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ロバートキャパ展


地元地域の芸文館にてキャパ展が開催されています。
我々のふた世代前ジャーナリストの走り、キャパの残した写真からその時代背景や
キャパの交友関係の広さや深さ 時代に翻弄された人生 。しっかり観覧して来ました。

http://www.kyushu-geibun.jp/main/1397.html


キャパを一躍有名にした崩れ落ちる兵士には最近の研究で同じ様なシーンのネガが複数枚発見され様々な憶測が生まれています。そのことも踏まえ感慨深いものがありました。

「ロバート・キャパ写真展」
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展覧会公式サイト

ロバート・キャパ(本名、アンドレ・フリードマン 1913年~1954年)と、ゲルダ・タロー(本名ゲルタ・ポホリレ 1910年~1937年)の二人の写真展。しかし単なる二人展ではありません。

誰しもが知る「ロバート・キャパ」という写真家は、実はアンドレ・フリードマンとゲルダ・タロー(本名ゲルタ・ポホリレ)という男女二人が自分たちの写真を売り込む為に作り出した架空の名前なのです。

”女性初の報道写真家“と称されるタローが1937年にスペイン内戦のさなか26歳の若さでこの世を去った後、公私ともにパートナーであったアンドレ・フリードマンが、インドシナで地雷を踏み40歳で命を落とすまでの間「ロバート・キャパ」の名を継承しました。

Wikipediaにも「ロバート・キャパ」と「ロバート・キャパ (架空の人物)」の二つの項目があるのはそんな理由からです。

http://bluediary2.img.jugem.jp/20130202_322646.jpg
「ゲルダ・タロー Gerda Taro Retrospective」 展示風景

83点の写真全てが日本初公開となるゲルダ・タロー(女性ですが、タローという名前はモンパルナスに滞在していた岡本太郎の名を貰ったものといわれています)

【展示構成】
1 1936年
2 1937年

恋人であるキャパ(アンドレ・フリードマン)と二人で撮影したスペインを舞台とした戦争写真が並びます。中にはかなり凄惨なシーンを収めたものも。

キャパよりもカメラを手にするとかなり勝気な性格であったことが伺えます。所謂女性らしい視点からの写真は見られません。身の危険も顧みず夢中で目の前で起きている人と人の殺し合いをある種冷静に捉えています。

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撮影者不詳「ゲルダ・タロー、グアダラハラ戦線」1937年7月 ?ICP 

「家族旅行を楽しんでいる姿をゲルダ・タロー」と、キャプションに記されていても全く違和感ありませんが、この写真が撮られた数日後にタローが乗った車は戦車に衝突され帰らぬ人となります。

戦場の取材中に命を落とした最初の女性写真家となるのです。

感傷的な気分でタローの戦場写真を眺めていましたが、次のセクション「ロバート・キャパ」を観終えるとそれとは違った角度からタローの写真が観たくなります。あまりにも有名なこの一枚の写真にその理由があります。

http://bluediary2.img.jugem.jp/20130202_322659.jpg
ロバート・キャパ「共和国軍兵士、コルドバ戦線、スペイン」1936年9月初旬 ?ICP/Magnum Photos、『ライフ』1937年7月12日号

「ロバート・キャパ」の名を一躍世間に知らしめた出世作でもある決定的瞬間を捉えた写真ですが、様々な論議があるのはご承知の通りです。例えば本当に「撃たれた瞬間」であるのか等々。

それは今回の展覧会でも丁寧に解説がなされています。その一部を引用しておきますね。

共和国軍の民兵が、見晴らしのよい丘を下る途中で敵の銃弾に撃たれた瞬間をとらえたとされるこの一枚は、「崩れ落ちる兵士」の名でしられる。内線初期のコルドバ戦線でゲルダ・タローと一緒に取材していた際に撮影された。その翌年、この写真が『ライフ』で紹介されたのをきっかけに、報道写真家ロバート・キャパの名は一躍世界的なものとなる。

その後、この写真がとらえた兵士の「死」の真偽などをめぐって激しい論議が巻き起こった。現時点においても、確証が得られたのは、撮影場所がエスペホという村の近くであったことのみである。また最近では、この写真の撮影者がタローではないかとする沢木耕太郎氏による論説も発表されている。


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