、約束して下さったですって、さー、どうする、邪な連中よ。

上水についてー1

2006-05-15 19:35:22 | 住まい
食事前の方でしたら、怖い怖ーいお話しですから、お食事を済ませてからご覧下さい。  今から約25年程前に、中学の同期生で地元ではバリバリ頑張っているT氏と飲んでいると、親が建てた4階建ての自宅ビルの管理を任され、屋上の塔屋にある高架水槽まで初めて上ってびっくりしたと言います。  高架水槽の上部に付いているマンホールが、風か何かで飛んでしまっていて丸穴開口のままで、水槽の中にはハトが死んで浮いていた、何時からか、ハトの死骸の入った水を飲んでいた我々家族達に実害が無いのか心配だ、と小さい声で言うのです。 私は母が持っている3階建てのアパートが、地下式のコンクリート受水槽だったのを思い出し、当時3階建ては水道法上ダメと云われていたそうですが、急遽私の責任で受水槽を経由しない直結式に配管を改造して貰いました。  素人は、水道水は流れていれば問題ないと判断しがちですが、実際は水道局で飲み水として支障ないように水処理された水でも、私達の管理が悪いと、恐ろしいことが起きうることが判明しました。  母の持つアパートは、昭和40年築でしたが、マンホールを開けるとコンクリート槽の内部はやはり、コーティングなどの防水処理などしておらず、表層部に割れでも発生していれば虫が入り込んだり、雨水などの混入も考えられました。  ですから地下式の受水槽や高架水槽を持つ建物は、きちっと管理していないととんでもないことも起きうると思います。  またこれらの水槽を持つ建物をしばらく留守にして水が滞留すると、夏場水槽の中で水が暖まってしまって、水道水中に含まれている除菌用の次亜塩素酸ソーダーも蒸発し、藻や雑菌が繁殖して不適切な水道水が出来上がってしまいます。  ねー、怖いでしょう、ですから、このような設備のある建物は、すぐにも改修しましょうよ。  何、お前は水道業者の回し者か、ですって?  へっへっへー、ばれましたか。  何ですって、自分達は、今後きちっと管理するから心配ないですって?  ありゃー、教えなければ良かった。